ミユへのロッカー閉じ込め痒み責めくすぐり失禁地獄苛めから数日経過したある日の朝のホームルーム。
あの悪夢の日から数日間の間、心の傷が癒えるまで親に嘘を付いて学校を休み、心が落ち着いてきたと判断したミユは、三日ぶりに学校に登校した。
既に体中の痒みも消え失せ、失禁の羞恥からも立ち直りつつあった彼女は、これから、極力カナ達と会わないように行動して行こうと心がけていた。が、その思いは露と消えることとなる。
「ミユ、皆に話なきゃいけない事があるから、教壇に来て」
という、ミユを虐める対象であり、かつ学級代表のカナの一声によって。
勿論、この代表という役柄も、権力で獲得した物である。
「えっ!?」
ミユは、当然の如くカナとは友達関係を結んでない。にも関わらず、自分を呼んだと言う事は、また何かしらの事をさせる腹具合なのだろう。
彼女としては、断りたい、行きたくない。そう言う思いが先行するのは当たり前だろう。しかし、ミユには弱みがある。数日前、屈辱の校内失禁を十名弱の女生徒に見られ、その時の映像を納められてるという弱みが、ミユが彼女達に事実上逆らう事が出来なくなっていた。
ミユを苛めていた人物は、このクラスにカナを含めて四人おり、それぞれがミユの事をジッと見つめていた。その視線には、『行かなければ見せる』と、暗に告げているかのような視線だった。
こうなると、ミユに逃げ道はなかった。どうしようもないといった表情で、おずおずと、クラス全員の視線が集まる中、一人椅子から立ち上がり、前方にある教卓の前へと歩いていく。
だが、前に出たところで、ミユが話すことなど何もない。ただ言われるがままに立ち上がっただけなのだから。
気の弱いミユは、遂にはクラス全員の疑惑の視線、もしくは、半ばにやけている表情で見つめられる事に耐えられなくなり、視線を下に向け、自己の防衛を図ろうとする。が、
「ミユ、あなたは私たちになにか隠し事をしてるんじゃない?」
という、ミユの隣に立っているカナの一言により、反射的に顔を上げる。
「わ、私、皆に隠し事なんか……」
おどおどと、いわれのない質問に答え返す。そのまま、何もないからという風に、クラス全員の方へと視線を向けた。だが、そこには変な視線でミユを見つめる男子生徒と、何か疑惑の視線を向けている女子生徒の姿があった。
「おいおい、何かあるんじゃねーの? ちょっと人に言えない隠し事が」
一人の男子生徒がそんな一言を発した時に、ミユはもしかしたらという懸念を持った。
(ま、まさか、私の隠し事って……)
ミユの顔に焦りの表情が浮かぶ、そして、その疑念を持つのを待っていたかのように、ミユの隣に立っていたカナがここぞとばかりに彼女へ耳打ちをする。
「あんたが数日前に早退して、数日間学校を休んで時に先生に誤魔化した理由はね、援助交際という事になってるのよ。最も、そう言ったのは私だけど」
「―――えっ?」
「ひょっとして、ロッカーに閉じ込められた時の事だと思ってた? 違うわよ、そんな温い事、隠し事でもなんでもないもの」
話が、全く分からなかった。カナの発した単語が、文が、ミユには何一つ理解できなかった。
「そ、それって、どういう――」
「最初は、誰も信じなくて、そんな事を言った私達が問い詰められもしたわよ。まぁ。そういう名目のあいつらの欲望発散だったんだけど、今は別にいいわ。でも、あんたが数日間学校を休んだ事実、そして、私の社会的力を使って、それを本当の事のようにこの学校に広めさせたわ。あんたの家系には一切伝わらせずにね」
「そ、そんな嘘、広まる訳も、出来る訳も――」
「出来たから、私がここにあんたを呼んでも、誰も不思議がらないのよ。教えてあげようか? あんたの学校での印象。 あんたは誰にでも、それこそ男でも女でも見境なく、金さえ貰えればその体を差し出す女って事になってるのよ」
小さく耳打ちされたその言葉に、ミユは絶句した。
ありえない。そんな事がある筈ない。そう大声で言いたかった。
でも、そう考えたら、この視線の意味にも説明がつく。だから、そんな訳ないと大見得を切って言えなかった。
「噂は飛び火し、急速に広まる。学校なんていう狭いコミュニケーションの場なんだから、その速度は尋常じゃないわ。広まった噂には尾ひれが付いて、過大になってさらに広まる。そして、その話にさらに尾ひれがついてまた流れるの繰り返し。こうなるともう止められない。止めたくても、誰もそれを否定する事が出来ない。だって当の本人が学校に居なかったんだから」
あまりに小さく呟かれる声、けれど、ミユの耳にはやかましいぐらい大きく響き、その声は血液に浸透し、脳に伝わる。
「もうこの噂はいつか噂じゃなくなって、虚の現実となるわ。そうなるともう、私の力でも止められないわね」
止められない。つまりは、学校の外に話が漏れる。そこまで行くと、ミユが今まで耐えてきた事が、一瞬にして消える。親の耳にも入り、クラスの保護者にも入り、誰からも叫弾され、ミユとその家族は、この地に居られなくなる。居たくても、去らなければいけなくなる。
「…………」
ミユはその言葉を聞いてから、俯いて一言も喋ろうとしなかった。このまま、ホームルームの時間が過ぎれば、この場から離れることが出来る。そうすれば、少なくとも今からは逃げる事が可能だという考えに基づいての行動だった。しかし。
「私は学級委員長として、隠し事を見過ごす訳には行きません。先生、次の時間、先生の担当教科である数学を、総合の時間と交換してくれませんか?」
という、この場から絶対に逃がさないとばかりに放たれたカナの言葉に、そしてそれを了承した教師の行動によって、その行動は失敗に終わる。
彼女の瞳には、涙が溢れようとしていた。
実の所、学校の教師達はカナの言うことを半分も本気になどしていなかった。
ミユという少女は、優等生の部類に入る人間だ。服装も乱れてなく、規則も守り、成績も良い。そんな人間が援助交際をしているなどとは、思えないし思いたくもなかった。
そんな荒唐無稽な話をし始めたカナやその友人と思われる人物達に、そんな事を言うもんじゃないと、少しお灸も据えたりもした。
それでも、半分は信じようという気持ちがあるのは、生徒の意見は聞くべきだという持論を持っていることと、その話を学校中の人間が話していること、そして、最も話を聞かなければならない少女が、数日間休み続けた事が起因する。
「先生、邪魔ですから教室から出て行ってください」
という辛劣な言葉にも、、真実を確かめようと、この数学教師はカナの言うことを了承したのだ。勿論、逆らったら何をされるかわからないという自分の保守的な考え方もあった訳だが。
「さて、いつになったら喋ってくれるのかしら?」
教師が退出し、ホームルーム終了の鐘がなって三分ほど経過した時、にえを切らしたカナが、強気な口調にミユに尋ねてくる。
「…………………………」
だが、ミユは黙り続けた。何一つ真実がない話に頷くのは無理だったし、もし、万が一そんな事をしたと言えば、それこそ終わり、何もかもが終わるからだ。
逆に、してないと言えば、それこそ全員からの苛めに合いそうな気もしていた。否、カナがそうさせるかもという気持ちがあったから、してないと言うのも躊躇ったのだ。
ミユは保留の道を選んだ。逃げ続ける未知を選んだ。それが彼女自身を苦しめる判断になるのも知らずに。
「……そう、いつまでも黙っているなら、こっちにも考えがあるわ。みんなこっちに来て」
カナがクラスの生徒、四十人弱の人数へと問いかけた。
最初の数秒は、誰も困惑で立ち上がろうとしなかったが、やがて決心したのか、ある一人の生徒が椅子から立ち上がり、教卓へと向かったのを合図に、次々と生徒が立ち上がり、続々とミユとカナの前に群がった。
「な……に、を?」
ミユの脳裏に、もう二度と経験したくない数々の出来事が思い浮かぶ、自分が何をされたかを、カナから、何をされてきたかを、鮮明に頭に描き出していく。
それは、今の状況と、限りなく類似していて。
「喋らないなら、吐かせればいいのよ。私たちの祖先がよくやっていたくすぐり拷問という方法で」
どよめきがクラスの間に沸き起こった。正確には、男たちからどよめきの声が上がった。
その、彼女にとっては地獄以外の何物でもない言葉を聞いて、ミユは全力で廊下に逃げようと、走り出そうとした。が、走ろうとした先には、それを見越して阻止せんとする、十数人ばかりの男女がおり、逃亡を諦めざるを得なかった。
諦めたのを確認したカナは、取り巻きの一人に声をかけ、ある物をクラス全員に配らせた。
その正体は、直径二十センチほどの、羽箒だった。
「この羽は、昔日本で使われていた拷問用の羽を、改良した物で、これで数分体を掃くと、全てを吐いてしまうらしいわ」
ミユに見せ付けるように羽を揺らしながら、カナはクラスに説明をする。
「いっいや! 私、援助交際も何もしてないです!」
「そんな嘘、もう誰も信じないわよ。さっさと真実を言わないから、こんな目に合っちゃうのよ」
言いながら、カナはミユの右の二の腕を手に持っている羽でスッとさすった。
「きゃぅ! ふひゃぁぁあ! 」
甘い声を漏らしながら、反射的に擦られた二の腕を庇う。その妙に艶かしい反応に、男たちは興奮を覚える。
「くっふぅうう…………っんぁあ! やっやめっくぅ!」
カナは、二の腕が庇われたと見るや、即座に別の箇所へと標的を変更する。
「はぅっ!! はくぅうふふふふふふ!! くひっひひひぁぁぁ! うっ……はぅっ! ぅ…………くはぅっっくぅぅぅぅっ!! やっ」
変更される度に、ミユの体は電撃が走ったかのようにピクリと跳ね、顔を赤くしながら二本の細い腕で責められた箇所を必死に守る様は、見る物を楽しませた。
「くぅぅ~~~~っっんっっ!! ふぁぅっひはぁぁぁぁ。 んっんふぅうううっ! あん! ひゃぁぁん!!」
その悩ましい姿に、男たちは欲情を感じる。そして自分の手で、目の前の綺麗な女の子をよがらせたいと考える。
男たちの手元には、今、彼女を嬲っているのと同じ羽箒が持たされており、いつでも触ろうと思えば触れる状況だった。
そして、これは拷問だと考え、自分の行おうとする行為を正当化しようと目論む。
「ふっふぅぅっ…………っくひ!」
ミユの誘うかのような甘い声は、男たちの理性を壊し、遂に一人の男が、カナによる責めにばかり気をつけて、無防備になっていたふくらはぎを手に持っている羽で擦った。
「くふぁあ!? あっっっやぁぁああ!」
予想外の方向から飛んできた刺激に、彼女の声は一段大きく声を上げた。
それを見た他の男たちは、彼女の悶えさせんと、男の欲望のままに、彼女の体へと羽根を這わし始めた。
「きゃふぅう!!! あっっあああ!! そんなに沢山、きゃふふふっふふっぁあああ!! ひぁぁあああん!! むっりいぃぃいいっっああああああ!!」
それに連れて、女たちも徐々に近づき、その羽根で彼女の体を意のままにくすぐり始める。
「あっくふぅぅうっ! ひっはっ! ぁぁあああっやっやめええっへっあふぅぅぅああああ!!」
一気に増大した羽根の刺激により、ミユはより一段と悲鳴のような甘い声を上げて、身もだえ続ける。
「にゃふっ! くひっっ! ん、ん~~~~~~~~~!! くぁっふぁあああ!!」
羽根はブラウス越しなので、笑い声をだすまでは行かなかったが、圧倒的なまでの数から繰り出されるくすぐりは、彼女の許容量ギリギリを攻め立てる。
「くっぁぁあああっ! ふひっひひひひひひ!! んあっくっひゅぅううっっ!! きゃはぁっ!!」
ミユは拘束こそされていないが、二本の腕で全ての羽根から身を守ることは不可能に近く、その様はかえって人の嗜虐心を煽る結果となり、くすぐりを強くしてしまう。
「きゃはっっんふっ! やっやだぁぁぁぁああ! 私、なにもっふひぃぃ! 何もしていないっっふはぁぁあ!!」
援助交際の話しは事実無根だと言いたくても、体中から伝わるくすぐったさの前では、満足に言えず、虚実だと言うことが出来ない。
「くふぅぅううっっ! あっ、あっ、あは! はっあっあ~~~~!! あふぅぅううううう!!」
無遠慮にわき腹を擦られると、脇を締めて脇の下ごと守る。が、その結果無防備になった、腕を直接撫でられ、ブラウス越しにお腹を触られ、スカート越しに太ももをくすぐられる。
「きゃぁああ! あっっあああああ!! いやぁあああっっ! やっやぁぁっあひっひひ!!! ふぁあぁぁぁん!!」
お腹周りから生じたくすぐったさに、両手を使って押さえ込めば、今度は空いたわき腹や脇の下に、羽根がもぐりこみ、無造作に撫で回される。
「くふううう!! ひあぁっっ! くっくくくくっっくふぅ~~~~~!! ふひゃぁぁああああ!!」
耐え切れず、思わずしゃがみ込んで全身を出来る限り守ろうとするも、羽根は守れない背中や、前面に押し出された向こう脛、しゃがみ込むこ事によって、見えた下着部分と、内股の部分に、羽根が這わされる。
「くひっひひゃぁあ!! あっっあひゃあああああん!! そ、んなとこっ撫でちゃだっんふふふっふふふ!! だめぇぇぇ!! んっんふぅぅう~~!!」
一瞬だが、敏感な所をくすぐったい羽根で撫でられ、官能的な声をミユは上げた。その刺激に耐えられなくて、体を持ち上げ、再び立ち上がるも、羽根の洗礼は収まらない。
「くふっふふふふ!! ふぁぁぁあああっあ、あ、ああああああああ!! やだ! もうやだよおっっあっひひひっひっっあひいい~~~~~~~!!」
ふるふると体をくねらせる動きは、なんとも扇情的である。そしてその体が揺れる度に、彼女の豊満な胸が前後に振るえるさまは、男たちを楽しませ、女たちの嫉妬を煽り、結果、羽根の動きが激しくなりくすぐったさを増加させる。
「ぐひひっ!!くっくくっくくくっくくく!! うっくくっくくくくくくくう~~~~~~~~~!! ふっふふぁあああああああ!!」
歯を食いしばり、喘ぎ声を出さないように懸命に努力するが、羽根の猛攻はそれを簡単に打ち破る。
「やっやめええええ!! もうやっっやはああああああああ!? あっあ~~~~~~~!! ふひゃぁぁあああああああああ!!」
体の至る所にくすぐったさが襲い掛かり、羽根が触れる毎に手が反射的に庇おうとするが、庇った場所とは別の場所から直ぐにくすぐったい刺激が訪れ、彼女を延々と責め立てる。
「ひゃぁぁああああ!! あっふっっくぁあああああ!! っくぁっああ、んんんんんん!! ふひ! はああああああああああっ!!」
胸をくすぐる手から庇おうとすれば、今度はお尻から羽根の感触が届く。割れ目に沿って撫でられたり、丸を描くようにお尻の両側をくすぐられる。
「ふぁあっっあっああああああ!! やん! きゃはあぁ!! い、いやぁぁぁぁぁ!! やっっあん!!」
それを守ろうと手を後ろにやれば、今度は股間へと羽根が接近し、その細くて適度に硬い毛先で彼女の敏感な部分を撫で上げる。
「きゃふうううううう!? そっそこっふぁぁああああ!! んはっはぁっぁぁんん!! え、えっちぃぃぃ!!」
スカート越しであっても、充分に女を刺激するには十分な責めが、彼女の体を駆け巡る。
その刺激から逃れようと両手で股間を押さえつけると、無防備な上半身が責め立てられる。
「いひゃあああああああああ!! そ、そこもだめぇええええっ!! やっっやぁあああああああ!! きゃぁぁぁああああ!!」
そのくすぐったさから守ろうと、上半身をくの字に折り曲げれば、背中や下半身からくすぐり責めが到来する。
「きゃふううううう!! ふぁっぁああああああああ!! いやぁっいやああ!! くすぐったいっっくっはぁああ~~~~~~~~~~!!」
羽根が触れれば嬌声を上げ、身悶えし、淫靡なダンスを踊り続ける。くすぐったさに耐えるのも、限界に近づきつつあった。
「やだっっもうっんふっふふっふふふ!! ふひゃああああああああ!! あ、あっっあはっはぁ~~~~~~~~~~!! やだぁぁぁぁっぁあああああ!!」
体を動かせるのに逃げられないことが、ここまで辛いものなのかと、ミユはその身をもって知った。
「あっふぁぁあああああ!! っっくっくひひっひひひひひ!! ひっひぃ~~~~~っっぁ~~~~~~~~!! やあぁぁ!! やめぇぇええええ!!」
「やめて欲しいんなら、さっさと白状しろよ。自分は援助交際しましたって」
太ももをくすぐりながら男は言い放つ、だが、それを了承することはどうやってもミユには出来ない。
「い、いえなっっんああああああ!! だめっそれだめっっく、ふぅ~~~~~~~~!! あっやっっふっふぁっふふふふっぁあああ!!」
「ふ~ん、ま、それならそれで楽しめるから良いんだけどな」
男は、太ももがガードされたと知るや、責める場所を膝頭へと移し、ミユを悶えさせる。
「はひっぃ!! は、はぁぁぁぁぁ~~~~~~~ん!! あ、ふぁ~~~~~~~~!! やっっやぁああああああ!!」
上気した頬から漏れ出る官能的な声は、男の性を嫌でも刺激し、もっと声を絞り出さんと、男たちは、胸や股間、お尻といった、性的興奮を覚える箇所への責めを集中させる。
「くひゃぁあああぁん やっっひぃぃぃん!! んぁああっっくあぁあああああああ!! そ、そんなとこ、ばっかりぃぃぃいっっ!! やぁぁあああ」
女を感じさせる場所への集中攻めに、ミユの体は熱さを伴った。二本の手では、どこか一箇所をも守れない、また、局部ばかり守っていると、体をくすぐる羽根の猛攻を抑えられない。そんな悪循環に彼女は襲われた。
「はぅっはぁぁぁっぁっぁぁぁ! はぁ~~~ぁぁん!! いやぁぁぁあっっやめっっやぁぁぁぁぁ!! えっちぃぃぃぃ!! くふぁぁぁっあっぅああんん!」
顔を真っ赤にさせながら悶え狂う彼女の姿は、誰が見ても扇情的で、攻め手を楽しませる。
「くあっっくっふっふふうふぅぅうう!! きゃはぁぁぁっっはっっくひっひひひひひ!! んぁっんんんんん~~~~~~~~~!!」
くすぐったい箇所を責める女子と、性感帯を責める男子、見事に構図が分かれた格好となった。
「ねえ、そろそろいい加減吐いたら? そんなに悶えていると、このままだと男子、あんたを犯しちゃうかもね」
耳を羽根でくすぐりながら、そうカナは呟いてくる。その呟き声すら、今のミユにはくすぐったく感じてしまう。
「きゃふぅ!? っふっふっふふぁぁぁぁあん! そんなことっいったってぇぇぅっふはぁあああっぁぁぁああん!! くっくくぅうぅぅぅぅ!! ふっひひっひひひひひ!!」
親にだけは自分が苛められてるのを知られたくない。その上、この事を親に知られたら、引越し騒ぎになってしまう。だから、ミユは嘘の真実を認めるという選択肢を持てない。
「そろそろ許して欲しい? くすぐったいのから解放されたい?」
「っっくっくっうふふふううふふふっふふふふ!! ふぅぅぅん~~~~!! か、かいほう、されたいぃぃいぃぃぃっっくぁぁぁあああんんん!!」
「なら、今から私の言うことをやりなさい。そうすれば、解放してあげるし、先生にも適当な理由を言って誤魔化してあげる。やる?」
「やるぅぅぅっふふふふふふふふ!! くっぁぁあああん! ひひゃっっはぁぁっ! ぁっいやぁぁぁあん!! だめぇぇええっっ! んはうっ!」
突然出されたカナの提案に、一も二もなくミユは食いついた。
「じゃあ、今から、上着全部と靴下を脱いで、手を頭の上にして組みなさい。そして、その状態で二回その場で力強く回りなさい。目安は、そうね、一秒間ショーツが丸見えになるぐらいスカートを広げさせるぐらいね。それを連続で二回やれば、許してあげるわ」
「そっそんなっくひぃぃいっっ!! いやぁぁぁああん!! はぅうっっふふっふひゃぁぁっぅ!! あひっひひひぃぃぃいいん!! そんなぁああああ!!」
だが、カナがそう簡単に彼女を解放する訳もなかった。それでも、平穏を手にするには、それを受けるしかなかった。
「やっっやるぅぅふふふっふっふふ!! やるよぉぉ! くぁぁあ! ん~~~~~~~!! ふぁぁっぁあああん!!」
「うっっうぅぅ…………………」
あの後、一時的にくすぐりから解放されたミユは、カナの要件を満たすために、クラス全員が見つめる中で服を脱ぎ、上は裸、下はスカートとショーツのみの格好になった。
羞恥でどうにかなってしまいそうだったが、そこをなんとか堪え、たわわな胸を庇っていた腕を頭の上に組む。
「くっっううううう……………」
男たちの胸や体に突き刺さる視線にミユは怯える。
この後、自分は男子が見ている中でスカートを広げさせなければならない。そう考えると泣きそうになったが、それをしても誰も許してくれない事を知っているミユは、体を真っ赤に染めながらも一回転しようと、足に力を込めた。だが、
「さぁ、みんな彼女の体に羽根を当てて。動かしたりするのは駄目よ」
という、カナの一言により、足の力が抜けた。
「えっそれって、どういう……」
事っと聞こうとしたミユだったが、聞くよりも先に、実証されるという事で、彼女の疑問は解決に導かれる。
「はうぅ!! はっはぁ! んひゃぁ!!」
ミユを取り囲むように、上は首から下は足首まで、至る所に羽が突きつけられた。
その刺激に、ビクビクと体を弾けさせながら嬌声を口から漏らす。
「さぁ、回りなさい。自分から羽に当たってくすぐられながら、ショーツを見せびらかしながら、恥ずかしく女の恥のように回りなさい。そうそう、くすぐったさや恥ずかしさに耐えられずに、しゃがんだり座ったり、手を降ろしたりしたら、罰ゲームだから」
「うっっうぅぅ……そ、そんなぁっ…………」
やっぱり、普通の事をやらせれる訳がない。そうミユは痛感した。
だが、やらなければ、自分に明日はない。つまり、やれば明日が見える。その思いだけを糧に、ミユは足に力を込めた。豊満な胸が大きく震え、花弁のように彼女のスカートが舞い上がり、隠されていた下着が公衆の前に晒される。その美しくも淫靡な姿に男たちの視線がそこへと釘付けになる。そして、
「ん! くぅあ!? はっはぁああああああああああ!!」
くるりと、華麗なターンを回る彼女の柔肌に訪れた羽箒の感触に、ミユは艶やかな悲鳴を上げた。素肌に直接送り込まれたその刺激は、先程までの服越しに撫でられていた物とは比べようもないくすぐったさであり、堪えるという事が出来ない程であった。
「はっっはぁあ、はぁっはっはははっははは!! あっあああ!!」
体に電流が走ったかのようにビクリと悶え、甘い嬌声を上げつつも、なんとか腕を下げずにミユは回転した。
あともう一回だけ回れば、全てが丸く収まる。そう考えて、ミユはくすぐったさに息を切らしながらも、襲い掛かるくすぐったさを覚悟しながらも、足に力を込めた。
「……パンツが一秒以上見えてなかったわ。やり直し」
カナの一言によってその力は、なんの意味ももたらさなくなってしまった。
「そ、そんな、ちゃんと私、回った……」
「回るだけじゃなくて、パンツを一秒以上見せないといけないの。さっきのは見えてなかったわ。みんなもそう思うでしょ?」
そのカナの問いかけに、男、女問わずその通りだと言う声が響く。
「ほら、みんなが言ってるんじゃしょうがないでしょ? あと二回、しっかりと回りなさい。くすぐったいのが嫌いならね」
「うっ……あぁ…………」
嘘かもしれない。カナの言っている事が嘘で、クラスの全員が自分の痴態を見るために、話を合わせたのかもしれない。
しかし、本当に一秒経過してなかったかもしれない。そう思考すると、無闇やたらに反論しても駄目だという考えが、ミユを戸惑わせた。
「ほら、さっさと回りなさいよ。でないと……」
反論するかしないか考えていたミユの耳に、カナのそんな声が聞こえてきたかと思ったと同時、わき腹に接触していた羽が突然上下に動き出し、どうしようもないくすぐったさが襲い掛かってきた。
「くひゃ!? ふひゃっっあひゃひゃひゃひゃひゃ!! なっなん、なはははははっははははははははははは!!」
思いがけず飛んできたくすぐったさに、ミユは身をよじりながら可愛く笑い転げる。
「一回回ってから、五秒以内にもう一回回らないと、今みたいに羽を動かすわよ」
逃げるわき腹を執拗に羽で追い回しながら、カナはミユに告げる。
「わかっわひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! わかったからぁぁああ!! とめっとめてへへへっへへっへへへへ!!」
「あんたが回ったら、羽を止めてあげる。次に五秒以上止まったら、今度は全員の羽が動くから、覚悟しといた方がいいわよ」
「そっっそん! くぁああっははっははははははははあははは!! まわるっまわるからぁぁあああああ!! くすぐったいいいいいいいい!! ひはぁああああああ!!」
ミユに、逆らうという道は、残されていなかった。
「ふぁっあははっあははははは! ああああああああああん!! ふひゃうううううう!!」
「あはぁああああああ!! いやぁあああ~~~~!! きゃふぅう! っひゃぁはああああ!!」
「はぁっはぁああああああああああ!! くすぐっった! ふひぃいいいいいい!!」
「やっっやああああんっっ! にゃひっひひひゃはははっっくはぁ~~~~!!」
「きひゃっはははは! くぁっふぁん! あん! ひっひきゃああああああん!!」
「くぅっっくぅうううっ!! ふひっひひひひゃひゃっっひひゃあっっ!! やっっやぁぁ!」
「んふっんっん~~~~~~~!! ぁぁっ!? だっっだめええええええ!! あっああああああああ!!」
「もうっもう~~~~!! んあああああああああ!! きゃっっきゃはあああっははは!!」
ミユが回った回数は、既に十回を超えていた。それでも、ミユは未だに解放されていなかった。
「ほら、また一秒見えてない、やり直しね」
どれだけ頑張っても、カナのこの一言で全てが意味の無いものになっていた。
結局の所、カナにミユを解放する意志などない。彼女が苦しむ姿を思う存分堪能して、楽しんだら、彼女の噂を広げさせ、どこにも居場所をなくさせるのが、カナの思惑だった。
それをひっくり返す手段を、ミユは持ち合わせていない。つまるところ、ミユは既に、全てを失っていたのだ。彼女自身がそれを知らないだけで。
「くふぁあああああ!! っぅくひいぃぃ~~~~!! んぁああああああああ!!」
それでも、訪れない解放を願って、ミユはカナの思うとおりに何度も回り続けた。
その度に襲い掛かる決して慣れる事の出来ないくすぐったさに、ミユは声を上げて悶え狂った。
脇の下から、背中へと動く羽の動きに翻弄され、胸の突起を掠める羽に悩ましく反応し、腹部とわき腹、そして背中の三箇所を同時に責め立てる羽に体をのけ反らしながら悶える。
「ひきゃっ!? くぁああ!! ひはははっはははははは!! やぁぁあああ!!」
脛とふくらはぎを同時に責められては、足がガクガクと痙攣し、太ももを責めようとする羽に、笑い声が吹き出し、スカートが捲れるのを見越して股間に配置された羽によって、股間やお尻といった敏感で恥ずかしい場所を刺激されては声を詰まらせ、その都度甘い声を上げる。
「きゃ! はっはぁぁぁ!! ふっぃひゃはははっははぁぁん! ぐっっいひぃ~~!」
故に、十回にも及ぶ羽の洗礼に耐え切れず、組んでいた腕を離して体を覆ってしまったのも無理はなかった。ミユは、回り続ける事の疲労とあまりのくすぐったさに反射的に手を降ろしてしまい、胸の前で腕を交差させ、身を縮める事によって、くすぐったさを緩和した。
だが、それは、やってはいけない禁断の行為であった。
「……腕を降ろしたから、約束通り罰を受けないとね」
感情の篭ってない声でそう宣言したカナは、しゃがんで息を整えていたミユを床に押し倒し、彼女の細い両腕を膝で押さえ、彼女の腹部に前のめりの状態で跨った。
これで、ミユは上半身を守る手段を失った。カナをどけようと足を動かしても、足の届く位置にはカナはいない。そうして抵抗の出来なくなったミユの素肌に、拷問に使用していた羽を存分に這わし始めた。
「くひゃ!? あっぅあぁははっははっははははっははははははははは!! やめっやめぇえええへっはははっははっはっはっははははははっは!! いや~~~~~~!!」
その羽の刺激に、ミユは一瞬も耐えることなく口から笑い声を吐き出し始める。素肌に襲い掛かったそれは、服を着ていた時に送られていたくすぐったさよりも、数段上の刺激であった。服越しに何十本も責め立てられるより、一本の羽が素肌を責める方が、彼女にとってはくすぐったかった。
「いひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! あっっあぁああっははっはあっはははははははははははははは!! はなっはひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! 離してええええっへへっへへっへひゃひゃははっははっはは!!」
羽が彼女の白い肌を撫でる度に、敏感なミユの体は律儀に反応し、悩ましく体を揺らしながら身悶える。
「くすぐったぁ~~~い!! やだっやっぁあっあははっはっははっははっはははははははははは!! やだぁ~~~~ははっははははははっははははははははははは!! くっくるしっっひひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! くるしいいいいいいい!!」
肌から伝わる耐え難い刺激から何とか逃れようと必死に体を動かすが、腕はカナの膝に敷かれ動かす事が出来ず、今責められている上半身を守る事が出来ない。
「ふひゃああはっはっははははははははははは!! はねっはねがぁああはははっははっははっははははははは!! やっやはぁぁあああ!! いやああっははははっはははははははははは!!」
ならばカナをどかそうと、足を振り上げ、カナを蹴り落とそうとするが、カナは足が決して届かない位置に鎮座しており、ミユの行動はただ無残に下着を見せびらかすだけに留まる。
「えひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! し、死ぬうううっふふふっふふふふふふふふふっひははっはははっははっははははは!! 死んじゃううううひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」
「一本でこれだけ騒いでたら、今から身がもたないわよ」
ピクピクと逃げ場を求めて動く腹部を、無駄だと言わんばかりに手に持っている羽で責めながらそうカナは呟いた。
送り込まれる笑いの衝動に苦しみながらも、僅かに残っていた思考能力で、ミユはその意味を理解していく。
「まっまさっっきゃはああっはははははははははあははああははははは!! いっいやああ!! あんなのっっあんっんひゃあああっははっははははははははははははははははあっは!! たえらえないぃいいいっいひゃひひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」
一本の羽の刺激で既に一杯一杯の状態で、何十本もの羽の責めに耐えられるとは思えなかったミユは、彼女にあるかもしれない僅かな慈悲に賭けて、笑い声で何度も途切れさせながらも、精一杯懇願した。
「そんなの、私が聞き入れると思ってるの? だとすると、相当おめでたいわよ、あんたの頭」
その一言の後、クラス全員がミユの体へと集まり、思い思いの方法で撫で始めた。
「っっあぎゃっぎゃははっははっははっはははははははははは!!! やだっやだあっはははははっはははははははははははは! ぐぎひひひひっひひっひゃははははははっはははははははは!!」
およそ四十本以上の羽に可愛がられる事となったミユは、その人外のくすぐったさに下品な声を上げながら笑い出した。
「くっくしゅっくしゅぅううふっふふふふふふふっふひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!! くしゅぐったいいいいいいい!! たっったしゅけへへへへっへへっははっはっははははははははは!!」
ミユは一心不乱に暴れた。足をがむしゃらに動かしてくすぐったさから逃げようと必死に動かした。しかし、上半身はカナによって既に満足に動くことが出来ず。暴れることが許されていた下半身も、太ももと膝、そして足首の三箇所を三人の手によって押さえつけられた事で、終わりを迎える。
「ぎひゃああっ!? あっあああはははははっははっはははっはははははははは!! うっうごかっぶひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! 動かせない~~~~~っっいひゃひゃひゃっはっはっはははははははははははははは!!」
そして、完全に動くことが出来なくなった下半身に、二十本近い羽が殺到し、彼女の体を存分にくすぐりにかかる。
「やだっやぁぁああっははっははっはははははははははははははは!! ひぎゃはっはははははあははははあはは!! あっあしがぁああああっはっはっははははははははあはははは!! いやあああああああああッ!!」
動かせない事の辛さを、体で味わい始めるミユ。痣の無い綺麗な足から伝わるくすぐったさは、耐えることを許さなかった。
「ああはっはははははっはははははははは!! いや! いや! いや! いやぁあああっははっははっはははははははっはっはははははははは!! こんなのっむりいひっひひひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! いやああああああああああ!!」
一人は暴れているミユの足首を片手で押さえつけ、もう片方の手で起用に靴を脱がし、何人かが羽を使って足の裏を責める。
「ぐひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! いっっいやあははっははっははははははははははははははは!! ひゃめぇええ!! ひゃめへぇぇっははっははははははははははははははははあは!!」
なんとかしてこの責めから脱しようとクネクネと轟く足の裏を容赦なく羽で責め続ける。グリグリと捻りながら、コソコソと土踏まずを撫でながら、フサフサと指の間をのこぎりのように往復しながら。そして反応のいい所を、徹底的にくすぐっていく。
「ふぁああっはっはははあはははははははははは!! だめっぜんっぷひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! いやあああああああっはっはっはははははははははははあは!! 全部ダメえええっへへへっへへっへひゃはははっははははは!!」
何人かは動かせない向こう脛から太ももまでを何度も羽で行き来しながら責め抜いていた。脛の骨の部分をなぞるように、太ももをこね回すように、いやらしくくすぐる。
「ひゃぁぁああはっははははは!! ひゃめぇえええ!! もうひゃめへっへへへっはははっはははははははははは!! ひひゃぁぁあああっはっははははははははっははははははははは!!」
段々と呂律が回らなくなってきたミユに、別の箇所からも羽のくすぐったさが襲い掛かる。
股間をなぞり上げ、下腹部を羽の中心部分でこすり、臍に羽の先端を差し込み、ドリルのような回転運動を始める。
「ふひゃぁああっははっははっははははぁぁん! きょわっっひぎゃはっははっははっははははあははははははは!! らめぇえぇええ!! りゃははっはっははっははははははあははははは!! らめへぇぇえええ!!」
性感帯を弄られ、快楽を覚えるも、その上から覆いかぶさってくるくすぐったさに全て塗りつぶされ、くすぐったさに変換される。
「くぁああっははあはっはははははははははっははははは!! やらぁぁああああ!! くしゅぐったいの、もうやらぁぁっっあひゃひゃひゃひゃっひゃひゃひゃ!! ひぎゃはっははっはっははははははははあははははははははは!!」
腹部を自由に弄られ、わき腹を上下にくすぐられ、わきの下に潜り込まんだ羽が、無茶苦茶に動き回り、ミユをのたうち回らせる。
「ひひゃぁぁはっはっはっははあはははっはははっはははははははっはっはははははは!! きっきがぁああはっはっはっはははっははっはははは!! くるっっひゃぅううっふっふひっひひひっひひひひひひっひひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! ぁあああああああああ!!」
全身をくすぐる四十本余りの羽、それは、ミユの気をおかしくさせるには、十分な量だった。
元々、拷問用に作られていた羽を改良させた物である。一本でも絶大な効果を得られるそれを、何十本も体に這わされる苦しみは、くすぐられている当人であるミユ以外にはわかりそうもない。
「ゆるっっゆるうふふふふっふひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! もうゆるひてくらひゃひゃひゃいいいいっひゃっはっははっははははははははは!! ぐじゅぐっだいいいいいいいいい!! ふぁぁぁああっはっはっはっはあっはははははははははははは!! あっっひあぁああああっっっはっはっはっはあはっははははっははははははあははははっははあははは!! あ、あっああ~~~~~~~~ッ!!!」
そして、ミユは自分の体に感じるあまりのくすぐったさに、けたたましい悲鳴を上げた後、力を失い気絶した。
ビクビクと余韻を噛み締めるように痙攣しながら力なくうな垂れる姿を見て、ようやくカナは手に持っていた羽でのくすぐりを止め、ミユから離れた。
それを見て、クラスメイト達も順に離れていく。
「結局、あんたは吐かなかったわね。黙秘したって事は、援助交際を肯定したって事でいいのよね?」
そうカナは聞いてみるも、当の本人に意識は無く、彼女は夢の中でもくすぐったさの感触に翻弄されているのか時折ピクンと体が跳ねるだけで、返事を返そうとはしなかった。
「そう、それも黙るのね。フフ、まあいいわ。先生たちには、本当の事だって伝えてあげる。これであんたの楽しい学校生活は、ここでお・し・ま・い」
笑みを浮かべながら、カナはそう呟いた。
これで、カナによるミユへの苛めは終わった。しかし、それはミユにとって、なんの幸運ももたらさない。代償に、ミユは全てを失ったのだから。
あとがき
ひさしぶりな感じがします。あとがきです。
今回のテーマは苛めでしたので、くすぐり版ライフをイメージして書きました。
……苛めれてるかどうかは、また疑問なんですが……。
SSの苛めシチュは、前篇は我慢&徹底くすぐり責め、中編は痒み&失禁我慢くすぐり、後篇は羽苛め&お仕置きくすぐりという感じですね。
個人的に、中編の痒み責めと後篇の回転羽責めはもうちょっと煮詰めてもう一作書きたい所。
キャラについて、一応、くすぐられキャラは自分の趣味全開なキャラ設定にしてますが、笑うとどんなキャラでも同じになってしまうのが、今後の課題の一つですね。
あと、設定を活かしきれていないとか、説明口調とくどいのも、直していかなければいけない箇所ですね。
そういう意味でも、勉強になった一作ではないかと……。
今後も、こうやって旧作の発表の合間に新作を挟んで行きたいですね。
次のSSは、2~3日後に、でも量はいつもと比べて少ないかな……。
う~ん、キャラをちゃんと上手く使いたいなぁ…………。