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気高きカウガールの末路














「がっっあぐ…………、ちっ、くしょう………………」
 かろうじて搾り出したような断末魔を上げ、荒野に倒れた少女、リナリ―。
 すでにセフィーナやリッツ、ミーシャやコウも、力尽きて意識を失っており、残っていたのはリナリーだけだったが、その彼女も、遂に地にひれ伏してしまった。
 残っているのは、盗賊達とそのトップであるギノ、そして、拷問を受けているツェンとフェレットの二人だった。
「ったく、てこずらせやがって……だが、意気のいい女は嫌いじゃねえな」
 武器を収め、そう呟くギノの視線は、気絶したリナリー一人に向けられている。
「おい、俺はこの女を連れていく、お前らはそこでのびてる四人を連れて来い、そこの二人はもう少し苦しまておけ」
 そうギノは端的に伝えたかと思うと、リナリーをひょいっと担ぎ、そのままアジトへと引き返そうとした。が、
「まっ待つアル! おいていかっっくぁああああ!! こんな状態で、放っておかれたらああああああ!!」
「お願い! 掻かせて! 掻かせてえええええええ!! んんぁあああああ!!」
 ギノの耳につんざく絶叫、それは、台座に拘束させられ、全身が痒くなる薬を塗りつけられた二人、ツェンとフェレットから発せられたものだった。
「はっ、ボスの命令だ、もう少しそこで痒みに喘いでろ」
 そう口にしたのは、上半身半裸の赤髪の盗賊の一人。彼は、セフィーナを担ぎながら当然のように答えた、だが、
「そうだな……、おい、そこの中華女はアジトに連れ込め、そして、『アレ』にかけろ」
 ざわっと、辺り一面に喧騒が漂った。
「ボ、ボス。まさか、あれをこの女に!?」
 そう聞いたのは、黒髪に紫のターバンを巻いた盗賊の女だ。
「そうだ、さっさと連れ込め、もう一人はこのままでいい」
 へ、へいっとあわてた調子で口にした赤髪の男は、ツェンが拘束されている台座をガラガラと動かし、アジトへと連れて行こうとする。
「や、止めるアル! 今度は何をする気であアルかああああああっ!」
 ツェンはなりふり構わずに暴れた、叫んだ。それは当然と言っていい、彼らの会話を聞いていたのだ、何かをされるのは明白だった。しかし、拘束された状態ではろくな抵抗は出来ず、無残にもアジトの中へ連れられていった。
 それに続いて、他の盗賊たちも、気絶した四人を分担して担ぎ、アジトへと帰っていった。
そして、外に残されたのは、未だ痒みに悶えてるフェレットと、彼女を監視する女盗賊数人だけになった。
「私も、解放、してぇぇっ! 掻いて~~~~!! 耐えられない~~~~!!」
「う~ん、辛そうだねぇ、なら、掻いてあげようではないか、この、“拷問用の羽箒”で」
 言うと、盗賊女達は、両手に持っていた刷毛を捨て、開いた両手に“拷問用の羽箒”を取り出すと、一斉に彼女の体に羽を這わした。
「いひゃ~~~っははっはははははははっは!! だあっっきゃははははははははははははは!! それ、やだあああっははははははははあははははは!!」
 女の人数は三人、計六本の羽が、彼女の体をくすぐりにかかる。フサフサと見るからに柔らかそうな羽根が彼女の体を這う度に、フェレットの体はピクピクと官能的な痙攣を繰り返し、喉の奥から堪え切れない笑い声を漏らし始める。
「痒い~~~!! くすぐったいいいいいい!! やめ、やめぇえぇぇぇっへっへへへへっへ!!」
「掻いてほしい、って言ったじゃん、だから止めてあげな~い。たくさん掻いてあげるから私たちに感謝しな」
「やだ、やだやだやだ~~~~!! ひゃひゃひゃひゃひゃひゃっっあきゃはははははははは!!」
 拷問用の羽箒、これはどんなに屈強な精神を持つ者でも、二分くすぐられれば口を割るというトンデモない拷問用具なのだ。それがくすぐりに対して抵抗を持たない年頃の少女の裸体に六本もの羽箒が群がっているのだ。耐えられる道理など何一つないに等しい。
「掻いてええええ!! くすぐりじゃっっにゃははははっははははっははははははははははっ!! くすぐりじゃなくてええええ!! 掻いてええええええ!!!」
 彼女たちは、羽の腹部分で、彼女の腹部を徹底的に撫で回す。それは、耐えられない苦しみをフェレットに与える。
「お腹がぁぁぁぁぁあ! くすぐったっっひひひひひっひひひっっひゃははっははははははははははははは!! くすぐったいいいいいい!!」
 羽の先端を巧に使い、フェレットの毛の生えてない綺麗な脇の下を弄り倒す。右は激しくこちょこちょと、左は優しくさわさわと。
「やめっっやっっやっっやあぁはははははははははははははははははははは!! やめてぇええええええ!! ひゃはははははははははははははっ! 脇ぃぃいいい、やめてってばあああああ!!」
 肉のついてない美しいわき腹に添えられた羽は、円を描きながら脇の下まで上がり、円を再び描きながらわき腹まで降りるという往復運動を繰り返させる。
「ばかぁぁあっはははははははっはははははは!! そんな動きしないでよぉおおおおっ! ぎひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」
 柔らかい太ももに張り付く張り付く羽は、羽全体を使って、存分に彼女の体を堪能せんと動き回る。
「いぎゃはははははははははっはは!!  た、たすけっっふぁははははははははははは!! たすけてぇええええええええ!!」
 ひざ小僧と向こう脛を刺激する羽は、先端でチロチロと触れるか触れないかのタッチで責め立てる。その働きはくすぐったさよりも痒みを助長させる。
「痒い~~~~~!! それぇ、痒いってばぁああああああああ!! んああああああああああ!! ひぁぁああああああああ!! 痒いよおおおおおおおお!!」
 小さくて可愛い足の裏を這い回る羽は、彼女がもっとも苦手とする箇所を探るかのような動きで、彼女の喉を震えさせる。
「ひぁっっきゃははははははははははっははは! もう、もうやめっっくぅぁあはははははははははははは!! もうやめてよぉおおおおお!!」
 発達途中だろうか、まだ膨らみの乏しい胸を羽の背を使って、胸全体を転がすようにくすぐる。
「あっっふぅぁぁああああ!! ひゃぁ~~~~ははははははは!! ふぁははははははぁぁ、へ、へんたいぃぃぃ……」
 羽は、フェレットのまだ何も覆い隠すものが無い秘所へと接近し、露になっている割れ目に沿うように、ノコギリの要領で擦り、彼女の口から艶かしい声が溢れさせる。
「んあああああああ!? なにすっっにゃううううううう!! なにすんのよぉ!! いひゃぁぁああああ!! くくぅ、ふぁぁぁああん!」
 性感を刺激され、思わず嬌声を上げるフェレット。その反応を見て、盗賊たちは性感への攻撃を続ける。
「くぅぅぅぅぅぅ! んあっ、ひぅぅぅ!! んんんんんんんんん、んあああああああ!! ひゃめぇ、もうひゃめぇぇえ!」
 このままだと、確実に快楽に流されてしまう。そうフェレットは思うも、所詮精力溢れる年頃の娘。悦楽の流れに逆らうことなど出来ず、体は既にやがて訪れるであろう快感を受け入れる準備を始めていた。
 が、
「はい、サービスタイムおしま~い。痒み責めの始まり始まり~」
「え? や……、もっと……」
 唐突に収まる快楽の流れ、しかし彼女の体は既に出来上がっており、疼く体を抑えられない。、終わった流れに順応することが出来ず、相手に続行の意思表示を示そうとする。
「あれ~、あんたってば人前にも関わらず、そう言う事いっちゃうんだ。これじゃどっちが変態かわかんないじゃん」
「うっ……! そんな事、言ったって……。 ………………っ!」
 顔を赤らめながら抗議するフェレット。しかし、その抗議も、再び襲い掛かる痒みに押し潰される。
「く……、あっあっっあああああああ!! 痒い~~! かゆいいいいいいいいい!!」
 全身を襲う想像を絶するむず痒さ、もうかれこれ四十分以上もこの痒みと戦っている彼女だが、一向に慣れる事が出来ない。
「んああああああああ!! 掻いてええええええ!! 無理なら掻かせてえええええええええええ!! お願いいいいいいい!! お願いだからあああああああああ!!」
 手をがむしゃらに動かそうとする、しかし、拘束された手は一向に自分の体に触れてくれず、そこから生まれるもどかしさが、彼女の肌の痒みを増幅させる。
「痒い痒いかゆいいいいいいいいいいいい!! 痒いよおおおおおおおお!! 体がああああああ! 痒いいいいいいいい! くああああああああああああ!!」
「ふっふっふ、辛そうだねぇ、それじゃさっきと同じく、この羽で存分に掻いてあげよう」
「!? まっまっっあぎゃははははははははあはははははははははははははは!! やああああははははははっっっいひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! くすぐったいってばあああああああ!!」
 再び彼女の全身を這い回る羽。くすぐったいと思う箇所も、性感を刺激する場所も同時に責められ、彼女は痒さ、くすぐったさ、そして気持ちよさの三つの感覚に襲われる。
「ふぁああああん!! きゃあああははははっははははははははは!! かゆくてっくすぐったはっははははっははははははははは!! もうやだっっはははははははははははは!! 帰してえええええええ!! お家にかえしっっくぅあああっっきゃははははははははははは!!」
 ピンクの髪を盛大に振り回しながら、彼女は喘ぎ、悶え、叫び続ける。
「ぷひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! いやあああっははははははははははははは!! もういやっっあはははははははははははは!!」 
 彼女を助けようとする者達は、既に捕まってしまった。それはつまり、フェレットの拷問は相手の意思でしか終わりを迎えず、また終わったとしても、さらなる拷問が待っているということも意味していた。フェレットは、終わらないくすぐり地獄を味わうこととなる。
「いきゃはははははははは!! もう、もうっ! んああああああああああああああ!!」
 彼女が三つの刺激による同時攻撃に耐え切れず意識を闇に投げたのは、それから二十分後の事である。



 後日、フェレットはアジトにある部屋の一つに寝転がされていた。
その部屋はあまりにも広かった。
天井の高さはわからない。地に伏している彼女には、高すぎて分からない。
部屋の正確な長さは皆目着かない。が、大体五十メートルぐらいの長さだ。
幅もそれなりに広く、役3メートル前後。その部屋の五メートル地点の場所に、フェレットは寝かされていた。
衣服は着用してなく。足は一まとめにされた状態で縄に縛られており、腕も、後ろ手の状態で縛られていた。
 今、この部屋にいる人間は、フェレットだけだ。しかし、この部屋にはカメラのような物が複数仕掛けられており、それを通して、多くの盗賊達が彼女の痴態を見物していた。
「う、く……」
 解けない、さっきから何度やってもこの縄を解くことが出来ない。幸いにも動くことは出来るが、それも微量、芋虫みたいに這いながらだ。
「何で私が……こんな目に……」
 涙目になりながらそう呟くフェレット。
 元々プライドが高い少女である。こんな状態にされ、あまつさえそれを大勢の者に視姦されているのだ、泣きたくもなる。
 しかし、そんな泣き顔も、直に笑顔にさせられる事となる。
 ボトっと、彼女の後ろから何かが落ちてきた音が聞こえた。
 何の音かを確かめるべく、首を目いっぱい振って、後ろを向いた彼女の目に映ったものは、全長約3メートルにも及ぶ、超巨大グモだった。
「ひっっ!」
 そのおぞましすぎる姿に、顔を青ざめさせ、小さく悲鳴を上げる。
 だが、それで終わらない。クモは、不気味な八本の足をガサゴソと動かし、彼女に接近してきたのだ。
「うそでしょ!? いや、いやぁ!」
 人間の本能が嫌がるような動きでフェレットにどんどん近づいてくるクモ。それから逃げやんと、ズリズリと地を這いながらクモから遠ざかろうとするフェレット。
「いや、いや、いやぁ……来ないで、来ないでぇ!」
 涙目になりながら、拒絶の言葉を吐きながら、不自然な動きで逃げ続けるフェレット。それに対し、何の不自由も無く、巨大化した体で彼女にせまるクモ
結果は明白だった。程なくして彼女はクモに捕まり何かをされるのだろう。誰もがそう思っていた。フェレットでさえ感じていたのだ。自分は捕まると。
クモは段々と彼女との距離を縮める。四メートル、三メートル、二メートルと、徐々に彼女に接近する。
「お願い、来ないで……お願い!!」
彼女の声が広い室内にこだまする。それで何かが変わるとは思っていないが、フェレットは変わってほしかったのだ。だが、状況は何も変わらない。かに見えた。
 フェレットとクモとの距離は、二メートル、どこまで行っても、二メートル。そこから距離を放す事が出来ないが、縮められもしなかった。
 何故、と彼女は当然の疑問を持つ。持つが、この状況は彼女にとって幸運でしかない。きっと何らかの不備でクモが遅くなったのだ。そう判断したフェレットは、部屋の奥へ奥へと進んでいく。それで何かが変わるとは思えないが、彼女が助かる唯一の方法が進むことだけなのだ。フェレットは地を這いながら進み続けた。
 結論から言えば、彼女は大きな間違いを犯した。最初の段階で、クモに捕まっておけば、あそこまで嬲られはしなかったのだ。
 しかし、彼女は進む道を選んだ。長い長い、修羅の道を。
 フェレットは地を張っていた。故に、天井に潜む悪魔に気がつかなかった。
 それはあまりにも彼女にとって突然過ぎた。ひゅ~という何かが落ちてくる音が聞こえたかと思うと、彼女の背面に無数の何かが触れその何かが轟きだしたのだ。
「ひぎゃ!? なっなっっなはははははははははははっははははははは!! やあああああああ!! 何!? なにいいいいいひひひひっひひゃひゃひゃひゃひゃ!!」
 背後で轟く淫靡な刺激は、フェレットにとって不意打ちだった。それは堪える準備も何もしていなかった事を表し、彼女が耐えられずに笑い出した事に帰結する。
「くすぐったいいいいいい!! くすぐったいってばああああああ!! くぅあああっっははははははははははは!! バカっっばかああああああっっあひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」
 何がくすぐっているのかも分からなかったフェレットだが、程なくして、彼女は自分を嬲るモノを理解する。
 彼女の視界を覆うように現れたそれは、数えるのも億劫になる程の無数のクラゲ。ピンク色のクラゲだった。
 それが彼女の背面に一匹落ちてきて、無数の触手でくすぐっているという事を彼女は理解した。
「やめえぇ! やめてえぇぇっっひひひひひひっひひゃはははははははははあっは! きゃはははっははははははははあはは!!」
 だが、分かったとしても、どうする事もフェレットは出来ない。体を捩るも、無数の触手は常に彼女の体に纏わりつき、くすぐったさを緩和させてくれない。
「あきゃははははははっはははははは!! いや~~~ははははははははははははははは!! こんな、こんなあああああ! くくっくくくくぅぅううううう!!」
 もはやフェレットはこのままクラゲに弄ばれ、クモの到着を待つしかないのかと絶望的な考えを持ち始めていた。しかし、よく見るとクラゲは、彼女の行く道を覆うように展開している。が、僅かに宙に浮いており、地面を這いながら歩けば、ギリギリ通れる状態だった。
「まさか、まさかあああひゃひゃひゃひゃひゃ!! いぎゃはははははははあっはははははははは!! んあああああああああ!!」
 ここを通らないといけないのか、こんなくすぐったさを感じながら、無数の触手にくすぐられながら、クモから逃げおおせないといけないのか。笑いながらも、僅かに残っている思考がそう考える。
「無理、むりいいいいいひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! こんなのむりよっっあははははははははははははは! 通れるわけないっっあははははははは!! ないじゃないいっっぷひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」
 笑いながら、涙を浮かべながら抗議するも、それを聞き入れてくれる人間などいない。そうなると、彼女の取る選択は一つしかないのだ、即ち、進むしか。
「く、くくくくくっくくくく!! くぅぅぅぅううひひひひひひひいっひひひ!! 行くわよ! 行けばいいんでしょっっふふふふふふふふふふひひひゃあああああ!!」
 ズリズリと、さっきよりも何倍も遅いスピードで、クラゲの中を突き進む。しかし、クラゲはそう易々と彼女の侵入を許さない。持ち前の触手で、彼女を徹底的に苦しめる。
「うひゃああああああ!? ひひひゃはははははあははははははっっあははははははは! それだめぇ! だめっっだっっあははははははははははははははははははははははは!!」
 触手は、背面を触手全体で撫で回したかと思うと、後ろでにされて抵抗できない脇の下へと、触手を差し込み、グリグリと押し付け始めた。
「いぎゃははははっはははははははは!! バカっっやめええっへへへへへへへへへ!! んひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! やめえええええええええ!!」
 あまりのくすぐったさに、動きを停止し、その場でうつ伏せのまま悶える。腕を閉じようとしても、後ろ手に拘束された状態では、何も出来ず、触手の蹂躙を許してしまう。
「あひゃああっっひゃははははははっひゃっひゃひゃっひゃはははははははは!! グリグリがああああ!! 助けっっっあははははっはははははは!! 助けてええええええ!!」
 喉の奥から強制的に吐き出される笑い声と嘆願は、部屋にこそ届くが、人間の耳には届かず。何も変わらない。
「うひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! うぐぐぐぐぐぐぐぐぐぅ!! っっぷひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! だめええええええええええ!!」
 耐えようと口を閉ざしてみるが、触手から放たれるくすぐりは、彼女の口を開口させる。
「行かなきゃ、すすまなきゃあああああ! やははははははははははは!! くぅひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」
 くすぐったさに悶えながらも、少しずつ、少しずつクラゲの森の中を進み、クモから遠ざかろうとする。
 この時、僅かばかりの思考力がフェレットにあったなら、彼女は気づいていただろう。ここまで遅く鈍く、立ち止まったりもしているのに、なんでクモは来ないのだろう、と。
 しかし今のフェレットには考えられない。今彼女が考えてることは、どうしたらこのくすぐったさから脱出できるか、だ。
 フェレットは二匹目のクラゲを抜け、三匹目のクラゲのくすぐり領域に入る。そのクラゲは、触手を半分は背面でくすぐり、もう半分は彼女のわき腹で轟かすのではなく、つんつんと突きまわし始めた。
「あう!? ひっっっあひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃはははは!! くぅぁあああ!! つつかっっんああああ! つつかないでええええ! いひゃひゃひゃひゃ」
 両わき腹から襲い掛かる刺激に、フェレットは身を右に左へと寄せるが、触手はぴったりと張り付き、そのため効果はないに等しかった。
「にゃははははははははははははは!! んひゃ~~ははははっははははははははははは!! やだ、やだあああああああああああ!!」
 うつ伏せ状態の彼女には、どこからどう責められるかが分からない。それは、予期せぬ場所を攻められるということ同義で、くすぐったさを増幅させると同時。くすぐりが慣れないということも意味する。
「ひゃふううううう……くぅああああっっきゃああっはははははははっはははははは!! んああああああああ!!」
 ノロノロとくすぐったさに喘ぎながらも、三匹を抜けた彼女にすぐさま四匹目が襲い掛かる。四匹目の触手は内股を中心に責め立てる。
「ひあああああっっくぅあああああっっっあ~~~~はははっははははははははははははははははは!! 内股あぁあああ!! やらぁぁぁあっははははははははは!! やだあああああああああ!!」
触手の先端を轟かしてくすぐったりしたかと思うと、グニっと押し付けて内股を刺激し、彼女を狂わせる。
「ひぎゃっっいひゃ~~はははっはははははははは!! 押さないでええええええっっっあっはははははあはははははははははは!! くすぐらにゃいでええええぇっへへっへへへへへへへ!!」
 そして触手は、逃げ場を求めて左右に揺り動くお尻にも接近し、無数の触手でくすぐってくる。
「いひゃああああ!? そこはぁあっっあっあはははははっはははははあっはははあはははははははは!! お尻ひゃめぇぇえぇ!! くひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」
 内股に襲い掛かる刺激を跳ね除けようと左右に振られていたお尻が、さらに激しく振られる。が、触手の責めを軽減することは出来ず。かえって見る者を楽しませる結果に終わる。
「やだぁぁっきゃはははははははは! くすぐったいっっきゃああぁぁああっははははははははっははははは!! ふぁぁあああふひひいひひひひひひひひっひ! お尻ひゃめへええええ!!」
 お尻と内股から来る壮絶なくすぐったさから、何とか脱出しようと、全身の力を振り絞り、四匹目の猛攻から逃げる。が、一瞬の間さえ置かず、五匹目のくすぐりが繰り出される。
 五匹目は、ひざ裏とふくらはぎ全体に触手を乗せるかのように配置したあと、ブルブルと微弱な振動でフェレットを責め立てた。
「ふぁあああっっぎゃははっはははははははははははは!! やめてぇぇええ! それやめっっにゃははははははははっはははははは!! やっやっっやっっあぎゃははっはははははははははははは!!」
 ぴったりと張り付いて震える触手は、フェレットがどう動こうと決して離れないように張り付いているため、彼女が比較的動かせる部分をめいっぱい動かしても、何の救済にもならなかった。
「いやいやいやいやっっやっはははははははははははははははははは! 助けてぇえええ!! 震えないでええええええ!! あっはははははははははははははは!!」
 首をイヤイヤと振り回し、不自由な状態で前へと進み、何とかこの張り付いてる触手を剥がさなければという一心で、クラゲ地帯をなんとか切り抜けようと、体を進める。そして、五匹目からようやっと抜け出し、ふくらはぎに付いていた触手が剥がれ始めたと感じた刹那、六匹目の蹂躙が始まる。
 六匹目は、足の裏のみに殺到し、フェレットの足の裏を余すところ無くくすぐり始めた。
「っあ、ああああああああ!! ぎゃっっははははははははははははははっはははは!! んああああああああ!! ひひゃひゃひゃひゃひゃっっひゃひゃはははははは!!」
 ビクっと体を弓なりに反らせ、その責めの凄まじさを体で語るフェレット。
 触手は、足の裏を撫でていたかと思うと、全部の足の指の間を擦り、土踏まずの部分を強く先端で押し込んだ。
「あっひゃっひゃっひゃひゃひゃひゃっはははははははははは!! ばかぁあああ! そんなに強く、くすぐらないでえええええええええ!! いひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」
 女性にとって、まず耐えられない足の裏から送り込まれるあまりのくすぐったさに、大きく叫び悶える。しかし、それで何かが好転するわけでもない。状況を進めるためには、自らくすぐりの嵐の中へ飛び込んでいくしかないのだ。
「きゃうふふふふふふふっひひひひひひひぃ! いひひひっひひゃひゃっはははははははははっははは!! げひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! ~~~~~~~っ!!」
 笑いながらも、体力の続く限り、必死に前へと進もうとする。その努力をクラゲは快く歓迎する。触手によるくすぐりという方法で、
 七匹目を迎えたところで、クラゲは新たな行動を取っていた。それは、二匹一組でフェレットを迎えるというものだった。
「くぅあ!? ぎひひっひひいひひひゃひゃっっあははははははははははははは!! 早いいいい!? あああっはははははははっははははははは!!」
 背後が分からないフェレットには、二匹同時に責めているという事実を知らない。だから彼女には、急にクラゲの動きが激しくなったと認識する。
「むりぃぃぃいいい!! こんなっっきゃはははははははっははは!! こんな早いの、無理だってばあああああひひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」
 触手は、フェレットの背中、脇の下、わき腹を同時に責め立てる。その同時攻撃は、彼女も言い知れないくすぐったさを生み出し、口から笑い声を無理やり発声させる。
「ばかっ、ばかああああああああ!! くすぐったいいいいいいい!! 全部だめええええええ!! いひゃああああっはははははははっはっはあっははははははは!!」
 可愛い顔を笑顔に歪めながら、その瞳から涙を流しながら、くすぐったさに悶えながらもフェレットは前に進み続けなればならなかった。いつあのクモに追いつかれるか分からなかったからた。
「いやっいやっっいやあああっやっっやっっあはははははははははははははははは!! やあああああああっっあひひひひひひひひひひひひひっっひゃはははははははははははは!!」
 道のりは長い、おそらく彼女は5メートルも進んでないだろう。あと四十メートルもの距離を、彼女は進まなければならなかった。
「くすぐたっいいいいっひひゃはははははっははははははは!! あ、あ、ああっははっはははははははははははははあははははははは!! やだぁぁぁぁっははっはははははっはははは!!」
 あまりのくすぐったさに、狂ったようにのたうち回るフェレット。その姿は、カメラ越しに盗賊達にも見られており、盗賊達のお遊びのお供として、心底楽しまれた。
「いい笑いっぷりだぜねーちゃん! もっと笑って、エロくよがってくれよ」
 どこからか、そんな楽しそうな声が聞こえた。それを聞いたフェレットは、自分の痴態を見て楽しんでる。その事実に体を羞恥の色で染め上げた。
「み、みひひひひひひゃはっははははははははは!! みないでっっぷひゃはははっはははははははは!! きゃあっははははははははははははは!!」
 だが、そんな思考も、クラゲから送られてくるくすぐったさには適わず、直ぐに頭の中から消え失せる。
「やっそこは、だめえっへへへへへへへへ!! やっやああははっははっはははっはははっはははははははは!! くすぐったいってばあああっくひゃははははっははははははははははは!!」
 体の各隅からとめどなく湧き上がるくすぐったさから、一刻も早く逃れようと、フェレットは必死に這い続けた。

「もうだめぇえ、もうだめえええええええええ!! んひゃひゃひゃひゃっはっははっははははははっははあはははははあああああああああ!!」
 さらに五メートル進んだ時、彼女の口から限界の声が響いた。


「もうやだあああああ!! やだっっやっにゃははははっははははははははははははは!! もう帰してええええええ!! きゃあああああああっはははははははは!!」
 もう十メートル進んだときは、一度に群がるクラゲは四匹になっていた。


「助けてええええええ!! もう充分みたでしょおおおおおお!! かいほっっひぎゃははははははははははははっはははははは!! 解放してええええええええ!! もう沢山くすぐられたからあああああああっっぎゃははははっははははははは!!!」
 さらに十五メートル進んだら、クラゲ一匹一匹の轟く早さが最初の頃の倍になり、クラゲの数も六匹になっていた。


「がっっか、はっ……ぎゃっははははははっはは! ふひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! もう、もうゆるしっっわひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! もう許してええええええええ!!」
 四メートル先に進んだ時には、懇願するようにまでなっていた。そして、フェレットに今までとは比にならないほどの絶望が襲い掛かる。終着点まで、あと一メートルの時点でのことだった。
 クラゲが、触手を器用に扱い、彼女の体をひっくり返し、仰向けの姿勢にさせたのだ。
「え!? まっっまっっておねがっっきゃああああっはははははははははははははははははははは!! 駄目ダメだめええええええ!! いひゃはははははっははははははっははは!!」
 あお向けにされた事により、何も抵抗が出来ない上半身に、七匹のクラゲの触手が群がり、彼女の体を責め始めた。
「ぎゃああっはははっははははははははは!! そんな、そんなっっうひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! そんなああああああひひひひひひっひひひひひ!!」
 体を捻り、元の体勢に戻そうとするが、その度に触手はフェレットをひっくり返し、上半身を守る事を許さない。そしてお仕置きとばかりに、彼女の体を無数の触手でくすぐり回す。
「止めて、止めてえええええっへっへっへへへへへへっっひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ 止めてってばああああああああ!!」
「動けないいいい!! 進めないわよばかああああっはっはははははははは!! ぷひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃっっあははははははははははははあははは!!」
 移動という手段を強引に封じ込められ、笑い悶えるフェレット。クラゲは、そんな彼女の反応をもっと楽しむべく触手を脇の下、わき腹、胸部、腹部、臍部、下腹部、秘部、太股、ひざ小僧、向こう脛といった。ありとあらゆる場所をくすぐる。
「あ~~ひゃっひゃひゃっひゃはっははははははは~~!! 誰か助けてええええええええ!! クラゲを退けてええええええええ!! んんああああっひゃっははははははははははは!!」
 フェレットに襲い掛かる人外のくすぐったさは、留まることを知らない。そして、遂に無数の触手が、彼女がもっともくすぐったいと感じる場所、首筋に触れ、首筋で轟き、ブルブルと震えだした。
「っっあっひゃああああああっはははははははははあはははははは!! いやああああ!! そこだけは、そこだけはやあああああ!! やめっっあひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! やめてええええええ!!」
 フェレットの反応が一際激しくなる。その首筋から送られてくる刺激をなんとかして防ごうと、顎を引くが、既に入り込んだ触手は、そんなものを意ともしない。
「くすぐったいいいいいい!! くすぐったいからああああああ!! 首だけはだめっっきゃはははははははははははあはははははははは!! やめてええええ! 動かないでえええええ!! 震えないでええええっへへへへへへへっへへへ!」
 顎を引いた戒めとクラゲは思ったのか、振動の強さを上げ、彼女に絶望的なくすぐったさを与える。
「いぎゃっははははははははっはははははははは!! だからああ、だからあああああっひゃひゃひゃひゃひゃ!! 首は、首はだめだってばああああああ!! ひぎゃひゃひゃひゃひゃ!!」
 壮絶なくすぐったさに襲われ、フェレットは思わず顎をさらに強く引くが、それは触手を押し付けるだけの結果に終わり、彼女が感じるくすぐったさを倍増させるだけに留まった。
「んひゃあああああっっああっはははっはははははははははははあっは! ぎゃははっはははははははははは!! あぎぎぎぎっぎぃいひゃっはははははははははははは!!」
 瞬間的に生じた圧倒的なくすぐったさに、引き締めていた顎が離れる。それを狙って、無数の触手が首筋を刺激しようと、彼女に殺到し、思い思いの方法でくすぐりにかかる。
「にゃああああんははっははははははははあははあは!! しぬううう!! しんじゃうううう!! んぎゃはははははっははははははははは!!」
 このままくすぐられて死ぬ。フェレットは半ば本気でそう思った。延々と嬲られて、意識を失って、それでもくすぐられて、死ぬと。
「やだっっやだっやだああああああっははっははははっはははははははははははは!! もうやあああああああっははははっはははははははははははは!! 誰かああああ、誰か助けてえええええええええええ!!」
 フェレットの小さな口から発せられたその悲痛の叫びは、しかし誰にも届くことは無く、助かるためには、自分が動くしかなかった。
「あっぅうぐぐぐぐぐぐぐぐっぐぅう!! ぎひひひっひひひひひひひひひ!! うふふふっふふふふふふっふふふふふうううううう!!」
 フェレットは、最後の気力を振り絞り、クラゲの猛攻から逃げようと、うつ伏せになり、ゆっくりと、だが確実に前へと這い始める。
「ぎゃふふうふふふふふふふふふうふふ!! ぅっぅぅぅあひゃひゃはっはははっひゃっははははははははは!! あと、少しいいいいい!! いいひひひっひひひひ!!」
 クラゲ地帯からの脱出まで、あと三十センチを切った。そのまま、二十、十と距離を縮めていき、遂に頭部がクラゲ地帯からの脱出に成功した。
「いっひゃひゃっはははははははひゃひゃひゃひゃっひゃ!! ぬ、抜けた。 あぅぐひいっひひひっひひい。 もう、少しでええ!!」
 その言葉で自分を奮起させ、遂に上半身が、次いで下半身も脱出に成功した。
「あふぅ…………、あははは、はは………。やった……ぬけ、た……」
 安堵の声を漏らし、息を整え、散々くすぐられて火照った体を静めようとする。
 しかし、脳に空気を取り込み、考える余裕が出来たとき、彼女はある疑問に直面する。
「あのクモは、一体、どこへいったの?」
 自分を追いかけていたはずのクモがいない。その事に少なからずの疑問を抱く。
 が、その疑問は、間もなく解消される。自分の身をもって。
 それは、何もかもが彼女にとって唐突すぎた。
 いきなり彼女の目の前に、例の巨大グモが上から落ちてきたかと思うと、クモはその足で彼女の縄を切り裂き、自由の身にさせた。
 自由になったかと思ったと同時、クモは彼女に何かの塊をぶつけた。それは、クモが吐き出した糸だった。
 何がなんだか分からないまま彼女は壁へと吹き飛ばされた、そのまま壁にぶつかるのかと彼女は反射的に目を瞑ったが、衝撃は彼女に襲ってこず、代わりにボフッと、クッションの様な物に彼女の体は支えられた。それは、クモが吐き出した糸でできた巨大なクモの巣だった。
 そのクモの巣に、彼女は大の字で突っ込み、拘束されたのである。僅か数秒の出来事であった。
「えっ? やっ、きゃあああああ!! 何なんのよこれえええ!?」
 フェレットが今の状況を確認したのは、それからさらに一秒程経過してのことだった・
「やだ! 離して! 離しなさいよ!」
 クモの巣からにげ出そうと体を動かしてみるも、クモの巣は頑丈で、彼女を大の字の姿勢から少しも動くことができなかった。
 そして、クモはゆっくりと彼女に近づいていく、不気味な八本の足をこれ見よがしと見せつけながら。
「ウソ……うそでしょ! やめて、お願い! もうこれ以上くすぐらないで!! 今くすぐられたら、もう、もう!!」
 フェレットは、今この状況で近づいてくるその意図を見抜いた。が、見抜いただけではどうすることもできない。
 そして、クモの不気味な足が彼女の体に纏わり付き始める。
「う……くぅ、あ……っつひっぃっっんふ!!」
 一本目と二本目のクモの足がフェレットの太股に触れる。
「やめ……あぅ! ひぃあ……あっ! くっふぅぅ……っっあっひあああっっくっくっくぅぅぅん!」
 クモの足には、びっしりと不揃いな毛が生えていて、それを擦りつけるという丁寧なくすぐりをフェレットの太股で展開していた。
「気持ち悪いぃぃ! んひゃ! こんな、こんなのに……きゃふぅ、んんん! わっらう、もん、かぁ……はひ! ひゃふっうっくぅぅぅ」
 見るだけで嫌悪感を露わにしそうな巨大グモ、ゾクゾクと忌避感を醸し出す足から繰り出された繊細なくすぐりは、フェレットの笑いの感情を揺さぶってくる。
「あっっぁぁあ! やだっ、やだってば、あひぃ! うっくくくくくくっ! やぁぁ! 笑わないっっわらっっくひぃぃぃいい!! 笑わないんだからぁぁぁっっひゃううう!!」
 太股に触れたクモの足は、足全体に生えている不揃いの毛で太股全体を撫で回したり、足の先端で太股を揉むように押しつけたりといった、彼女が苦しむ方法で責め立てる。
「んふふふふっふふふ! んひひひひひひひひひひ!! やだっやめてぇ!」
 フェレットの無駄肉の付いてない太股がくすぐりに反応し、ピクピクと痙攣する。抵抗しようにも、彼女の体はクモの巣によって動きを完全に封じられており、大の字にされた手足を動かすどころか、全身をぴくりとも動かす事が出来なかった。
「きゃっふふふふっふぅうう! んひゃ! あっふっひひひひひひひひ!」
 そのため、フェレットは、クモの足から送られてくる刺激を甘んじて受け続けなければならず、それは終わりのない地獄の始まりを意味していた。
 突然、グニュっとフェレットの太股が、クモの足によって強引に優しく奥へ沈められた。それは、彼女が太股の中で最も敏感だった場所を偶然にも刺激する。
「いひゃああああああ!? あっ、あっっ! そこぉ、そこはぁああ! あふぅぅうううう!!」
 今までとは一味違う悲鳴。それは、クモが待ち望んでいた声であると同時に、もっと聞きたいという欲求を生み出す。
 クモは、撫でる行為を止め、太股をひたすら突きまわす行動をとり、もう一度同じ声を鳴かさせようと奮闘する。
「くぅあああ!! あああああ!! んひぃいいあああ! つつかないでええ! っいやあああ!!」
 触れては離れ、離れては触れ。こうして断続的に続くくすぐったい刺激は、彼女を笑わす事こそなかったが、悲鳴をあげさせ、体力を削り取るとい点に関しては、十二分の成果をあげていた。
「ふひぃいいっにゃああああああ! あうっ! んくううううううううう!!」
 そうした事にクモは満足したのか、それとも物足りなかったのか、三本目と四本目の足を彼女の裸体に触れさせ、四本の足で下半身全体を責め始めた。
「きゃああああああああ!! いや! いや! いやああああああ!! あっふふふふふふっふうぅううううう!! くぅっひっひっひひひひひひぃいいい!!」
 クラゲの時はほんの少しでも身を揺する事が出来た。それは、気休めでも僅かばかりのくすぐったさの緩和に成功していたと言っても良い。しかし、今の状況はそのほんの少しすら動かせない。つまり、くすぐったさを逃がすことなく全身で受け止めなければならないという事を意味していた。
「ぷっくくくくくっくくくくくううううう!! やだあああああああ!! やっあくぅうううう!! きもちわるいいいいいい!!」
 そのツケは少しずつ彼女の体を侵食していく。事実、彼女の声がどんどん大きくなってきている。このままだと幾ばくもしない内に悲鳴から笑い声へと変わっていくだろう。しかし、クモはその時期を早めんと新たな責めを展開する。
 クモが新たに増やした二本の足は、フェレットの足の裏で働かせた。足に生えた毛をたっぷりと味あわせるように、ゆっくりと往復運動を繰り返す
「ぎひひひっひひひひひひひ! いひゃあああっいひひひひひひひっひひ!! だめえええ!! それだめえええええええ!!」
 足の指が可愛くクニクニと開閉するが、それで何がどうなる訳でもない。クモは、その反応すら楽しんでいるかのように、ひたすら足の裏と太股をなぶり続ける。
「もうっ! もうむりいいいい! 無理だってばあああああ!! やめてえええええ!! あっふうふふふふふふううひひひひひひ!! やめてったらああああ!!」
 フェレットは、もはや歯を食い縛る事すら困難になっていた。そして、声のボリュームが変わっているのを悟ったのか、クモは最後の仕上げにかかるべく、足の指の付け根の部分を、不揃いの毛で素早くこしょこしょと撫でまわした。
「~~~~~~~~~~っ!! あっ、いやあああっっ! くあああああっあははははははははっははははははははははははは!! やだやだやだ~~~~~~!! くすぐったいいいいいいいい!!」
 そのくすぐりを受けて遂に、彼女に限界が訪れた。彼女の小さな口から、高音の可愛い笑い声が迸り、辺りに響き渡る。
「くぅひゃああっいやははははははははははは!! やめてえええええ!! お願いだからやめてえええっへっへっへっへへへへへへへ!!」
 この巨大グモは、こうした若い女性の笑い声やそこから溢れるエネルギーが食料であり好物であった。故にクモに中止という選択肢はない。
「いやあああっはははははははははは!! いやっいやっいっっははははははははははっはははは!! もういやあああああああ! くすぐったいいい!! きひゃひゃひゃひゃひゃ!!」
 足の裏から伝わるくすぐったさは、クラゲの時に感じたくすぐったさとは別種のもので、対応しようにも対応できず、彼女は少しも耐える事が出来ない。
「きゃああひゃっははははっははははっひゃっひゃひゃひゃひゃひゃ!! 助けてええええ!! くすぐりから誰かあああああっきゃひぃいいひゃははっはははははははは!!」
 クモは、ゾリゾリと足の指の付け根を掻き回し、足裏全体を撫でまわし、彼女の反応によって随時責め方を変える。
「にゃははははははっははははっはははははは!! いやあああっひひゃひゃひゃひゃ!! 足の裏っだめえええ!! もうだっあははははははははははははは!!」 
 クモの攻撃は終わらない。彼女からさらなる笑い声を絞り出さんと次の行動を始めようと、さらに二本の足を彼女の上半身、わき腹と腹部にあてがった。
「きゃあああっはははははははっははははは!! いやぁああ お腹やだあああ! やめっっふぁくぁああっっきゃっはっははっはははははははは!!」
 フェレットの懇願虚しく、クモの足は器用に彼女の上半身を責め始めた。
「ぷひゃひゃひゃひゃっ! きゃああああっはははははははははははは!! くぅああああ、あっあっっああああっははっあはははははははは!!」
 お腹を一本の足全体を使って轟かせる。そこから生じるくすぐったさは、クラゲの比ではなかった。
「くるしっくるしいいっひひいひひひひひいひいいひゃははははははははっは!! くるしいってばああああっきゃああっははははははははははは!! お腹撫でないでええええええっ!! んあああああああ!!」
 拘束されている腕をなんとか動かそうと懸命に動かす。が、クモの巣は頑丈で、腕の位置は真横から決して動かず彼女に自由を与えようとはしなかった。
「ひあああああっいひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! ゾクゾクするからあああああっ! ふひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! きゃははっはははははあははははははは!!」 
 結果、彼女はお腹への刺激をなんの対抗策もなく受ける事となってしまう。今まで散々クラゲに可愛がられた肉体にその刺激はあまりにも壮絶すぎた。
「キツイいいいっいひひひひひひひひゃはっははははははははははは!! 耐えられないいいいい!! ムリいいいっっひぎゃはははははははははははははは!!」
 クモの足は下腹部をも刺激する。それは、フェレットにくすぐったさと、性感に近い場所を触られた事で発生した気持ちよさを同時に味わう。
「ふひゃっはははははははっはははは!! いひゃひゃひゃっっはやははぁぁんん!! やああああ!! んんんんんんん!! くぅああああん!!」
 苦痛であり甘美である二つの刺激に成す術なく、相手の思い通りに悶えるしか出来ないフェレット。彼女のプライドは既に消失しており今ここにいるのはくすぐりに踊らされているただの少女でしかなかった。 
「もうやあああっっふひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! もうやだああああああ!! クモきらいいいいいいいひっひひひひひひゃははははははははははははっは!!
 わき腹への責めはお腹への責めをさらに上回っていた。
 不揃いな毛で撫でるという部分は同じだが、くすぐられる場所が悪かった。女性にとって、触られただけで声を上げてしまう箇所に、何も抗う事が出来ない状態で送り込まれたくすぐりは、彼女の口を一際大きく開けさせる。
「ふぁあああああっっいやあああっはははははははははははははっははは!! そんな所、くすぐられたらああああ!! きゃああああっはははっははははははははははは!!」
 足は上下に動きわき腹全体をくすぐってきたかと思うと、くびれに合わせて足を這わせ、付くような動作でくすぐっても来たりもする。
「いっひゃああああ!! にゃはあああっあはははははははっはははははははは!! いやああああ!! それいやあああっやはははははははははははは!!」
 また、そうかと思うと、今度は彼女のわき腹のツボ目掛けて足を押しこんだりもしてくる。
「ひひゃあああああ!! や、やめええええへっへへへへへへへ!! わき腹、つつか、ふひゃあああっはっはははは!! つつくのやめっやっやっっやあああはははははっははははははははは!! やめてえええええええええ!!」
 せめて、フェレットの体が地に付いていたら彼女は踏ん張る事が出来た。くすぐったさを少しだが外に逃がす事が出来たのだが、彼女はクモの巣によって宙に浮いた状態で捕らえられている。よって、フェレットはくすぐりを全く逃がすことなく、全て自分の体で受け止めなくてはならなかった。
「ぎひひっひひひひひひひひひひ! っっぷひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! あああっははははははははははははははっは!! だめええええええええええ!!」
 その笑い声を聞いても、まだ満足しなかったのか、それとももっと近くで栄養を摂取したかったのか、クモは彼女に向かって跳んだかと思うと、ピトっとフェレットの胴体に張り付いた、そのクモの胴体にもびっしりと毛が生えており、フェレットの体を撫でまわし、彼女を苦しませる。
「っきゃああああああああああっははははははっははははははははは!! きもちわるいいいいいっひひひっひひひひ!! ひっつかないっっにゃああっははっははははははははっは!!ひっつかないでえええええええええ!!」
 クモという人間が少なからず嫌悪を抱く生物が巨大化したものが、自分の体に張り付いたのだ。虫が好きではないフェレットが笑いながら泣き叫んだのも無理はないだろう。
「気持ち悪いいいいいっっんああああっひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃっひゃっあっははっははははははは!! 気持ち悪いってばああああああああっっふひっひひひひひひひひ!! ひひゃ~~~~~~~~!!」
 そんな事知った事ではないとばかりにクモはわしゃわしゃと、彼女の腹部を自分の腹に生えている毛で無遠慮に撫でまわす。
「やだっやっっやっっっやああああっははははははははははははっははは!! 離れてえええええ!! くすぐったいからはなれてええええええっへっへへへっへへへへへへへへ!!」
 臍回りから脳に伝わるくすぐったいという刺激は、彼女の涙を、悲鳴を、笑い声を誘い、終わらない悪夢のような苦しみを与える。
「ふぎゃああはははっはははははははははは!! ぎゃははっははははははははははははは!! くるうううう! くるっちゃうわよおおおおお!! いひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」
 そう言っても、くすぐりではそう簡単に狂えないのが人間だ。むしろ狂えた方が、彼女にとって楽だったのかもしれないが。
「いひゃあああっははははははははははは!! くすぐったいいい! くすぐったいいいいいいい!! んひっあっははははははははっはははははははははははは!!」
 クモは、彼女に張り付いた事により、腹部をくすぐっていた一本の足が自由になり、また、クモの体を支えていた二本の足も自由になったのを良い事に、一本を開いている方のわき腹を通して背中に回し、苛め始める。
「っくっひゃああああああ!? んひゃははああはははははははははは!! あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! 背中だめ、やめてえええええ!! きゃああっははははははははは!!」
 ゾワッとした何かが背筋に触れたと同時、高速に動き始めたのだ。わき腹と背中の同時責めは、彼女の喉の奥から笑い声をださせようとする。
「やだっやだああああああ!! 背中やだああああああっははははははははははははは!! くすぐったいいいいいいいい!! ひひゃあははははははっははははははは!!」
そして残りの二本はガラ空きとなっている彼女の腋の下へと伸ばしていき、その足で器用にくすぐり始めた。
「いひゃははははははははははは!! まっまっっまあああっはははっははははははははははは!! そこはあああっぷひゃはははははは!! まってったらああああっっいひゃひゃひゃひゃひゃ!! ぎゃははははははははははははは!!」
 クモが自分に何をしようとしてるのかを目撃してしまったフェレットは、必死に嘆願した。しかし、その思いはくすぐりという行為によって、返事を返される事となった。
「あっあっっあぎゃあああっははははっははははははははは!!! ムリムリムリいいいいいいいいっひっひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!! 腋は絶対っっやははははっはははははははははははははは!! むりだってばああああああひゃあああっははははははははははは!!」
 これ以上大きな声が出るのかというぐらい、今のフェレットは大声で悶えていた。
 脇の下がクモの足によりぞわぞわと擦られる感触は、到底耐えられるものではなく、全身を責め立てていられている事も相まって、彼女からさらに笑い声を絞り出させる。
「やだあああっはははっはあははははははははははは!! くすぐったあああああああ!! んにゃっはっはあはははははははははははは!! 腋の下がくすぐったいいいいいいいい!! 弄らないでよおおお!! ひっいひひひひひひゃひゃひゃひゃ!!」
 腋の下を責める足は、不揃いな毛を使ってこれでもかというぐらいにくすぐり回す。
「んぎひひっひひひひひひひひひ!! き、つ、いいいいいいいひひひっひひひひひ!! ああっはははははっはははははははははははは!! だめえええええええええええ!!」
 クモはさらなる責めを与えようと足を動かし、彼女の腋の下の窪みをクモの足がカリカリと引っ掻き始めた。
「~~~~~~~ひぎゃあああっはははっははははははははははは!! やめ、かかなっうひゃひゃひゃひゃひゃひゃっひゃっははははははははは!! そこぉっかかないでえええええええええ!!」
 あまりのくすぐったさに、一時的に声を上げる事さえ出来ない状態にフェレットは落とされた。それは、いかに腋の下へのくすぐりが凄まじかったのかを暗に語らせる。
「いやっいやああああああ!! いやああああっぅいひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! くすぐりはもういやああああっっんああっはっはあっははははははっははははははは!!」
 腋の下をくすぐられた事により、彼女の全面は、ほぼくすぐられているという状況になった。
50686.jpg
「んひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! ひいいいっはははははははあははははははははは!! んぎぃいいいいいいいい!!」
しかし、彼女の地獄はこれだけでは終わらない。クモは、くすぐりで変化する彼女の声のトーンを頼りに、どんなくすぐり方が苦手かを理解し始めていた。
 声をエネルギーとするクモは、さらなる声を引き出さんと、彼女にとってもっとも適切なくすぐり方で彼女をくすぐり、さらなる栄養の摂取に努めた。
「ひひゃあはあああああああ!!? あはははははははっはははは!! いやああああっははははははははははは!! くすぐったいいいいい!! さっきよりもくすぐったいいいいい!!」
 足を動かす早さが段階的に早くなり、それに比例してくすぐったさが増してくる。フェレットが最もくすぐったいと感じる強さで体をつついてくる。彼女のそれぞれの箇所で一番弱い部分を探し当て、そこを集中してくすぐってくる。それは、人外のくすぐったさであった。
「やっっやあああっははははははははっはははははは!! やだあああっはははははははははは!! ひぎゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! 全部、全部があああっっあっはっははははははははは!! くすぐったああああい!!」 
 クモの攻撃はそれだけに終わらない。クモの口からフェレットに向けて糸とは違う何かを吐きだした。それは、クモの唾液であり、それを受けた彼女の体は滑るようになった。
「きゃあ! きたなっっわきゃあああああああああ!? あひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! くぅぅぁっっああああはははははははははははは!! 何これ!? 何ぃいひゃひゃひゃはっはははっははははは!!」
 唾液が潤滑油の役目を果たした事により、クモの足の滑りが良くなり、さらに彼女が感じているくすぐったさが増した。
「おかしくなるううう!! こんなの! おかしくなっいひゃっはははははははははははははは!! おかしくなっちゃうわよおおおおお!! ひぐぐぐっぐひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」
 時間が経つごとにくすぐったさが増していくという環境は、クモにとっては最高の環境であり、フェレットにとっては最悪という言葉ですら足りないのではないかというぐらいの環境だった。
「くぅぁあああっあ、ああっあああっ! っっあははははははははははははははっははははははははははは!! やめて、やめてえええええええっへっへへへへへへへひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! ふぁあああひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!」
 この時、彼女は気づいていただろうか、クモの唾液に、媚薬成分が多量に含まれている事を。
 クモが好むのは、女の笑い声だが、女の液体も好むのだ。だから、クモは捕らえた女の液体を出すために媚薬成分の入った唾液を女に掛け、女を発情させるのだ。
 そしてその兆候は、間もなくして彼女にも表れる
「あひゃひゃひゃひゃひゃ!! んひゃははっはははははっはははははぁぁぁ!! な、なにぃ、この感じっきゃふううふふふふふひゃあぁあああん んあああああ!! ふぁああああああああん!!」
 艶めかしい声が笑い声の中に混ざり始める。が、クモは彼女を感じさせようとする行為は行わず、徹底的にくすぐり続ける。
「きゃああっははははははぁぁぁあ!! ひゃひひひひひぃい、くすぐったいい。でも、でもぉおお! 気持ちいいい、気持ちいいよおおお!! ふひゃははっはははははははあは! くすぐったいいいい!!」
 性感帯をあえて刺激せず、くすぐりに徹底することで、彼女はくすぐりで感じる体になってきたのである。
「ひゃめえええ、くすぐり、ひゃめへえええええ!! おかしくなりゅううう!! くすぐったいのが、気持ちよくなっちゃううううう!! ひゃふふふふふっふぁあああっははははああぁああああんん!!」
 フェレットは、自分の体が火照ったかのように熱くなってきている事を感じていた。それと同時、頭の中に何かモヤがかかったかのような気分にもなっていた。
「ふっふふふふふふひゅぅうううああああっっくぅあああっはははははあははははぁぁあああ!! 頭が、変に、変になっちゃううううう!!」
 朦朧とし始めている頭のなかで彼女が考えてる事は、自分の欲求に従う事だった。既に乳首は固くなっており、股間からは、とろとろとした液体が滲み出ている。
「もっと、もっとぉおおお! くすぐったくしてええええ! 気持よく、させてええええ!! にゃひひひっひひひひひひぃいい! だめえ、これじゃ足りないぃ! もっと、強く、つよくぅうう!!」
 紅潮した頬、トロンとした瞳、半開きの唇、そこから垂れ落ちてくる涎。どれもこれもが淫靡であり妖艶であり、男が見たらすぐさま襲いかかってしまいそうな。そんな表情を彼女は浮かべていた。
「あふふふふふふふふふふふふ! くすぐったいい! でも、もっとくすぐったいのがいい。 笑わせて、私を笑わせてええええ!!」  
 それが合図だったのか、クモの足が、それまでとは比にならない速度で彼女の体を這い回り始めた。彼女の欲求を満たすかのように。
「いっひゃははははははははははははははは!! くすぐったいいいい! 気持ちいいいい! ひゃあああはははははははははははあぁああ! もっと、もっとおおお!!」
 笑顔を浮かべてそう懇願する少女は、かつてリナリーやツェンと行動していた人物と同一人物とは思えなかった。それほどまでに、彼女は変わっていた。
「くぅああああっはははっはあははははは!! イっちゃうう! 気持よくて、くすぐったくていっちゃううう!! っっひひゃはっははっははははははははは!!」
「ひぁあああっっあっあああああああっ! ひひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! あ、あ、あ、っんああああああああああああああああああ!!!」
 彼女はひと際高い嬌声を上げた途端、絶頂に達しそのまま失神した。瞬間、ドロっと、彼女の股間から愛液が溢れ出して来た。
 それを見て、充分エネルギーを摂取したのか、クモは彼女の体から離れ、そのまま歩きだし、どこかへ去って行った。
 クモの巣に捕らわれている哀れな少女は、今後も盗賊達の慰み者になるであろう。その終わらない地獄から解放される時は、誰かに売られる時だ。その誰かも、おそらくは彼女の体で楽しみ続けるだろう。もはや彼女にくすぐりと快楽なしの生活は、どこにも存在しないのだった。



あとがき

はい、ここまで読んでありがとうございました。

フェレットの痴態、楽しんでいただけたでしょうか。フェレット成分が足りないと嘆いていた方も、これを読んですこしぐらいは補給出来たのではないかなと個人的には思ってたり。 

何より、自分がこの作品を書こうと思ったきっかけも、フェレット成分補給目的の為に書いたんですから。

なければ作ればいいじゃん精神で書き上げた個人的に超お気に入りSSです。キャラ補正は大幅に入っていますが……。

さて、この作品、地味に二次創作初挑戦作だったりします。

それに伴い、世界観などの構成に悩みましたが、ギノさんが勝った場合のAfterなら話が纏まるんじゃないかと思い、舞台は盗賊のアジト、敗北編になっております。

一応、裏設定として、ツェンのお仕置き、反抗したセフィーナ達への拷問、助けが来なくなった機械の迷宮の人達といった、サブキャラの話なども、取り入れようかと思ったんですが、これはフェレ成分補給SSなので、フェレット一色になりました。ピンク一色ですね。

で、ここからがちょっと聞きたいところなんですが、

顔グラ付きで、このSS読みたくないですか?

自分としては、非常に読みたい!!

実は、自分もツクールをやっている訳で、要は、彼女の笑い顔グラが、あったりします。(プロフ絵もその一つ)

で、それを、これとは別のカテゴリでもう一度掲載して、そちらはパスワード付きで閲覧という設定で(パスワードは、この世界にいる人にはおなじみのアレです)

で、もしこれを了承してくださるのならば、公開しようかなと。……どうですか?

まあ、とりあえず、その辺りはコメントで教えてくれるなり、拍手で教えてくれるなりで……。

それでは、今日はこの辺で、

またフェレット成分が足りなくなったら、続きを書いていこうかなと思ってます。





笑い顔グラ作ってるのは、ワラキューキャラで彼女だけなんて言う事はなかったり?

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