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くすぐり虐め 前篇


「きゃあっっ!」
「ねえ、あんた何声出してんのよ。誰かに助けでも求めてるの? ねえッ!!」
「ち、違います! た、只、倒されて少し痛かっただけで……」
「少し痛いだけなら我慢すればいいだけの話でしょ! あんた、それでも私たちと同じ女? 少し倒れたくらいで喚いて」
「ご、ごめんなさい、ごめんなさい……」
「…………、そんなに謝るなら、それ相応の誠意を見せてもらうわ。ねえ、誰かこいつの両腕を持って立たせて」
「「は、はい」」
「立つ? 誠意? な、何をっっあ!」
「声はもう出さないんだよねぇ? 私たちが例えどんなことをしても、あんたは声を出さないってさっき言ったよね? なら、これで声を出さなかったら、本当の事だと思ってあげる。その代わり、声を出したら、どうなるかは……」
「は、はい……。分かってます」
「言ったわね? なら、見せてもらおうじゃない、あんたの誠意を」


太陽が恨めしく思うぐらいに暑い夏。ここは、どこにでもある学校。放課後、その学校の校舎の、人目につかない階段付近で繰り広げられていたのは、どこにでもある風景。
 強者が弱者の上に立ち、弱者を思いのままにする行為。即ち虐めである。
 現在、その虐めの対象になっているのは、この高校の二年生で、物静かで気弱な少女、ミユだった。
 後ろは背中の中間ぐらいまで伸ばし、前は目にちょっと掛かるぐらいの黒髪に、シュッと伸ばされた細い眉毛。パッチリとしつつ、どこかあどけなさを残す瞳。スッと伸びた鼻筋に、ふっくらとした唇。そのどれもが、彼女の整った顔立ちをさらに際立たせ、可愛いという表現を確固たる物にする
 身長は、その年の女子の平均身長とほぼ同じだが、体つきは、その身長にしては豊満である。
制服もキッチリと着こなし、駅などにある学校紹介の写真に載せれるような典型的な優等生、それが彼女だった。
しかし、それを良しと思わない人間もいる。面白くないと考える人も存在する。
学校とはそういうものだ。四十人近くの人が、一つの部屋に閉じ込められるのだ、中にはお互い相容れない人が出来てもおかしくはないだろう。
只、ミユにとって不幸だったのが、彼女を嫌った人物が、社会的にも、人間的にも力をもった人種であった事と、その彼女が多数の人物、所謂女友達に、ミユを虐めようと提案をし、賛成されてしまった事であった。
 以来、ミユは虐められた。水を掛けられたり、閉じ込められたり、人目の付かないところで下着姿にならされたりと色々された。そして、虐められる度、辱めにあう度に、誰にも見つからないどこかの場所で、一人泣いていた。
 彼女に、親に知らせるという選択はなかった。心配を掛けたくなかったし、それ以降の学校生活に支障をきたすかもしれない思ったからだ。今現在が支障をきたしているというのに。
 だから、彼女は耐え続けた。いつか彼女たちが、自分を虐めるのに飽きるまで、耐え続けようと決めた。それが、気弱な彼女なりの、強い強い、決断だった。
 その心持ちが、さらに彼女への虐めを助長させる事にも、気づかずに。
 


「ひぐっくっくくくくくくっ! ぷっふふふふっうふぅうふふっっふひひひひ!!」
 そして時間は冒頭に戻る。ミユを虐める中心人物、カナの取り巻きによって、ミユは、階段付近で強引に腕を捕まれ、立たされた後、腕を広げられた状態でカナと他数名によるくすぐりを受けていた。
「うっぐぐぐぅ!! ふっふふふふふふふっっんん~~~~~! くすぐっったい~っ!」
 それは、くすぐりに弱いミユにとって、この上なく辛いものであった。声に出すなと言われ、必死に耐えているが、それも長くは続きそうには無かった。
「ふふふふふっふふふ~~~!! うぅっくう~~っくっくくっくくくくくく!!」
「アハハっ! こいつ、目に涙を浮かべて耐えてやがんの! 超楽しい~」
「ふぅ~~~っっんふふっ、ひふぅうう!! あはっひひっひひひっくすくすっくううううう!!」
 取り巻きの一人が、ケラケラ笑いながらバカにしている風な事を言いながらミユの体、防御できない腹部をくすぐる。
「あふぅ~~~っふふっふふふううふうふふふふ!! くぅああっや、やめぇ」
 もぞもぞと、ブラウスの上から送り込まれる妖しい刺激に、整った眉を歪めながら、体中から吹き上がる笑いの衝動を必死で抑える。
「ふひゅっっうくくくくくくっくくくくく!! やっっふあっはふふふふふふふう!!」
 指を立てて、臍の周辺をくすぐられるミユは、その豊満な体を揺すり、身悶える。
「あふぅ~~~っっ。んあっんっくぅ~~~~っっ! ふっふふふふふっふふっふうぅ~~! ぁぁんっ くっくるしっひひっひっひひいぃ~~っ」
 腕をなんとか自由にできないかと全力で引っ張るも、両手で一本の腕を押さえている取り巻きの力には適わず、逆に反抗を示したと捉えられ、腹部をくすぐる手が早くなる。
「うっくっっぷぷぷっっふひひひひひひっっ!! くぁっふぁっあひひひいひいい!」
 腹部から襲い掛かる強くなったくすぐったい刺激に、さっきよりも身悶えが激しくなる。
「あふぅううっふふふふっひひっひひひひひいぃいっっ! あはっあははっっ! つ、強いぃぃ~~~。 くはっくふっふふぅう~~~~~!!」
「ねえ、声を出すなって、カナが言ってたじゃん。今、声を出してなかった~?」
 そう言い出した取り巻きの一人に、ミユは、笑いたい感情を決死に押し殺しながら、声を出してない意思表現を送る。
「ちぅっちがっふっふふぅううっくはっあふぅううう……。出して、いま、せんん~~~~」
 自由な足をじたばたさせながら、必死に大声を出していない事を、相手に示そうとミユは頑張った。
「……ふ~ん、けどさぁ、そんなに足ばたばたさせながら言っても、説得力ないの!!」
 そう言うと、取り巻きの一人は、暴れてるミユの膝を後ろから両手で押さえつけ足の行動を大きく制限させた。
「やっ!? んっんふふっんふふふふっ! くふぅぅううううう! なっなに、ぷっっくひひひひひひひひっっ! なにぉっ?」
ミユの設問には答えず、足を掴んだ女は、別の取り巻きに目で合図を送った。動けなくした足をくすぐれと。
「ふぁっっあふふふふっふふふ!! くぁっぃひひいっひひひいひひひっっ! ず、ずるっぷっぷぷぷぷぷぅううっっ。やぁっやぁ~~ぁぁ」
 そして、合図の後、程なく取り巻きの一人が、動かすことが困難になった足の太ももをスカート越しに両手を使ってくすぐり始めた。
「いやぁ~~~っっ。そ、れ、はぁぁあっくはぁっあふっふふふふふふっふふふ! くくぅ~~~~~~!! いやぁ~~……」
 太ももという、普段誰にも触れることの無い敏感な箇所を、くすぐったい手つきでくすぐりを受ける。それは、彼女にとって、笑わずにはいられない刺激だった。
「はふぅっふっふふふふうっふふふふうふうふふふふふ!! やぁ~~っ、くすぐったいっっ! いひゃぁぁぁ……」
 おまけに、現在彼女は足をほぼ動かせない状況にあった。それにより、彼女は太ももへの責めを甘んじて受けなければならなくなってしまった。
「ふぁぁ~~っ んっくっくくくくくくぅぅううっ!! んんんんっっくひひひひひひっひひひひひ! ゆびぃ~、うごかさないでぇぇ……」
 太ももをくすぐっていた女は、服越しでも、太ももがピクピクと震えているのを触感で感じていた。そのまま女は、ミユに声を出させようと、指を太ももから、下へ下へと降ろしていく。
「きっっ!? きはっっ!くひゃっ! あひぃぃ…………、やめぇ、それやめぇっきっきくぅぅ……んはっんひひひひいひひひひひひっ」
 片方の足には、指を五本足につけたまま動かさず、腕の力だけで降ろしていき、もう片方の足は、指をクモの足に見立てて、指の力だけで降ろしていく。
「あふふふふふふぅぅぅぅ。くはっふぁぁっくくくっくくっくくくくくく! んんんんん~~~~~~~!!」
 一方からは絶え間なく続くなぞられる感触。もう一方からは断続的に続く肌が弱く押し込まれる感触。二つの織り成す刺激は、彼女の足の力を抜き、ガクガクと震わせながら、喉からは行の声を漏らそうとする。 
「ひゃは! っあふふっふふふふふぅぅうう! やぁ~~~、足がっあしがぁぁぁ~~~っっくすっくすぅうふっふふふふふふうふふふふふふ! くすぐったいよぉ~~~」
 高い声で、小さく悶えるミユ。その姿は、これ以上なく扇情的であった。それが、さらにカナの怒りを募らせる。
「ミナ、こいつのわき腹をくすぐりなさい。徹底的に、本気で」
 怒気を含んだ声で、カナは取り巻きの一人に命令した。それを聞いたミナは、はいよ。とその命令を待ち望んでいたかのように、わき腹へと指を差し向けた。
「くふっうふふふふふっふっ! まっ今、そんな所、くひぃっくすぐられたらぁっっ! わらっちゃうっふっふふふふふっふふふっっ!!」
 腹部と足をくすぐられている今の状況でも、既にミユは限界だった。わき腹という、まず間違いなくくすぐったい場所を、腕を使えない状態でくすぐられでもしたら、耐えられないことは明白だった。
「やめぇっっやめっっ! っっくはっきはぁぁ~~~~~!! あっっやぁ~~~はひっひひいいひいひひひひひひひひっっ!! んひっひひひひひひひひぁ~~~~!!」
 取り巻きの一人、ミナは、腹部をくすぐっている女の邪魔にならないように後ろに移動し、ミユのくびれたわき腹を、両手で挟み込むようにしてくすぐり始めた。
「いはっあははっ! あふふふっふふふぅううっあひひっひひひひいひひっひひひひひ!! こんなのっ こんなっあふっふふふうふふふふふぅぅっ」
「こんなくすぐったいのっっ! 耐えられないよぉおっっ! あひっひひひひっっ! くっくっくくくうっくくくくくっっくはぁっはっはひひひひひひひ!! 止めて、くださいっひっひひいひひいぃ~~~」
「なにいってんのこいつ? 止める訳ないじゃん! ほら、もっと苦しめっっ! 笑え! キャハハハ!! 笑ったらお仕置きだけど~」
「そんなっそんっっぷっっひひひひひ! くふふっふふふふうふうふぅぅう~~~! ふぁぁぁ~~~っっ」
 取り巻きのその一言に、ミユ以外の全員にドッと笑いが巻き起こり、そのまま女は、わき腹をこちょこちょとくすぐり続け、ミユを虐め続ける
「あひひっひひひっっ!! ひっどっっいっひひひひひっひひひひひひ!! ひどいよぉぉっ! くくっくくくくっくくくくぅう!!」 
 女は、わき腹をこちょこちょと素早く指を動かしながら、彼女のわき腹を責め続ける。
「あっふふふふふっっふぁぁぁ~~~~!! だめぇええっっ!! あっくぁ~~っふぁっふぁっふぁぁぁ~~~!」
 その刺激に、遂に耐えられなくなったのか、ミユの口から、悲鳴とも取れる声が出てくる。
「あふぁあ~~~っっくはっあは~~~~~っっ。やっやっっや~~~~~~~!! ムリぃぃぃぃっっこれ以上はっこれ以上はぁぁぁ~~~!! ムリですぅうぅうう~~~~~!! ひひゃぁぁぁ~~~~っ!」
 わき腹をくすぐられる時間が数秒ずつ経つごとに、誰にでも分かるぐらいにミユの声の度量が大きくなっていく。 
「いひゃぁぁぁあ~~~っっ!! ダメェえええええ!! もうだめぇええええええっっ!! 笑ううう~~~~~っっ耐えられないよぉぉ~~~!! あひぃはぁぁ~~~! 笑っちゃう~~~~~~!!」
 そして、わき腹をくすぐる手が、こちょこちょから、揉むようなくすぐりに変わったとき、ミユの堤防は崩壊を迎えた。
「っっあっっくあぁっはふぁぁぁっっっ!! っっあははははははははははははははっはははははは!! くすぐったいいいいいっ!! くすぐったいですううっっ!! やめっっやぁっはっはっはっはっあははははははっあっはっははははははははははは!!」
「キャハハっっ遂に笑いやがったよ! ほらほらっもっと笑え!!」
「いひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!! やっやぁ~はははははははははははははっっ!! あはっあははははっあはははははははははははははははは!! くすぐったいですううううう!!!」
わき腹を揉みくすぐっている女の手つきは、彼女が耐えうる事が出来るギリギリのラインを簡単に飛び越し、ミユに笑い声を上げさせた。
「わき腹がぁぁっあっはははあははははははは!! くすぐっくすぅううふふふふっひゃひゃひゃひゃひゃ!! そんなくすぐりしないでへぇっへへへへへへへへ!! 揉むようにくすぐらなっにゃはっにゃはははっはははははははははははは!!」
「笑いすぎて何言ってるかわかんな~い。ねえ、何て言ったの? 笑わずに教えてよ~」
「いひゃひゃひゃひゃっっあひゃひゃひゃはははっはははは!! ムリですぅう! 笑わずになんっんはははっはははははははは!! いひゃひゃひゃひゃ!! わき腹がくすぐったいひひっひひひひひひひひ!! くひゃぁははははははははははは!!」
「わき腹がくすぐった……なんて言ったの? くすぐったくない? へぇ~、偉そうな事言ってんじゃない!!」
 言いがかり。というか、分かってやっているんだろう。ミユが思っていることと真逆に、わき腹をくすぐっている女は、わき腹へのくすぐりを強くする。
「い、言ってない! そんな事言ってっっあ~ひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! だっだめだめだめぇ~~~!! そんなに強く揉まないでよぉほほぁっはっはははははははっはは!! それっよわっははははははははははははははあはは!! 弱いからぁっはっはっはっははははははは!!」
「やるならぁっはっはははははは!! そこ、くすぐるならぁぁああ!! せめて、こちょこちょにしっっしひっひひひひひひひひひっひひゃひゃひゃひゃひゃ!! こちょこちょにしてぇぇええ!! 揉むのだけはやめっっやっやはぁははっはははははははははははは!!」
 グニュグニュとわき腹を揉み解される感触に、ミユはたまらず体を右へ左へと動かし、淫靡なダンスを踊りながら、喉から笑い声を吐き出し続ける。
「いひゃ~っはっはっはっはっははははははははははは!! グニグニイヤなのぉ~~~!! それだけはゆるしっへひゃはははっははははははははあ!! それだけはよしてえええっえへへへへへへへへへえへへひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」
 大声を出して笑うミユ、ここまで大きい声を出そうものなら、即座にだれか来そうな物だが、教師はおろか、生徒までここに来る気配はない。放課後だからといって、完全にいなくなるわけでもないのに、
「いひゃああっははっはっはははははははは!! わき腹くすぐったいいいいひひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! みゃひゃひゃひゃっははははははははははは!! 揉み揉みいやああはあっははっはははははははは」
 それは、カナの力であった。政治家、それも大物の娘である彼女は、脅し一つで、他人を黙らせられる。社会的、人間的地位の抹殺。それをちらつかせただけで、誰もここに近寄らなくなる。だから誰もここに来ない。ミユを好いているであろう者だっていくらかいるだろうに、誰も彼女の事を助けには来ない。
「ふひひっひひひゃひゃひゃひゃひゃっ!! っくぅああっはははははははははははは!! お願いぃいひひゃひゃひゃひゃ!! 揉むのだけは、グニグニするのだけはぁぁあっはははっははははは!!! かんべんっっしてくださぁああっはははっははははははははぃいいいいいいいっっ!!」 
「へぇ、それは良い事を聞いたわね」
 そう声を出したのは、今までミユの痴態を鑑賞していた、カナである。
「皆、聞いたわね、こいつ、揉まれるのが嫌いみたい。なら、やる事はわかってるわよね」
 カナの質問に、取り巻きは無言の頷きで返事を返した。
「うははははっははははははは!! いひゃひゃひゃひゃっっいやあっははっはははあははははははは!! 分からないでええっっ分からなくてっっいいっひひゃひゃはははっははははははは!! いいいよぉっあははははっあははははははは!!」
 わき腹だけでもくすぐったいのに、足や腹部からもこんな責めが来るのかと思うと、想像するだけでも彼女にくすぐったさが襲い掛かった。
「はひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! 揉まないでくださいぃい~~~!! こちょこちょはしてもっいひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! してもいいですからぁぁっはっはははははは!! 揉むのだけはっっやめひぇふははひっひひひひひひひひひひゃっはははははははははは!!!」
 くすぐった過ぎて、呂律も回らなくなってきているミユ。しかし、カナにとっては、それは最高の状況であった。虐める相手を手玉に取り、優越感に浸る。思わずカナの顔が綻んだ。
「止める訳ないでしょ。そんなに大声出しちゃって、同じ女として呆れるわ。そんな子には、罰が必要なのよ。とびっきりの、罰をね」
「しょんなほほっひっひゃっひぇへっへへへへへへへへへへ!! ふふぁあっははははははははははははあ!! くしゅぐっひゃいいいい!! くひゅぐっひゃいひょほっほぁはははっはははははははは!! ひゃへぇえっへへっへへへへへ!! いひゃ~~はっははははははは!!」
「それじゃ、始めるわよ。声を出してしまった、誠意を見せられなかったこいつの、お仕置きを」
 カナの宣言を聞いた取り巻き立ちは、ミユをくすぐる手を一旦止めた。腕と足の拘束はそのままであったが。
「あはははっっあは、はっはぁっ、はぁ、はぁっ」
 訳が分からなかった。カナはお仕置きをすると言ったのだ、しかし、体は拘束されたままだが、くすぐりから何故か解放された、この行動に全く理解できなかったがとにかく、ミユは休息を得たのだ。
 だが、それも数秒で終わりを迎えた。腕をつかんでいた取り巻きの二人が腕を真上にミユの腕を真上に上げさせたかと思うと、別の二人がミユの上着の裾を一気にずり上げる事によって。
「えっ? やっきゃぁああああああ!!」
 突然、ミユの視界が黒に染まった。ブラウスとシャツを捲り上げられたと分かったのは、視界が見えなくなったと思った数瞬後。ミユは、両手を一まとめに万歳の姿勢で一人の取り巻きに腕を捕まれ固定され、自分の服で視界を塞がれた状態になった。豊満な胸を隠す薄いピンクのブラだけが、彼女の上半身を覆う。
「いやぁぁぁっっ。こんなっはずか、しいよぉ」
 首から上を服で隠されつつも、しっかりと聞こえる声からは、羞恥の感情が混ざっていた。体をなんとか隠せないかと、モジモジと動かすさまは、なんとも人の嗜虐心を煽る。それは、ミユを虐めているカナ達も、例外ではない。
「アハハっ間抜けな格好! 何コイツ! 服首まで脱いじゃって、そんなにその体見せびらかしたいの? どんな変態女なのよ! とんだ淫乱じゃない」
 取り巻きの一人から発する声に、またもや全員に笑いが起こる。ミユは、その声を聞いて、ますます頬を赤く染める。
「あ~、なによがらせてんだか、そんなに見せびらかしたいなら、思う存分よがらせてやるよッ!!」
 そう強く言い放つと、女は、視界の見えないミユのスカートを捲り、適度に肉の付いた太ももを強く揉み始めた。
「いひゃっ!? きゃあああっははははははははははは!!! いやあああっはあああははははははははあ!!! やっっそれっっそれはぁあっはははははははははははは!! いやあああ~~~~~~」
 太ももから襲い掛かったくすぐりは、視界の見えない事も相まって、想像もつかないくすぐったさとなって、ミユの体を駆け巡った。
「もまっっもまああっはははははっははははははは!! もまないでっくださっひゃははあははははははっは!!! 揉むのはやあっやっっやぁあははっはははははははっはあははははは!!! よしてえええへっへへへへへへへへへっへ!!」
 一瞬も堪える事無く彼女は笑い声を噴出した。その甲高い可愛い声は服越しからでも声は充分に響き渡る。
「きゃああっはははっはははははっははははは!! スカートッッめくっちゃだめへぇえっへっへえへへへへへへ!! みえるうふっふふふふふふふふひゃひゃひゃ!! パンツ見えちゃううひひひひひひはっははははははっはははははははは!!」
 スカートが捲くられ、薄いピンクの下着が見えている事実に、恥ずかしさがこみ上げてくるも、すぐにくすぐったさによって上塗りされ、羞恥も長く続かない。
「うひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! 太ももくすぐったいよおおおお!! これ以上揉んじゃっだめええひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! だめだよぉおほほっほほほはっはっははははははははは!!」
 既に相当のくすぐったさが、ミユを襲っていたが、太ももをくすぐっていた手が、上に移動し、足の付け根を強烈に揉みはじめた。
「ふひゃ!? きゃあああっはははっははははははは!! やっやだやだやだ~~~~っっ!  やはっやはははっっやははははっやははははははははは!! やぁあああだああははっははははははははあはははははは!! それっいやああああっははははははは!!」
 足の付け根から送られてくる危険な感触は、今までのどの部位から送られてくる刺激よりも激しく、彼女の体を震わせ、喉から声を絞り出させる。
「いやっいやっいやああっはははははっはははははははは!! 揉まないでっていったのにひぃひひひっひひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! 言ったのっっやははっははっはははははははははは!! きゃああっはははははははははははっったえられないひひっいひひひひひひひっっひゃはははっははははははは!!」
 足の付け根は、同時に性感も刺激されそうなものだが、今のミユにとっては、ただただくすぐったいだけでしかなく、制服を脱がされ、視界を奪われ、白い肌が露わになり上は下着一枚となった状態で、ミユはその体に指から流し込まんとするくすぐったさを緩和しようと、僅かにしか動かせないながらも、その中で精一杯体を振らした。
 しかし、その動きに追随するように、付け根を揉む指は彼女の体を蹂躙した。
「くるしひひっいひひひひひ!! くるしいよおおほほほほははっはははははははははは!! やめひぇへへっへへへへへへへ!! やだああああっははははははははははははははははは!!」
 堪らずといった風に、悲鳴を上げるミユ。その姿に、カナは少しずつ何かが満たされていく感じがしていた。
「ミナ、こいつのその無防備にさらけ出された腋の下をくすぐりなさい。もちろん、マッサージのような揉み方で」
「あいよ。きひひったっぷりと苛めてやるよ」
「いやっいやはっはははははっははははは!! 来ないでへっへへっへへへへっへへへへへ!! 腋っくすぐらっはっははっはははははははは!! くすぐらないでっひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」 
 先の会話が、かすかに耳に届いていたのか、ミユは、誰かが自分の腋の下をくすぐりに来ようとしているのだと判断し、拒否の言葉を吐きながら、暗くて目が見えない状態ながらも、少しだけでもその責めからの不意打ちを和らげようと、意識を腋の下に向け、警戒心を高めた。これで、ほんの少しだが、くすぐったさが緩和する筈だと思っての行動だった。が、
「ふぁっぁっあああぁ~~~っっ!? っはっあはっあはははははっあははあはははははははははははははは!! わきひひひひひひひひひひッ! わきのはずじゃっわひゃひゃひゃはひゃひゃひゃひゃっはっははははははははは!!」
 取り巻き、ミナの指が触れたのは、散々警戒していた腋の下ではなく、無警戒だったわき腹。さっきまでとは違い、素肌の状態で、完全な不意打ちで襲った感覚に、段違いのくすぐったさが襲いかかる。
「うははっははっははははははは!! うそっうそつきぃぃぃいひっひひひひひひっひひひひひ!! 腋って言ったはははははははははははは!! 言ったのにぃ~~~にぁああっはっはははっはははははっははははははははははは!!」
「カナがあんたに本当の事、言う訳ないに決まってんだよ! わき腹を揉まれるのが、キクんだったよねぇ!?」
 そう言うと、ミナは、年頃な少女の括れたわき腹を、両手の細い指を持って、押し込み、捏ね回し、笑いのツボを刺激する。過敏なミユにとっては、地獄以外の何物でもない。指が動くたび、わき腹の皮膚が形を変え、そこから生まれるくすぐったさは、喉から悲鳴を押し出させる。
「ひゃはははっははははははははっっくぅあっあははははははははははははは!! キッキクぅうふふふっふふふひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! キクからぁあああっはっはっはっはっはっはっはっはっは!! ひゃめっひゃめへええへへへへっへへへへへへへ!!」
 自分が見えない場所から淡々と送り込まれるグニグニと揉みほぐされる感触に、ミユは文字通り踊らされ続ける。足の付け根とわき腹から脳へと伝えられるくすぐったさは、生半可な物ではなかった。
「くひひひひひひっっひひゃはっははははははははははは!! やだぁ~~~っ! もうやははっははっははははははははは!! あはははははははっやだぁああああッ!!」
 そして、足の付け根という女を呼び起こす箇所への責めは、壮絶なくすぐったさの中から、僅かに快感を見出す。そして、その兆候が、彼女の体にも現れ始めた。
「ん? はっははは! あはははははははッ!! おい、こいつの胸見てみなよ! なんか起ってるんですけど! 何こいつ何こいつ何こいつ! くすぐられて感じたわけ? ヤバ、超受けるんですけど~」
 下衆な笑いを出しながら、取り巻きの一人が、ミユの胸を指差した。そこには、薄いピンクのブラに隠されながらも、ピンっと主張している小さな突起が見えた。
 それを確認したカナ達は、全員がミユに対して罵倒をする。
 元来、くすぐったさと、快楽は、似たような領域である。性感帯に近い場所を散々揉み解されては、快楽を体が覚えるのも致し方ない事であったが、性の知識に疎いミユは、そんな事など知らず、ただただ指摘された恥ずかしさに、頬を赤くする。
「いひゃっはははははっははっはははっははははっははっはははは!! 見ないでぇえっへへへっへへへへへへへ!! そんなとこ、みないでぇ~~~~!! はずかっっしいっよぉ~~っほほほぁああっっきゃははははっははははははははは!!」
「なによこいつ! いやだいやだ叫んでたのは全部演技で、本当はくすぐったい事が気持ち良くて、実はもっとやって欲しかった訳!? うわ~、とんだ変態がこの学校にいたもんね」
「変態」
「きも」
「こんな奴、触りたくない~」
「触ったら、くすぐったく感じるから実は触って欲しかったり」
「そう言えばこいつ、こちょこちょしてって言ってなかった?」
「うえ~、あれってそういう意味だったんだ。マジきもい」
「もっとくすぐったらパンツも濡れてきたりすんの?」
「キャハハ、有り得る~」
「だから見ないでって言ったのかもよ、パンツ」
「うわ、最低」
「そんな変態、学校辞めちゃえばいいのに……」 
 カナの一言をきっかけに、取り巻き達が口々に好き勝手にいい始める。
「ちがっちがはははははっははっはははははは!! ちがうよぉっほっほほほほっっぁははははははっははっはははははははははは!!」
「へぇ~、どこが違うのかしら、言ってみなさいよ。くすぐられるのが楽しくて気持ちよくて堪らない学園一の変態さん」
 歌うように言葉を紡ぎながら、カナはミユへと近づいていく、勿論、ミユはカナが近づいている事には気づかない。
「くすぐられるのが、嬉しくて、腰を振っちゃうとってもエッチな学園一の変態さん」
 カナは、ゆっくりと両手を上げて、そこから生える十本の指をミユへと近づけていく。目的地は、無防備に晒されている。綺麗な脇の下。まず殆どの人が触れられたら反射的に腕を閉じてしまう所だが、今はその腕は天高く上げられている。つまり何の防護策も取れない状況。そんな脇の下に、カナは、接触まで残り数センチの所まで近づいたかと思ったら、一気に差を詰め、片方の脇を五本、もう片方を五本の指で、一斉にくすぐり出した。
「えひぃぃ~~っ!? ひゃっいひゃっっいひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃっっだ、駄目~~~~っだめだっはっはっはっはっはっはっはははははははははははははははははははは!! 脇はだめぇええええっっやめてぇへへへへっへへへへへへへへへ!!」
 わき腹と足の付け根、そして、周りから聞こえる罵倒にしか意識を傾けていなかったミユにとって、突然脇の下をくすぐられるとは、夢にも思っていなかった。
「ぐひゃひゃひゃひゃひゃひゃっっぎゃはははっははははははははは!! くすぐったいいい~~~~!! くすぐったいよ~~~おっほほおぁっはっははっはっはっははははははははははは!!」
 五本の指は、ミユの脇の下をゴソゴソと高速で這い回る。脇を守る衣服もなく、腕も下に下げれられない今において、それはとてつもないくすぐったさとなって、ミユの体を駆け巡る。
「いやははははははははははははっ!! ふひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! やだっっはっはっははあははははははははは!! くすぐりはっくすぐりはぁぁぁっははははははははははははははは!!」
 脇を襲う指は、それぞれ指の腹を使って高速で轟いていたかと思うと、急に指の動きが遅くなったり、爪を立てて、ガリガリとくすぐる等を行い、偏った責めを決して与えなかった。 
「くすぐりやだっあはははははははははははははは!! こちょばいのっっやだああああっはっはっはっはははははははっははははははは!! ゆるしてへっえへへへへへへへっつへひゃひゃひゃひゃひゃ!!」
「やだ? まだ嘘を付こうとか思ってんのあんた? もうバレてるのよ。こうするのが、気持ちいいんでしょ。こういうのが、一人エッチのネタになるんでしょ。楽しそうに笑って、嬉しそうに腰振ってるのが、いい証拠じゃない」
「だからっだからぁぁぁっはっははははっはっはははははは!! それは、ちっがははっはははははははははははは!! 違うの~~~っっひひひっひひっいひひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! ふぁあああっはっははははは!! かっからだは、は、はんしゃ、てきにぃいいっひひははっははっはあっははははははは!!」
「反射的にエッチな事を求めて振っちゃうって? ハハッどこまで淫乱なのよアンタ。死んだほうがいいんじゃない?」
「くひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! ふひゃあっっきゃははははははははははっはははははは!! 私ッ淫乱じゃっなはっははっははははははははははは!! ないよぉっほああはははっはははははははあっははははははははははは!!」
「乳首を起たせながら言って、説得力あると思ってんの? もう認めたら、私は体をくいすぐられるのが大好きなんだって。普通、くすぐられて乳首なんか起たないわよ。ここの皆は知っちゃったわよ? 目の前の女の子は、こうされるのが良いって」
 そう言い放つと、カナは、脇の下を、指を立ててくすぐっていたかと思うと、唐突に指の腹を、脇の下、その窪みへと押し付け始めた。それは、ミユがあれほど嫌だと言っていた。揉むように行うくすぐりであった。
「~~~~~ッ!? ッッあっっあはっっあはははははっははっはははははははははは!! ぎゃははっはははははあはははははははははは!! やめぇえええ! その動きっっやめえっへへへへへっひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」 
 脇の下の窪みを、一本の指が。その周りを、四本の指が、皮膚を強く押し込んでいく。
「ムリっむりぃいいひひっひひゃひゃっはっはっはっはははははは!! ムリだよこんなのおおっほほほほほほほほほほ!! 脇の下っもまないでええへへへへっへへへへへへへへへ!! お願いだからああっはっははははははははははは!!!」
 絶叫。そう言っても良いほどの悲鳴がミユの口から迸り、校内を包み込む。だが、それでも誰かがここに来るなんて事はなく。ミユは歪んだ笑い声を出し続ける。
「脇ヤダっやだぁぁあっはっはあっはははははははははあははははははは!! 脇を揉まれるのやだぁぁあああっっひぎゃははははははははははははは!! 助けてったすふふふふひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」
 その充分すぎる身悶え方に、言い知れない気持ちよさを感じたカナは、さらによがらせようと、親指の腹を、彼女が脇の下の中でも最もくすぐったい部分である窪みに触れ、残りの四本を、肩の方へと手をやり、親指を最も肌に力強く押し付ける事が出来る体勢に移った。
 そして、カナは肩の方の四本の指に力を入れ、脇の下の窪みにあてがっている親指をグッと奥に押し込む。そして押し込まれる親指は、ブルブルと小刻みに震え、ミユの脇の下を大いに刺激する。
「ひぎぃ! っっぎゃぁぁっははははっははああははははははははははは!! やめっやめえええええっっそんな強いのっやめひぇへへへっへへへへへへへへへへ!!」
 脇の下から襲うその責めに、ミユは今まで以上の声を出して笑い悶える。苦しさから、腕を必死に動かそうとしても、天井に向かって上げられた腕はどうしても下げることが出来ず、脇の下から来るくすぐったさの奔流を受け続けてしまう。
「くるしっくるしぃぃっひひひひひっひひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! くっくすぐったああっひゃははははははははははは!! くすぐったいいいいいいい!! ダメっそこはああぁっくひぃぃ~~~~!! そこだけはやめてぇぇええっっへひゃははっははははははは!! お願いよぉぉぉっほはははっはっははははっはははっは!!」
「お願い? もっと気持ちよくして欲しいって? もっと揉んで欲しいって? 罰ゲームなのに、ボーナスゲームって訳? ふ~ん、なら、お望み通りやってあげるわ。皆、こいつを喜ばせて」
 取り巻きにとっては、楽しめる玩具を好きなようにしても良い宣言を、ミユにとっては、死んだ方がマシなのではないだろうかというぐらいな死刑宣告を、カナは放った。
 そして、今までミユを近くでニヤニヤ眺めていただけの取り巻きたちは、全員がミユの敏感な体へと、指を伸ばしていく。
「やっやめへへへへへへへぇ~~!! みんなっっこないでえええへっへへっひゃひゃひゃひゃはっはっははははははは!! そんなのっっされったらぁああっはっははははははははは!! 私、死ぬぅっ死んじゃううっふふふふっふふふひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」
「くすぐったいのが気持ち良すぎて死んじゃうって、キモ! やっぱりあんたキモいわ。そんな奴に、こんな事をしなきゃいけないなんて、まるで私達が罰を受けてるみたい。あんたの嬉しそうな顔なんて、見たくないのよ!」
 そんなカナのセリフを皮切りに、取り巻きたちの指が次々と彼女の体に触れ、皮膚を押し込み始めた。
「まっまって、おねがっっあ、あははっあはははははははははははは!! やだやだやだああああっははっはははははははははは!! もう、いやっははっはははははははは!! だれかったすったすけてっへひゃひゃひゃひゃっははははははははは!!」
 ミユの無駄肉のついてない腹部を、綺麗な臍を、スッと伸びた背中を、適度に肉のついた内股を、細いふくらはぎを、やわらかいお尻を、何十本もの指がくすぐり、ミユにとって耐えがたい刺激を送り込んでくる。
「ぎゃはははははははははははっっ!! ぎゃあああっははははははははっはははは!! くるしっくるふふふふふひゃひゃひゃひゃっははっはははは!! 死ぬ! しぬうううううっひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」
 歯を食い縛ろうにも、既にその段階をとうに飛び越えているくすぐったさは、ミユの口を塞ぐ事を許さず、その開けっぱなしの口からは、透明な液体が静かに流れ出す。
「ふぎゃははっはははははははははは!! ひぎゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! ああっはははははははははははははははは!! そんなにいっぱいひひひひっひひ!! もまないでぇええっひゃひゃひゃっひゃひゃひゃ!! 」
 既にそれまでのくすぐりによって、喉が悲鳴を上げていたが、それすらも意に反さんかのように、次々と笑い声が強制的に絞り出させる。
「びゃははははっはははははははははは!! いやははははははっははははははははは!! くすっくすうっふっふふひゃひゃひゃひゃひゃ!! くすぐったいいいいいいいッ!!」
 眉毛は変形し、瞳は細く伸ばされ、その瞳からは涙が溢れ出ている。綺麗に整った端正な顔が、無理やり笑顔に歪められる。
「ひひゃはははははっははははははっっ!! うああっはははははははははっはははは!! やだああ!! そんなに沢山やだあああっっやはははははっはははははははははは!! くすぐったいよおおおおおおおッ!!」
 体が反射的にくすぐりから逃げようと、動かせない肢体をなんとか動かそうと、妖艶に見悶え続ける。しかし、無数の指の猛攻を掻い潜ることは出来ず、結局はくすぐりの洗礼を受け続けてしまう。
「あひっひひひっひひひぃいいっいひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! 体全部くすぐったいいいいい!! あやまるからっはははっははっははははははははは!! だからっもう、もうやめひぇへへへへへへっへへへへへ!!」
「あははっくすぐられて喜んでるよコイツ」
「ホント、キモすぎて逆に受けるわ~」
「見てよ、こいつのパンツちょっと濡れて来てる!」
「うそ~、うわマジじゃん~! 何コイツキモイ~」
「乳首もビンビンじゃん。まじでこいつ何なの?」
「変態じゃない? とびっきりの」
「くすぐられて感じる変態って、終わってんじゃんコイツ」
 アハハっとカナの取り巻きの見下すような声がミユの耳に届く。それに対して、講義をしようにも、くすぐったさが邪魔をして、反論出来ない。口から出てくるのは、悲壮な笑い声だけ。
「ぎゃはははははははははははははは!! くひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃっっひははははははははははははははは!! あっっあああああっはははははっははははははははは!!」 


ミユへのくすぐり苛めは、あまりのくすぐったさに気絶するまで延々とくすぐられた。そして、その反応の良さから、これ以降のミユへの苛めは、くすぐりをメインにシフトしていく事になる。

ミユへの苛めは、一向に収まる気配はない。

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