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ショートSSにしようとしたら普通のSSになったでござる











「きゃあああああああああ!! やめてえええええ!! こないでえええええええ」
 石造りでできた半径10メートルを誇る円形の地下牢にて、若い女性の悲鳴が響き渡る。
 その男の劣情を煽りそうな悲鳴は、その地下牢に囚われて尋問を受けいている少女から発せられているものだった。
 少女の名は、ハクア。
尋問しているのは、旧悪魔の復活を願う新悪魔達、彼らは、旧悪魔の復活の鍵である女神の情報を聞きださんと、情報を握っているハクアを捕らえ、尋問にかけていたのであった。
「ひぎっっんぁあああああ!! ぁっぁぁ……あぐっ! きゃぁああああああああああ!!」
尋問の方法は原始的といえば原始的である。ハクアを腕を頭上に高く上げさせた格好で壁のように聳え立つ禍々しい拘束具に立たせたまま取り付け、上着とスカートを剥がし(何故かニーソックスは脱がされなかった)、下着姿にひん剥いた状態で、触ると電流を発するスライム状の生物を這わせるまさに悪魔のような尋問だった。
「ああ……ぁぁああああああああああ!! い、あぁあぁあああああああああ!!」
 尋問は悪質というより他がなかった。電流を放つスライムは、ハクアの足元から徐々に上に這い上がらせるように仕向けさせ、時間が経つごとに電流の攻め場所を拡大させていく。粘着物質という非常に嫌悪感を示す生物が徐々に肌を侵食していき、かつ触れた部分から到底耐えられないような。しかし意識は飛ばないようなギリギリの瀬戸際で攻め立ててくるという非常に陰湿な尋問方法だった。並大抵の若い女の子なら、電流の強さと気持ち悪さから、膝元にまで這い上がったきた時点で、口を割ってもおかしくないだろう。
 が、ハクアは強い女の子だった。彼女は腹部までスライムに侵食されても、決して悲鳴以外は口を開かなかった。
「苦しいだろう? そろそろ何か言ったらどうだ?」
 新悪魔の尋問官からそんな声が聞こえてくる。彼らは表立って女神の事を尋ねない。否、尋ねられない。だからこそ彼らは言葉を濁して聞いてくる。
「な、んのことっぅぁあああああ!! か、しらね……きゃああ! サボった……事、なら…、うぐっ!! ちゃんと、始末書を……、か、くっっぁっぁっあ!! か、くわよ……」
 だからこそ彼女はとぼけることが出来た。何を指してるのか具体的に示さないのなら、簡単に曲解することが出来る。それが尋問の延長につながる事となるのを知ってても、彼女はかたくなに間違った結論しか言わない。
「ふむ、強い電流では彼女は私たちが聞いてることを教えてくれないようだ。ならば、『電流を弱くして』改めて尋ねてやろう」
 尋問官が発したその言葉にハクアは眉をしかめた。弱くしたなら益々喋る訳がなじゃないの、と。本来なら電流を強める選択をするはずだ。ハクアは内心そう思った。口に出すと本当にそうされそうで決して声には出さないが。
(バカじゃない? 弱めたって私はラッキーにしか感じない……っ!? ひ、ひゃあぁああああ!? な、何これ!? なにっっっ!!!)

「あっくふふふふっふふふふふふ!? んぁっっあっっひっひっひひひひっひっひひひひひ!! な、何っっビリビリがっっんぁああああああああ!!」
 
今まで痛さに悲鳴を上げていたハクアの声が、突如として別の悲鳴に変わった。
 先ほどまで痛いと感じていたスライムのベトつく感触が、ムズムズとしたむず痒いものへと変化したのだ。
 それはスライムが電流の強さを弱めた結果であり、今までの痛さでの尋問とは別の切り口での尋問の開始を表していた。

「きゃっっあふっふっふふふふふふふふ!! ぁあっっくすっっくふっふっふふふふふふふ! こ、こんなことしてっっっぁあっっやぁっくっくっくっくっくくくくくくくく! んぁああっっこんなことしてなんになるってっっいうっっぁあああああ!!」

「なんになる? 口を割ってくれるように、今までとは一味違う方法を試しているに過ぎないよ。さっきから私は思ってたんだ。若い女の子の痛い悲鳴を聞くのはやはり尋問としてもしのびない、とね」 

「そんなっっそんなことっっきゃぁああああああああ!! あひひっひいひひひひひひひひ!! いひぃ~~~~~~~~~~~!! おもってなんかっっんふっふっふっふふふふふ!! ないっっくせにっっぁ、ぁ!! ひゅぁああああああああああ!!」

「いやいや、思ってるよ。私は本当に思ってる。だから私はスライムの電流攻めを変えたんだ。強い電流による痛み攻めから、弱い電流によるくすぐり攻めに」

「きゃふっっくひゃぁぁああああああ! く、くすぐったいのなんかでっっ私がっっんひっひひひひっひひひ!! しゃべると、思ってるのっっにゃふっっふっふふ! ぐふふふふふふふふふふふふふふっふふふふふ!!」

「ああ、思ってるね。実質こっちのほうが時間がかからなくて済みそうだ。やはり女の子は痛みには強く、快楽には弱い。この法則は悪魔でも人間でも変わらんよ」

「どう、かしらねっっっくぁぁっっひゃひひひっひひひひひひひ!! わ、私はそこらの女と違って、っっあっっむふっふふふふふっふふっふふふふ!! 我慢、強いわよ……、くひひっっこんなことでっっしゃべるわけっっないっ! んぁぁっっあぁ~~~~~~~~~~~~~~!!」

「その強情も、いつまで持つか見ものだよ。ではしっかりと耐えてみてくれ、我々はもう尋問しない。君が喋ると言い出すまで、私たちはここで見物しておくとしよう」

 尋問官の説明と舌足らず状態に陥っているハクアによる会話が終わったのか、尋問官は二、三歩下がり、ハクアの現状を見守り始めた。

「ぜったいっっいぁあああっいひっひひっひっひひひひひひひ! 絶対言うもんかっっきゃふふふふ!! ふぁああああああああ!! んふふ! ふひひひひひひっひひひひひひひひひ!! ふっふふぁぁ~~~~~~~~~~~!!」

 対して、見守られる側となったハクアは、口では強がったものの、現状いっぱいいっぱいであった。今でこそ笑い出さずに声を漏らすだけで押しとどめているが、それもいつ崩壊するかわからない。そんな状況だった。

(くすぐったい!! やだっっこれならさっきまでの痛いほうがましよ! こんなの耐えられるわけない!!)
「んぁあああっっっこんなぁっっひゅぁああ!! くひっひひっひひひひっひひひ!! ひぁああっっあひひひ!! ひっひっひぃいいいいいいいいいい!!」

 体を出来る限り震わせ、スライムを跳ね除けようとしめみるも、スライムは肌にぴっちりと張り付いており、拘束された状態ではろくに動けず、振り払うことが出来ずに、弱電流攻めを甘んじて受けるしかハクアに道は残されていなかった。

「きゃぁああっっあふふ!! んひひひひ!! ぁあああっっはっはひ!! ひぁぁああああああああああ!! く、くぅぅ~~~~~~~~~~!! んぁっっぁひっひひひっひひひひひ!! ひひゃぁぁあああああああああああああ!!」

 ピリピリと、微弱な電流がハクアの下半身と腹部を駆け巡っていた。それはとてつもなく笑い出したくなる感情をハクアに与え、頑なに笑い出すまいと必死にこらえているハクアの口を強引にこじ開けようとしていたが、それを彼女は懇親の我慢で押さえ、くぐもった甘い声を出すだけに留めていた。

「にゃふふっふっふふふふ!! いひっひひひひひひひひいひひひ!! やっっだ……!! ぁっっそこはっっあふふっふっひひっひひひっひひひひひひ!! きゃっくぁあああああああああああああああ!! わひゃぁあああ!! ひひっひひひっひひひっひひひひ!!」

 モジモジとくすぐったそうに身悶えするハクア。せめて身を守る服があったのならまだもう少し声を抑えられそうなものだが、今は下着とニーソしか着用していない。つまり、スライムが覆っている太ももや腹部、足の裏などはまったくのノーガードであることを意味しており、女の子が弱点としている箇所への攻め、そしてスライムがどんどん上へと上っていき、くすぐったく感じる場所がが拡大しているということも相まって、次第にハクアの嬌声は大きくなるばかりであった。

「ひぁああっっきゃひっひひひひひひっひひひひ!! んあぁっっふょぁあああ!! あっあぁああああああ!! んふひっひっひっひひひひひ!! くふぅうううううううううう!! あくっっうくくくっくくくくくくくくくくくく!! ぷひひっひひ!! ん~~~~~~~~~~~~~!!」

 スライムは足元から足首まで覆っている本体と呼ぶに相応しい箇所からどんどん上へと上っていく。既に腹部までを侵略したスライムは、彼女の体を覆い尽くさんと、さらなる侵略を広げていく。

「ひっっゃぁあああああああああああ!! どんどんくすぐったくっっんひひっひひひひっひひひ!! やっっあぁあああああ!! ふっふふふふふ!! だめっもうこれ以上はダメ!! んひっひひゃぁあああああああああああああ!!」

 グジュグジュとイヤらしい音をたてながら徐々に自分の体がスライムに包まれていくのを、くすぐったさいとう感覚とスライムが肌に触れる触覚、そして視覚で確認していくハクアは、もうこれ以上は耐えられないとばかりに、頬を赤くし、紫色の髪が激しく揺れるようにイヤイヤと首を左右に振り、スライムの進行を止めようとするも、その説得はスライムにも、尋問官にも通じない。それどころか、彼等の嗜虐心をかえって煽ってしまう結果となった。

「ほうほう、もう耐えられないと? では、この攻めの成果は多大に上がってるといえる。思いのほか早く終わりそうだ。苦しかったらいつでも言っていい。 たった一言、私の隠し事を全て喋ります。これだけでお前は解放されるんだからな」

「い、いわなひっひっひっひひひひひひひひひ!! ぜったいっっぜええええったいっっいわないいいいいいいいい!! くふっふっふふふふっふふふふふ!! ぁあああ!! んぁああああああああああああああ!! あひっひひっひひひひひひ!! きゃふふふふっふふふふふふふふぅぅぅぅぅ~~~~~~~~~~!!」

「強情な女だ。そういう奴には、少しぐらいきつめのくすぐりの方が喋りやすい。さて、今まではかろうじて耐えていたようだが、今度はそうはいかない。精々苦しんでくれ」

「まっっまって! これ以上はっっこれ以上はぁあぁああっっんひっひひっひっひひっひひ!! ひっひひひっひぁあぁあ!? あっ、き、きゃああぁあああああああああああああ!! っあぁああ!! ひぁあっっくあぁああああん!! あっあぁあっっあっ! あぁあああああああああああああ!!」

 尋問官のその言葉の後、彼女の体にこれでもかと言わんばかりにまとわりついているスライムの電流が、一番くすぐったく感じる程度に強さを増した。それは彼女にとって本当の地獄が始まることを示す。

「いやぁああああああ!! あぁっっあぁああああああああああああああ!! もうだめ!! もうダメ!! こんなのっっぁあああああああああ!! こんなのぉおおおおおおおおおおおお!! 笑うっっわらっちゃうわよぉおおおおおおおお!! あっっぁああああああああ!! やめてっっやめてやめてえええええええ!! ひっひっひっひひひひひひひひひ!! ひぁああああああああああああ!!」

 ビクンと大きく体を震わし、整った端正な顔立ちを天井に向けるように仰け反らせたかと思うと、ピクピクとまるで陸に打ち上げられた小魚みたいに小刻みに体を震わすハクア。彼女が感じるくすぐったさは相当のようで、額からは汗が滲み、頬を真っ赤に染め、先ほど以上に首を激しく振りながら、懇願と言ってもいい言葉を連呼する。

「おねがいっっもうっっもうぅううううううううう!! んひぁはあああああああああああ!! ぁああっっぁあああああああああ!! だめっっダメぇぇぇぇええええええええええええええええええええ!!!」

「―――――――――――――――――ッ!! はっっはははは!! ははははははははは!! あははははは!! あはははっはははははは!! あはははははははっははははははははははははは!!! やだっやああああああああああああああっはっははっはっはははははははははは!! くすぐったい!! くすふっふふふふっふっふ!! ひゃああはっははっはははっははっははっははっははははははは!! あっっあぁあはっははっははっははっははははははははは!! くすぐったいいいいいいいいいいい!!」

 途方もないスライムの電流くすぐりによって、遂に彼女の我慢の限界が訪れた。今まで懸命に堪えていた、口に出さんと力一杯耐えていた笑い声が、ハクアの我慢という堤防を突き破り、まるで濁流のように押し寄せる。

「あはっははははっはははははははあっは!! だめっっこんなのだめへへへっへへへへへへへ!! ぁあああああああああああ!! ぎゃははははははははははははははは!!  体中がビリビリするうううううううっふふふっふふっふふふふふふ!! あぁあああああああああ!! んあぁあああああっははっはははははっはははっはははははははっははははははははは!!」

(ダメっっこんなのダメ!! こんなの堪えられない、こんなのずっと続けられたら、私絶対に喋っちゃう! それだけはダメなのに! ダメなのにいいいいいいいい!! くすぐったくて、ぁ、あああああああああああ!!)

 既にスライムは彼女の全身、正しくは首から下を覆い尽くしており、女の子が弱点とする箇所を余すことなくスライムに包まれていた。
 それに加え、強くなった電流の事もあり、彼女はまるで子供のように小さな口からあらんばかりの笑い声を上げ、体をイヤイヤと逃げ場を求めて動かす。何の効果も見込めないのに、その行動をとってしまうのは、自己防衛による反射的行動なのだろう。しかし、腕をバンザイするように上にあげられた状態で、かつ下着姿でその行動を行っている姿は、拘束具のジャラジャラと金属と金属が擦りあう音が鳴るのもあって、どうしても色っぽい。簡単に言うととてもエロい。

「ひぁあああああっははっはははははははははははは! ムリッッむりだってばぁああっはっははっはははっはははっはははははっははははははは!! くっっくるしいい!! 苦しいぃいっひっひひひひっひひひひひ!! ひぁあああっひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! いやぁあああああああああ!! たすけっっふひゃはっはっはははっははっははははははははははははっはははははははは!!」

 腕の付け根の皮膚をスライムはビリビリと責め立てる。普通に指で触られただけでもくすぐったいところを、電撃で強引に筋肉を刺激するというのは、とてつもない波をハクアに送り出し、ハクアはその波を抑えられず、キャハハと大声で笑い悶えてしまう。

「そっっんぁあああっはっははははっははっははっはははははっはははははははははは!! やぁあああああああああ!! ひゃぁああああああああっはっはっはははははははは ばかぁああああっはっはっははははっははははははははははは!! わ、わきやめっっビリビリやめえええええええええ!! 閉じれないっっ閉じれないのにぃいいいいいいいいっひっひひひひひひひひひひひひ!! ひぁああああっはっははっははっははははははははははははははははは!! やあっっやあああああああああああああああ!!」

 ほんの少しでも腕を下げれたら、そうハクアは思うも、事態は一向に彼女に対して良い方向に進まない。そして電撃を受けているのは腋だけではない。わき腹とおなかも同様に、微弱電流による強引マッサージのようなくすぐり責めを堪能させられていた。

「くひゃぁあああああああああああ!! あはぁああああっひゃははっはっははっははははっははははは!! くすぐったい!! そこもくすぐったいいいいいいいい!! ぁああっはっははははははははははは!! だめっっ弱いのっっそこ弱いってばぁああああああああ!! なああぁあはっは八ははははははははははっはははは!! 許してっっゆるひひぇへへっへへっへっへへへへへ!! ひはぁあああああはっはっはははっははっはははははははは!! あははははははははははははは!!」

 最もくすぐったいと感じるのは、膝元から下部分であった。
 そこはスライムの本体が居座る場所であり、最もくすぐったさを送り込んでくる場所であった。膝から上の部分は、多少なりとも肌に触れていない箇所があり、攻め立てられていない箇所も存在しているのだが、膝から下は完全にスライムが覆っており、どう動かしても逃げ場のない状況で彼女を攻め立てていた。

「ぐひっひっひっひひっひひひひひひひ!! あぁああああああああっはっははっはははははははは!! ひはっはははははは!! ひぎゃはっははははははははははははっはっはははははははは!! だめっっおかしくなるっっぁああああああああああ!! ぎひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! あしっっ足ダメええええええええええええええええええ!! んはぁああはっはははははははははっはあはははは!!」

 もう無我夢中で、ハクアはくすぐったいことをされている足を本体から引き抜こうとするが、粘着性のスライムに足をしっかりと絡めとられ、まとわりつかれているのか、ほんの少ししか動かすことが出来ず。それでは自分を悩ませるスライムの電流責めを甘んじて受け続ける事しか出来ない。

「動かせなひっひっひひひひひひひっひひひ!! 足が、あしがぁ~~~~~~~~~~!! ぁああぁああっははっははっははははっはあははっはははははははははは!! やっっやぁあああははっははっははははっははははははははははは!!! イヤっいやっっやっっやっっやぁああはっはははははははははははははははははははは!! いやぁああああっはっははっはははははっはははははははははは!!」

 突如として、ハクアの反応がまた激しくなった。足を引き抜こうとした報復なのか、スライムは足を責める電流をさらに強め、さらなるくすぐり地獄に彼女を叩き落としたのだ。

「ごめんなさひっひっひっひひひひひひ!! ごめっっごめええええっへへっへへっへへっへへへへへへへ!! もう抜きませんっ抜こうとか思わないからぁあああああああああ!! あはっははははっははっははははははははははっははははははは!! よわめてっっビリビリよわめてええええ!! んぁああはっははははははははっははっははっはははははははははは!! ぶひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」

 先ほどの行いを笑いながらも謝罪するも、スライムの動きはもう止まらない。電流は弱まることをせず、ハクアを苦しめ続けた。それだけでは飽き足らないのか、スライムは本体を微妙に躍動させ、ブルブルと震わせるという新たな攻め方で、彼女の足を攻め始めた。

「ひぎゃぁあああああああ!? あはっっあははははは!! あぎゃはははははははっははははははははははっあははははははははははははは!! 許してっっゆるしてえええええええええええええ!! いひっひひひひ!! ひひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! ぐっっグニグニうごかないでへへへへっへへへへへへへへ!! ああっっああっっっっっあぁあぁぁあああああああああああああああああああああ!!」

 その手法で最もくすぐったいと感じてしまうのが、彼女のちいさな足の裏であった。靴を脱がされていた彼女の足の裏は、ニーソックスにこそ守られていたが、それは大した防護策にはなりえず、ほぼ何も抵抗のない状況でくすぐられているといっても過言ではなかった。

「あっっぁあああああああああ!! 足がぁああああっははっははっはははははははははは!! 足の裏がだめへへへへへっへへへへへへへへへ!! 耐えられないっっこんなの無理いい~~~~~~~~~~~~~!! 無理、無理だってえへっへっへっへへへへへへへへへ!! 死ぬっッしんじゃううううううううううう!!」 

 ビリビリと足の裏全体を刺激されているだけでも非常に辛かったのに、それにグニュグニュとマッサージと似たような事をされるという刺激は、元からマッサージが苦手なハクアにとっては、まさに地獄のような苦しさを感じていた。

「きゃははっははははっははははははははははは!! だめっっ動かすのやめてえええええええええ!! くぁああはっはははははははははははははははは!! くすっっくすぐったいからぁあああはっははははあはははっはははははははははははは!! もういやぁああああ!! んぁあああっははっははははははははは!! ぷひゃははははっはっはははははははははははははははっははは!!」

 過去にも何度か、本当に数えるぐらいだが、エルシィとのじゃれあいで足をくすぐられたりマッサージされたりすることはあった。その度に足の裏が弱点であるハクアは笑い転げていたのだが、まだ足を動かして逃げたり、手を使って防御する事が可能だった。だが、今回は違う。いくら足を動かしてもくすぐったさは弱くならないし、(逆に強くなってしまう)手で守ることもできない。そうして防御手段を全て奪われた上で行われる、エルシィよりも数倍、数十倍くすぐったいスライムのくすぐり責め。それは耐える耐えないの次元ではなく。このままくすぐられたら死んでしまうのではないかと錯覚するぐらいのくすぐったさをハクアは感じていた。

「しっっしんじゃぅうううううううう!! うひゃぁああはははっははははははははっははははははは!! このままだとっっほんとうにっっ本当に死んじゃうってばぁあああははっははっはははははっはははははははははっはははははは!! いやっっもうだめへへへへへへへへへ!! 狂うっっ私狂っちゃうううふふふふっふふふふふっふっふふふふ! ふひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」

 足の指全てを丁寧にそれぞれ一本ずつ付け根まで包み込み、プルプルと震わせ、ピリピリと弱い電流を流して彼女を悶えさせる。
 土踏まずや踵を電流で刺激し、電流によって柔らかくなった皮膚を強く押し込むようにスライムが轟き、ハクアの首を激しく動かさせ、瞳から涙を流させる。
彼女の足の裏に点在する、よりくすぐったいと感じ、絶対に笑い出すツボをマッサージするように躍動し、探し当てては電撃でそこを重点的に苛め出す。
それをハクアが耐え切れずに、無我夢中で足を抜こうとする動きを見せれば、くすぐりの強さをさらに強め、彼女を戒め、無駄だと体に言い聞かせる。

「ひゃぁああっっはははははははっあははははははははは!! やだっっもうやらぁあ~~~~~~~~~~~~~~~~!! やめてやめてっっんぁああああははっはっはははっははっはははははっははっはははははっはははははははははははははは!! あ、頭がおかしくなるっっぎゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! おかしくなっちゃううううううううううう!! ぁあああああああ!! あっはははははははははっはははは!! あははははははははははははははははははははははは!!」

 何も抵抗の出来なくなったハクアは、足の指をくすぐったそうにくにくにと曲げるも、スライムの接着面はどこも変わらず、どこに動かしても変わらないくすぐったさが襲いかかり、彼女はけたたましい笑い声を上げながら悶絶する。その姿に、悪魔と呼ばれる面影はなく、今の彼女は只くすぐったさに泣き喚き、笑い続ける一人の女の子と成り下がっていた。

「ふいああああっっふふぁぁああああああああああははっはっはっはははははははっはははははは!! キツイっ!! きひぃいいいいいいいい!! いひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! キツイわよぉぉっほほっほほほほほ!! いぁああああああははっははっははははっははっはははははははっはははは!! くるひひっひひっひひっひひっひひひっひひ!! ひひゃぁあああああああああっはははははははっはははははっはは!!」

 体中をスライムに責め立てられ、延々と終わらない責めを続けられていたハクアの体力は既に尽きかけていた。また、最初の喋らないと言う抵抗も、徐々に力を失っていくのを彼女は何処となく感じていた。このまま続けられれば、いずれ屈服し、喋ってしまうだろうことも、彼女は客観的に考える事が出来た。そして、その思いをひっくり返す事もまた、出来ないであろうことを彼女はなんとなく知っていた。そう思えてしまう程に、くすぐりという尋問方法は彼女の意思を奪ったのだ。

「はっはははっははっははっはっははははあははははははは!! あはははははははっはははははははは! あっっあぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!! っっっぶひゃひゃひゃひゃやひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! も、もうだめ!! もうだめええええええええええええ!! えへへへへっへへへへへへ!! はひゃぁあああああははっはhっはっははははははっははははははははははははは!!」

「しゃ、しゃべるからっっ全部! あんた達が聞きたい事、全部言うからぁああああああははっはっははっはははっははははっははっははははははははは!! もうよしてっっよしてええええええええっへへっへへっへへっへへへへへへ!! これっっとめてええええええええええ!! あぁあああはっははっはっはっはっはあっははっははははははははははっはははは!! くすぐったぁ~~~~~~~~~~~い!! いはぁああああっはっははっははっはははははっはははははっははっははははははははははは!!」

 限界を迎えた彼女は、遂に自分の保身を優先した。彼等が知りたいと思っている情報と引き換えに、尋問を終わらせるために。

「ふっ最初からそう言えばいい物を……」
 そう不敵に笑いながら、尋問官の一人はハクアを苦しめていたスライムを遠隔操作し、彼女の肢体から離れさせる。万が一の時を思って、足首から下にスライムを引き下がらせただけだったが、それでも電流も躍動もしないスライムに、足首周辺にしかいないスライムにハクアは安堵を覚える。

「はぁっっはあ~~~~~~~~~~~…………。はぁっっ! はぁ………………」

「では、教えてもらおうか、お前が私達に喋りたい事と言う物を」

 ごめんなさい

 と、ハクアはひたすらに、心の中で延々と謝った。桂馬に、エルシィに、女神に、我が身かわいさで、みんなの思いを踏みにじってごめんなさいと、彼女は謝らずにはいられなかった。
 心の中でなきじゃくりながら、表情には出さずに泣き叫びながら、後悔に襲われながら、自分の情けなさに嫌になりながら、ハクアはゆっくりと、きつく閉じていた口を開き始めた。
 彼女を拘束している鎖が破壊されたのは、ハクアがある母音を発音した直後の事だった。


 そして、物語は時系列へと戻っていく。



あとがき

はい、ここまで読んで下さってありがとうございました。

終わりが中途半端なのは、ここから本編の開放シーンに繋がるからです。まあ擽り責めはないし、それ以外にも心理描写とかあるんですけど、そこはほら、ちょっとしたifストーリーだと考えて下さいな

うん、あんまり言う事はないかな、あるとしたら、久しぶりに足裏責めをピックアップした事、ぐらいでしょうかね。

では、この辺にしておきましょう。おつんでれ~








またツンデレを書いたのか自分! と、気づいたのは書き終えてからであった>< 自分ツンデレ好きだなぁ 

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No title

あ~、やっぱりあのハクアさんに感銘を受けたのは俺だけじゃなかったんだね(ニコッ
あと、友達~の元ネタはなのはですぜ!
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Author:ソーダ
SS制作しているブログです、淡々とやってまいります。これからも

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