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そろそろ何か更新しないと本気で怒られソーダ







「うっ…………くそっ……。なんで……っ」
 カチカチと、何かのボタンをリズム良く叩く音が部屋に木霊した。それと同時に、まだ若いであろう少女の苦悶とも言える声が室内に響く。
「どうして……どうしてっ…………」
 額から少量の汗が流れ、悲壮な声を上げる少女、マイの目の前には巨大なテレビが設置してあった。その画面には、人と人が対峙して、画面上にあるバーを攻撃しあい、先に減らしきった方の勝利するゲーム。要は格闘ゲームの画面が広がっていた。
 つまり、彼女は格闘ゲームに興じていた。それだけなら、彼女がここまで必死になる必要はない。元々、彼女はゲームこそ出来る物の真剣に取り組む事はしない性格なのだ。
 が、そんな彼女が真剣になっている理由。それは、今彼女を包んでいる環境にあった。
 今日の中学の授業も終わり、意気揚々と帰宅していた彼女の前に突然、全身黒スーツにサングラスで身を固めた男か女か見分けがつかない人が近づいてきたのだ。
  彼女は、怪しい人だと思いながらも、自分には関係ないと判断し、それ以上目の前の人物の事について考えるのを止めた。否、関わらない方が身のためだと決めたのかもしれない。
 そのまま、何の気もなしに、マイは人とすれ違った。
 彼女の記憶は、そこで途切れた。
 そして、目が覚めると、彼女はある部屋の床に寝かされていた。
まるで地下室のような部屋だった 部屋には、窓がなく妙に薄暗い。コンクリートを塗っただけで何の塗装もされてない無機質な壁や床は、人が住んでいなさそうな雰囲気を醸し出し、天井にあるたった一つの蛍光灯が鈍く輝いている姿が、それを確信に変える。
彼女は辺りに視線を漂わせる。その中で彼女の目を引いたのは、部屋の隅に配置されている、どう考えても部屋の不気味さと釣り合わない大きな薄型テレビとテレビの下にある、テレビゲームセット、そして部屋の中心に台座している、これ見よがしな拘束具がついている大きなベッドだった。
ゾワッと彼女の背筋を悪寒が駆け抜けた。誘拐。この単語の意味するところの真っ只中に自分がいるのだと、彼女は思い知った。
(早く逃げないとエッチな事される!)
 誘拐、ベッド、拘束。この三つの単語を組み合わせると、自分がどういう目に合うのかを、知識で学んでいる少女は、部屋の端に存在する無骨な鉄製のドアへと駆け込み、出られないかと奮起する。
 ガチャガチャとノブを回すも、一向にドアが開く気配はない。
 スカートの中身が見えるのも構わずにドアを蹴り破ろうとするが、非力な彼女の力ではドアは少しも歪まない。
 それから、彼女の体力が底を尽きるまでの数十分間、彼女は延々とドアとの格闘を続けた。それでも、ドアは一向に壊れる気配を見せず、汗だくになったマイが地面に膝を着き、無駄に体力を切らしただけという結果に終わった。
 彼女が膝を着いてから、十秒程時間が経過した時の事だった。
 ギィっと不快な音を上げながら、扉が開いたのだ。無論、それは彼女の頑張りが功を奏したから開いたではなく、彼女を誘拐した人物が扉を開けたのだ。おそらくこの部屋に監視カメラでも設置してあったのだろう。膝を着き、動くこともままならない状況での誘拐犯の登場。あまりにもタイミングが良すぎだった。
「はぁ~い。元気な子猫ちゃん。気分はどう? 思いっきり暴れてストレス発散になったかしら?」
 女性の扇情的な声が、彼女の上方から聞こえてきた
 どうやら、監視していた事を隠す気はないらしい。嫌味な人だと、マイは不愉快な感情を抱かずにかいられなかった。それと同時に、誘拐犯が女だった事に少なからず驚きを感じ、また、安堵の感情が彼女の体を包み込んだ。
 女の人なら、いやらしい事はされないと心で決め付けていたからだ。
「スカートが捲れるのも構わずに暴れるのって、中々出来ないものね~。それに、あなたの薄いピンクのショーツも可愛かったわ~」
 自分の頬に掌を当てながら言った彼女の台詞に、マイは羞恥を感じ、顔を赤く染めながら、無駄だと分かりつつもスカートの裾を掴み、庇うように手で隠し、上目でそう言った彼女を睨んだ。
「照れてる表情も可愛いわね~。ゾクゾクしちゃう」
「うるさいわね! この変態!! あんたなんか、警察にすぐ捕まるんだから! パパやママが、絶対に警察に連絡してくれるんだから!!」
「あら怖い! 警察に捕まるのだけは御免なのよね~」
「フン! 今更遅いのよ! 今私を解放しても、絶対に見逃してあげない! あんたの運命はもう決まってるのよ!」
「あらそう。今あなたを解放しても無駄なのね」
「そうよ! 警察に捕まりたくなかったら、さっさと私を解放して、今すぐ逃げたほうがいいんじゃ――」
「じゃ、警察がくるまであなたで遊ぼう~っと。どうせ捕まるなら、思う存分楽しんでから捕まる方がいいしね」
「……え?」
 その言葉に、少なからず彼女の心は驚愕を隠せなかった。
 彼女の両親は共働きをしており、帰宅するのはいつも日付が変わってからの帰宅だった。
 電話こそ一回ぐらい掛けてくるが、出ないなら出ないで心配しない両親であった。
 つまり、警察が来るのは、両親が帰宅してから、時間にして、およそ十時間後ということになる。
 しかし、目の前の女はそれを知らない筈。だからハッタリを仕掛けたのだが、それは何の成果ももたらさなかった。
 マイは知らないことであったが、目の前の女は、マイの家族関係、構成、生活サイクルを完全に熟知した上での犯行であった。そのため、彼女の言葉がハッタリである事など、完全に見抜いていた。
「フッフ~ン。それじゃ、警察が来るまでの間、お姉さんと、たっぷり楽しいことをしましょ」
「な、何する気なのよ!? イヤっ! 来ないで!! 近寄らないで!!」
徐々に近づいてくる彼女を前に、マイの体はジリジリと後ずさりをしていた。それが無駄なことは彼女自身分かっていたが、少しでもこの女に捕まる時間を遅らせようと必死だった。
振り向いて逃げればいいのだが、疲労と目の前から襲い掛かってくる言い知れない恐怖から、彼女は目が離せなかった。目を離したら瞬間に捕まるのではないかという懸念もあった。
それでも、歩行と後ずさりでは、進む距離が違いすぎる。二人の距離は急速に縮まっていき、あと一歩で触れるかという距離に達したとき、マイは覚悟を決めて目を閉じた。だが、待ち構えた感覚は襲ってこなかった。
何が起こったのかと、マイは恐る恐る目を開けた。女は彼女を通り過ぎていて、部屋の隅にある大きなテレビへと向かっていた。テレビへたどり着くと女はしゃがみ込み、そのまま何やらガサゴソとテレビを弄り始めた。
「な、何やってるのよ?」
「ん~~? 言ったでしょ。楽しいことしましょって。ゲームの準備をしてるのよ。 というか、あなたゲームやったことないの?」
 マイの方を見向きもせずに、そう女は答える。
 その様子に、チャンスだと思い扉のほうへ視線を向けるが、扉は既に閉まっていた。しっかりと鍵も掛けられている。
 脱出を今は諦めたマイは、黙ってるのは疑念を抱かれると判断し、会話を続けようと試みた。
「いや、ゲームぐらいしてるけど」
「そう、なら良かった。準備はできたからこっちに来なさいよ」
 バチっとテレビの電源をつけながら。そう彼女に言う女の言葉に、渋々といった表情で、また、逆らっては駄目だという思考で、マイは女とゲームを興じることに決めた。
 テレビに映っていた画面映像は、有名な対戦格闘ゲームのオープニングだった。マイもやったことのあるゲームだ。
「あなた、これはやった事ある?」
「……あるわよ」
「そう。じゃ、説明する手間も省けたわ。存分に楽しみましょ。あなたが1Pでいいわ」
「……一体あんた。何がしたいの」
「あら、言ったじゃない。あなたでたっぷり遊ぶのよ」
 この言葉を、マイはゲームでのストレス発散に付き合えと言ってるのかと思った。それならば、まだ理解不能な点もあるが、何とか理解できる。
 ならば、こんな女の思惑通りにさせてやるもんかと、マイの心は静かに燃えていた。完膚なきまでに叩きのめして、さらにストレスを募らせてやると考えていた。
「……後悔させてやる」
「あら、そんなに自信があるの? なら、勝負しない? 負けた方が罰ゲームを受けるの。あなたが私に勝ったらここから出させてあげる。その代わり、私があなたに勝ったら、罰ゲームよ」
 その突飛な提案に、マイは気圧された、そして、これが狙いだったのかと悟った。負けたら罰ゲーム。何されるか分かった物ではないが、恐らく何かをされるのだろう。それも、あの見るからに卑猥なことをされそうなベッドを使って。
 しかし、勝てばこの部屋から脱出。この提案は彼女の心を躍らせた。願ってもないチャンスに感じたからだ。
「……いいわ。私が勝ったら本当に外に出してくれるのなら、その提案、乗るわ」
「約束は守るわよ。安心しなさい」
 結果、彼女はそのハイリスクハイリターンな提案に乗った。乗ってしまった。
 そして話は、冒頭に繋がる。


「なんで……、どうして……」
 マイは劣勢に立たされていた。既に一敗しており、二戦目に挑むも、その体力ゲージは既に三割を切っていた。
 女のゲージは、七割を残しており、今のままでは負けてしまう。そこから生まれる僅かな操作ミスが、少しずつ彼女をさらに劣勢に追いやる。そして、
「あっ違っ! 昇竜じゃなっっ!」
 テンパッたマイは、致命的な操作ミスを犯した。その隙を、女は見逃さなかった。急速に接近し、巧みなコンボを叩き込んでいき、遂にマイの操作キャラクターの体力ゲージが空になり、マイの罰ゲームが決定した。
「私の勝ちね。あなた、大口叩いた割には存外大した事なかったわね」
 そんな女の言葉は、マイには届かなかった。マイは、負けが決定した瞬間に、扉の方へ全力で向かい。ドアを開けようと、ここから逃げようと画策していた。
 しかし、ドアは前回と同じくビクともしない。なら、鍵を持っているのはあの女だ。あの女をなんとかすれば、ここから出られると、恐怖から来る的確な判断で、一気に女に襲い掛かった。
「言うことを聞かない暴れん坊な子猫ちゃんは、嫌いじゃないけど」
 軽く嘆息しながら、女は向かってくるマイの動きに合わせて、柔術を用いて簡単にマイを組み伏せた。
「元気すぎる子猫も、困りものよね」
「ッッ!!???」
 マイは何が起きたか分からなかった。気が付いたらうつ伏せで地面に倒れ、手を後ろに回され、動けない状態にされていたのだ。
「うふふ、チェックメイト」
 女の柔らかな声はしかし、マイにとっては終わりの長い地獄の始まりの合図に等しかった。


「はなっ離しな、さいよッッ!!」
 数分後、マイは、ベッドに仰向けの姿勢で寝かされていた。彼女の両手両足は、ベッドから伸びる鎖型の拘束具に繋がれており、万歳の姿勢を強制させられていた。
 勿論、鎖に繋がれる段階で彼女は必至の抵抗をしたが、その健闘虚しく、一箇所、又一箇所といった具合に、徐々に鎖に動きを制限されていき、最終的に体を僅かに揺らすことしか出来ない状態にまで動きを封じられていた。
「さ~て、マイちゃん。ゲームに負けた罰ゲーム&この手のお約束のお楽しみタイムの始まりよ」
 楽しそうな女の声がマイの耳に響く。が、彼女にとっては耳触りの雑音にしか聞こえない。
「このっ変態のレズ女! 絶対警察に突き出してやる!!」
「いいわ~その怒った顔。その顔が、これからどんな風に変っていくのか。とても楽しみ~」
 笑顔でそう答える女は、片手から生える五本の細い指を、少しずつ彼女の体へと近づけていく。
 その指が近づいてくる恐怖に、その身を縮み込ませ、マイは両目をきつく閉じた 服を脱がされ、いやらしい事をされると考えていたからだ。しかし、女が繰り出した責めは、彼女の予想を大きく外れた責めだった。
「こちょこちょこちょこちょ~」
「ひゃふうっ!? ふぁっ…………、んんぅ…………はぅう! ふぅぅ……ふぅ…………」
 マイに施されたのはくすぐりだった。女は、彼女が両手を下げられないのをいい事に、細い指を一纏めにして防御できない腹部をスッと撫でさすったのだ。それは、彼女の予期出来なかった責めを与え、マイの喉を僅かに震わせたが、くすぐりは決して激しくなく。彼女にも耐えられる程度の優しい責めだったので、なんとか彼女は息を整える事が出来た。
「ふふ……どう? くすぐったい?」
「ん、ふぅ…………。…………バカじゃないの? あんた。こんなので何が、んんっ楽、しいの」
「楽しいに決まってるじゃない。ほーら、くすぐったくて、気持ちいいでしょ~」
「んんっ…………、んふっ…………。こんなのが、気持ちいい訳っん、ないじゃない……。やっぱりあんたは変態ね」
 マイは、女の手から送られてくる愛撫のような、もしくはくすぐったいような、そんな妖しい感覚に、体と手足がビクンと震え、僅かに鎖の音を鳴らし、その小さな体を揺らしたが、決して女の責めには屈しないという意思を言葉で示す。
「いつまで強情張ってられるかな~。ほらほら、どんどんくすぐったくなってくぞ~」
 女は最高の玩具を見つけたような笑顔を浮かべながら、ゆっくりと彼女の腹部を、一纏めにした五本の指でサワサワとさすっていく。
「んっ……んんん…………こんなの、全然っくぅ……くすぐったく、なんか……ないわよ……」
 口ではそう言っている物の、マイの反応は顕著だった。腹部から迸る笑いこそしないものの、自分を笑わそうとする危険な刺激。その刺激からなんとか抜け出せないかと、彼女の体は右に左に揺れ動く。その動きは、女の加虐心をくすぐり、優越感を段階的に高めていき、結果、くすぐり行為のくすぐったさの増加に繋がっていく。
「くふぅ…………ふふぅ…………、んんん! んん…………」
「あれ、どうしたのかしら。少し苦しそうね。いや、笑いたそうねって言ったほうが、正しいかな」
 モゾモゾと腹部をさすりあげる一本の手、その動きを、ほんの少し早めながら、女はマイへと問いかける。
「んんんん…………、そんな、訳……ぅんんん…………ないでしょ……。こんな、馬鹿みたいな……行為で………」
 ほんの少し上気した頬で、クックっと喉を鳴らしながらそう答えるも、その反応の一つ一つが扇情的であり、女の心の高まりをむしろ引き上げる結果に終わる。
「そう? な~ら~。両手なんてどうかな~。ほ~ら、スリスリスリ~」
「んんっ!? ふぁ………くふぃ…………んんんぁ! んんん~~~~~~~~」
「あれ? どうしたの? 顔が笑顔になりかけてるわよ。もしかしてくすぐったいの? こんな馬鹿みたいな行為で、笑わないんじゃなかったの?」
 二本の手を巧みに彼女の腹部に這わせながら、実に楽しそうな表情で女は質問を投げかける。
「くすぐったく……んんっ………ない。 くすぐったく、ないんだからぁ……くふっ…………うう…………」
 そう強く言い返そうと頑張るが、彼女の声から最初のような覇気が失われつつあった。又、体も既に隠すことなくピクピクと震えており、女の手が彼女の柔らかい綺麗な腹部を服越しに触られるたび、両手足の鎖がガチャガチャと音を立て、身体が逃げ場を求めて揺れ動く。
「んんん~~~~~~~、くぅぅ…………ぅぁぁんん! ふぅぅううう!」
 それはたまらなく艶かしい動きであった。また、決して声を出すまいと、堪える口から漏れ出る甘い呻き声は、段々と女の心を可虐で埋めていく。
「くすぐったい? それとも、もどかしい? もどかしくて、だからくすぐったさに包まれて、楽になりたい? なら、もっと色んな所触ってあげようか?」
「んふぅぅう………………。そんなの…………御免よ………ぅんん! いらない…………そんなのいらない!」
「そう? なら、くすぐって欲しくなったら、言って頂戴ね、文字通り天国に連れてってあげるから」
 悪戯っぽい表情を顔に出しながら、女は両手で腹部をさすり続ける。撫でる強さをほんの少しだけ、愛撫に近い動きからくすぐったく感じるように調整しながら。
「んっんんんんん~~~~~!! ふぁぁぁっっくぅぅぅぅぅぅ!! んんんんんんんぁぁぁぁぁ! くっくくくくくくくぅぅぅぅうう」
 それにより、彼女の我慢の声がまた一段強く部屋に響き始める。
 事実、女の言うとおり、マイの体はくすぐったさから来るもどかしさに包まれていた。しかし、それを認めることだけは彼女のプライドが許さなかった。
「くふぅぅぅぅぅぅぅぅ!! くっくぅぅぅんんんんんんんんんっっ! ふぁっっっくふぅぅぅぅぅううううう!!」
 年頃の過敏な肌に送られてくる愛撫に近い手の動きは、時間に比例して徐々に彼女の性感を高めていく。だが、女の手は一向に腹部から離れようとせず、延々とその一箇所だけを責め続ける。それがどうしようもなく高まる官能との反比例を引き起こし、二重の地獄を強いられていく。
「ふっっふぅうぅぅぅぅぅぅ!! ふぁぁぁぁぁぁぁぁ!! ぁぁっぅぅんんんんん~~~~~~~!!」
「ホント、強情な子……。こういう子には~、こうだ! こちょこちょこちょこちょこちょこちょ!!」
「ふぁあああああああああっっ!? あっあはっあははははっはははははははははははっは!! やだぁ~~~~~!! くすっくすぐったい~~!! や~~~~ははははははははははははははは!!」
 両手のさすりを止め、女はそれぞれ纏めていた五本の指を一本ずつに分離させ、離れた十本の指で彼女の腹部をこちょこちょとくすぐったのだ。
 それは、マイにとって、悔しくも待ち焦がれた責めであったが、敏感な肌に今までの愛撫でさらに過敏になった体には、それは強烈すぎる刺激だった。マイは堪える事も出来ずに笑い出し、体を左右に振り乱しながら、拒絶の言葉を吐いた。
「あははははははははははははは!! ふひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! くぅふふふふふっっいひひひひひひひひひひひ!! うふふふっふふふふ…………。ふひゅぅぅぅぅううう…………、んんん~~~~~~~~~」
 だが、くすぐったさは一瞬だった。女は、数秒間彼女の体を細い指でこちょこちょとくすぐり、笑い声をあげさせた直後、また指を一纏めにして、腹部をさすり始めたのだ。
「もどかしそうだったから、くすぐってみたんだけど。止めてっていうんなら、しょうがないか~。お姉さん、変な気を使っちゃってごめんね」
「ふぁあううううう!! あっっああ…………! くふぅぅぅぅぅううううう!! そんなぁ……。 んんっんぁぁぁぁあんん!!」
 襲ってきた待望の刺激から強制的に引き剥がされた結果、彼女の性感は、更なる高まりを見せた。それと同時に、彼女のガラスのプライドにも、ひびが入り始める。快楽に浸りたいと、考え始めるようになっていく。
「もどかしいでしょ~? 天国から地獄に落とされた感覚は、一度くすぐりという天国を味わった身としては、この地獄は辛いでしょ~。一言、たった一言で、あなたは天国に上れるのよ~」
 数分前の彼女なら、悪魔の囁きと称したであろうこの台詞も、今の彼女からしたら、天子の囁きに聞こえてくる。
「んんんんんんんぁぁぁぁぁ…………。もどかしく…………なんかぁ………。ないん、だからぁぁぁ…………あふうううううううう!!」
 それでも、ガラスのプライドはまだ割れていない。辛うじて保っているという状況だが、それでも彼女はもどかしくないと言い返した。だが、それが虚勢であるということは、誰が見ても瞭然だった。
「意地張っちゃって~~。こういうのが好きなんでしょ~~~」
「ひぎゃ!? あっっあっはははあはははははははははははははは!! くすぐったいくすぐったいいいいいいいい!! 止めて、やめへへっえへへへへへへへへへへ!!」
 再び女は五本の指をそれぞれ一本に分解して、マイの腹部を存分にくすぐり始めた。その刺激に、マイは首を存分に振り回しながら悶え始める。しかし、マイのが発した止めてという言葉を懇願と捕らえ、数秒でくすぐりをやめてしまう。
「あら、止めて欲しいの? くすぐって欲しいって顔してたのに……。またお姉さん早とちりしちゃったのね、ごめんなさいね」
「ぷひゃひゃひゃひゃひゃ!! くぅあああっははははははははははあははは! っふふっふふうふふふふふふふっふふふふ。 くくくっくくくくぅぅぅぅううううううう!!」
 そして、三度始まる手を利用した腹部への地獄のような愛撫。その行為に、マイの体はは身体的にも、精神的にも限界だった。
 それでも、女の愛撫は止まらない。マイが自分から懇願するまで、決して永遠のくすぐり行為には移ってくれない。
「いやはははははははははははは!! やだ! やだ! やだってばっっやははっはははははは!! やはははははっっやぁはははははははははははっっっやぁあはははははははははははははははははははははははははは!! くすぐったいいいいいいいいっ!!!」
 時々、彼女の精神を揺さぶるように本格的なくすぐりを仕掛けてくる。その不意打ちに、思わず否定の声をあげると、くすぐりはなりを潜め、愛撫による責めに変化してしまう。
「んぁぁああああ!! くふぅぅぅうううううううううう!! んんんんぁぁぁぁ…………、んん~~~~~~~!!」
 それを数回繰り返されたマイの体は、既に限界を超えていた。その幼くも女らしい体は完全に欲情し、快楽を求め、悲痛な叫び声を上げさせていた。やがて、マイの心の芯であったプライドが、音を立てて割れる音が聞こえた。
「…………やぁ」
「ん? 何か言った~? マイちゃん」
「もどかしいの、やぁ…………ふひぃぃいいいいい!! もう、やぁ~~~~~! くすぐってぇ! おねがいよぉぉ~~~~!!」
「ん~~~~? なんて言ったのかな~~~? お姉さん聞こえな~~い」
「くすっっくすぐってください!! もどかしさから、開放してください! 止めてっていっても、止めないでください~~~~~!!」
「うっふふふふふふふふふ。そこまで言うなら、そこまで言い切るなら、お望みどおり全身を存分にくすぐってあげる。絶対に止めてあげないから。覚悟しなさいね~」
 今まで以上の満面の笑みを浮かべながら、女は、十本の手をこれ見よがしにワキワキと轟かせ、マイの腹部にあてがった。
「くふぅ!!」
 それだけで、マイの声から甘い声が漏れだす。
「行くわよ~~~~。こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ!!!」
「っっっんっくぁああっっあっっああっっっあ~~っっっははははははははははははははははははははははははははははっっ!! きゃ~~~あははははっははははははあははははは!!!」
「どう? 私の指、とってもくすぐったいでしょ」
「くすぐったいいいいいいい!! いやあああっはははははははははは!! んぁ~~~あっはははははははははははははは!! くすぐったいいいいいいいい!!」
 女は、彼女の腹部を、その細い指でくすぐっていた。そのくすぐりを今まで散々焦らされ、数秒だけ体験させられ気持ちが高まってきてた彼女は、服越しであっても壮絶なくすぐったさに襲われた。
「はぁあああああっっやははっはははははははっはははははは!! お腹くすぐったいいいいい!! こちょこちょくすぐったいいいいいいい!! ぷひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」
 腹部を這う指の動きはどんどん激しくなる。マイがくすぐったく感じるように、堪らなく感じさせるように、激しく丁寧にくすぐり続ける。
「いひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! は、激しいっっくひゃはははははははははははははは!! んひひひっひっひひひひひひひひっっひひゃ~~ははははははははははははははっはは!!」
 臍の周りでダンスを踊っているかのような動きで腹部をくすぐり、徹底的に彼女を苦しめる。
「そのうごきっっだめへへへへへへへっっへへへへ!! くすぐったいよおおおぁああっははっははははははははははは!! ふぁあああっっふぁあああああああああ!!」
「くすぐったいわよね~。でも、止めてあげないんだから」
「良いっっやめなくてっっふひゃあああっひひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! 止めなくていいいひひっひひひひひひひひゃははっははははははははははは!!」
 お腹から伝わるくすぐったさは、脳に伝達され、そこからの命令で喉から笑い声を出し、手足を暴れさせ、体を左右に降らし、頭部を振り乱す。
「きゃああっはっはっはっはっはっはっはっはっあははははははははははははは!! やめっやっっいやああっははははははっはははははははははははは!! くすぐった~~~~い!!」
 だが、手足の動きは抑制され、体の動きも満足に動かせず、指の蹂躙を許してしまう。しかし、マイ自身はそれを悪いこととはもう思えなかった。むしろ、抑制されずに変な動きをしない分、くすぐりを全身で甘受できると考え、いい事だと思い始めていた。
「くひゃあっっぷひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! ダメっダメええええええ!! ふひゃあっあひゃははははははははははははあははは!!」
「ねえ、こういうのはどう? くすぐったい?」
 そう言いながら女は、指を腹部を臍のやや上の部分から下腹部に至るまでの部分を、微小につめを立てて軽く押し込んだ。
「きゃふぅう!! そ、それぇ……くすぐったっあっあひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! くすぐったいいいいいいいい!! それっっやめぇ、やめええっへっへへへへへへへへへへへ!!」 
 腹部から送り込まれる新たな刺激に成す術なく悶え狂うマイ。その姿に、かつてのプライドの高い少女の姿を見ることはできなかった。
「いやっいやぁあっ! いやははははははははははははははっは!! おしこまなっっくひひひひひひひひひひ!! おしこまないでえええ!! んひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」
「ねえ、お腹ばっかりというのも嫌でしょ? 別のところもくすぐられたら? 多分、とっても気持ちいいと思うんだけどなぁ」
 無防備なお腹をくすぐりながら、女はマイに提案をする。それに、彼女は一も二もなく  食いついた。
「わき腹ぁぁぁ……さっきからムズムズするのぉ! ムズムズいやぁ……。くすぐってえええええ!!」
「はいはい。我侭な子猫ちゃんだこと。そんな子には、お仕置きが必要ね」
 楽しそうに言う女の指は、くすぐられてピクピクと痙攣するお腹から、わき腹へと移り、こちょこちょとくすぐり始める。
「んっひゃっひゃっひゃっひゃひゃ!! ああっあははははははははははははははははははははは!! くすぐったいいいいいい!! わき腹くすぐったいいいいいいい!!」
 もどかしく感じていたわき腹から襲い来るくすぐったさに、満足といった笑みを浮かべながら、マイは悶え始める。
「くすぐったいいいいいい!! 両方からくすぐったいのがくるううううう!! いやああああっはははははははははははは でもぉぉ!! いやじゃっないいいひひひひひひひひひひひひひっひ!!」
 体をわずかに左右に揺らすも、指はわき腹から決して離れなかった。その事に、二割の絶望と、八割の歓喜の感情が、彼女の心を支配する。
「ふぁああっひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! くひゃはははははははははははははは!! こちょぐったいいいいいいい!! きもちいいいいいいいいいい!!」
「ふふ、楽しそうね、こういう責め方はどう? もっと楽しくなれそう?」
 すると、こちょこちょとわき腹を楽しくくすぐっていた女の指が、揉むような動きに突然変化する。
「いひゃあああぅ!! にゃははっはははははははははははは!! いきゃああああっははははははははは!! 揉むのヤダっやっやぁぁっははははははははははははははははは!!」
「あら? 嫌なの?」
「いやじゃなっっくひぃいいいいひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! いやじゃないけど!! いやぁああああああ!! 揉むのだめええええええ!! くすぐったいいいいいいいい!!」
「そうよね~。そんなに楽しく笑ってるもんね~。楽しくないわけないか~」
「ぶひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! あひっあひひひひっひひひひひひひひ!! 揉まないでえええええ!! グニュグニュしないでぇぇぇえ!! きゃははははははははははははは!」 
 グニグニとわき腹を責め立てられ、喉から湧き出てくる声を惜しげもなく部屋に轟かせるマイ。しかし、これですらまだ始まりに過ぎないのだ。
「ねえ、次はどこくすぐって欲しい?」
「ど、どこってっっみゃはははははっはははははははははははは!! 決めてないいいいいいい!! そんなの決まってないいいいいいっぅひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」
「そう? じゃあ、勝手に決めさせて貰おうかな~。ん~、ここだ!」
 ガシっと彼女の手が選んだ次の苛め先は、太もも。
 くすぐられて、暴れている内にスカートが捲れて薄いピンクのショーツが露になっている太もも向けて、女の手は接近し攻撃を開始する。
「いっっひゃああああっっ!? んああああっっあはははははははははははははっははは!! そこぉっそこはぁああ!! だめへへへへっへへへぇ! 太ももらめぇぇえぇぇぇえええ!! くすぐったいよぉぉおおおおお!!」
 太ももへのくすぐりは、モゾモゾと円を描きながらのくすぐりだった。そのくすぐりの標的となった太ももは、ピクピクと楽しそうに、苦しそうに震えた。
「だめぇぇええええ!! だめだってっっばぁあはははははっはははははははははははははは!! やだ、やだやだやだ~~~~~~~!! 太ももやだぁ~~~~っはははははははははははははははは!!」
「そんなに楽しそうに笑っちゃって、何がダメなの? お姉さんに言ってみて」
「くすぐったいのがぁあぁああああああ!! こちょこちょがぁあああああ!! んひゃ~~~っはははっははあははははははは!! 気持ちいいけどっっいやなの~~~~っっきひひひひひっひひひひっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ~~!!」
「気持ちいいいけど、嫌なのね? なら、こういう責めが、好きなのかな~?」
 のんびりした口調で女は言うと、太ももをくすぐっていた両手を、ショーツと素肌の
境界線に合わせて、線に沿うように這わせ始めた。
「んひゃうううううっっふぁあああああああんん!! あっあぁぁぁ~~~~!! ふひゃひゃひゃひゃひゃひゃぁぁぁ~~!! それぇ! おかしくなっちゃうう~~~!!」
 それは、彼女の性感帯を刺激する一歩手前の場所で行われるくすぐりであり、否が応にも、少女の官能を高めていく。
「クスクス。どう? 気持ちいいでしょ。くすぐったくて、でも気持ちよくて、堪らなくなっちゃうでしょ。それとも、もう堪らなくなった?」
「くすぐったい!! くすぐったあああああい!! ぁひぃぃぃぃんん!! ふぁっふぁ~~~~っんあああああんんんんん!! 気がっ気がぁぁあっっ変になるぅうううう!! 変になっちゃうううううう!! くっひひゃ~~~~~ぅ! 堪んないいいいいいい!!」
 甘い嬌声をあげるマイの反応を楽しみながら、女の手はショーツの境界線からゆっくりと離れていき、太もものくすぐりに戻った。
「きやふぅぅぅっ!? うふひひひっひひひひひっっいひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! 何でっ!? なんでぇぇぇっへっへへへへへへへへへへへ!! いひゃ~~ひゃははっははははははははは!!」
 気持ちいいくすぐりから、苦痛のくすぐりへと変化した事に、マイは女に講義する。
「マイちゃん。マイちゃんが触って欲しい気持ちいい場所はね。ロックが掛かってるの。ロックを解除するには、もっと沢山、色んな場所をくすぐられないといけないの。だから、気持ちよくなりたいんだったら、くすぐったくならないとロックは開かないの。分かった?」
 女は、優しく言い聞かせるようにマイへと言葉を紡いだ。優しく、残酷な事を言いつけた。
「そんなっそんっふひゃはははっははははははははははっはははっはははは!! うひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! そんなぁぁぁああああっははははははははは!!」
「さぁ、ロックを解除しましょうね。お腹、わき腹、太もものロックは解除されたわ。次はどこのロックを解除しよう? どこをくすぐって解除しよう?」
 太ももをこちょこちょくすぐりながら、女はマイに問いかける。終わりが見えない地獄へと誘うように……。 












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No title

うわ〜、めっちゃ楽しそう(笑)
やられてみたいわ(笑)

No title

お姉さん×少女は女の子同士のくすぐりでも一番好きなジャンル…
素晴らしいですv-425

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