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PSO2 ロッティ&マールー編 ただし続きは存在しない

よく分かる解説!

ロッティ アークス研修生 14歳 可愛い おどおどちゃん ただし今回はその設定を半ば忘れていたため放置気味

マールー アークス    21歳 可愛い 口数少ない 

アークス 調査団のようなもの。そんなものだとおもっておけばよし

ダーカー 敵対存在。今回出てくるのは触手型 設定上新種だが知ってる人からすればベイゼそのもの。亜種?

ヒルダ オペレーター

ブリギッタ オペレーター

メリッタ オペレーター セリフの出番なし

森林 文字通り森林 

惑星ナベリウス 森林がある惑星、アークスが良く調査に来る星

キャンプシップ アークスシップから惑星に赴く際に使用する移動戦。超早い……はず。きっと、多分

アークスシップ 巨大船 平たく言うとのマクロス・フロンティアな感じ













『どうだ? 初めての森林調査は?』

「はい、とっても木々が覆い繁っていて、緑いっぱいで……、空気がきれいです。アークスの皆さんはいつもこんな景色を見ていたんですね……」

『研修生ではなくなったらお前も、ここを本格的に調査する事になる、そう言っていられるのも今の内かもしれんぞ』

「は、はい……わかりました」

「よろしい、ではそのまましばらく道なりに進んでくれ。一定のポイントまで進んだら帰還許可を出す、それまで森林がどういう所であるか、その片鱗を体験していると良い」

「り、りょうかいです……!」

 こんな風にオドオドとした調子でオペレーターに返答を続けるのは、アークス研修生であるロッティである。

 研修生としてほぼ毎日課題としてレポート等を取り続けているのだが、今回、実施研修を行うということで、彼女は初めて単独で森林探索に赴いているのであった。
 オペレーターの言によれば、ここはもうほぼ調査され終わっており、特別危険な原生種も確認されていないので、研修生の初探索にはうってつけとのことであったが、ロッティはそれでもこわごわとした表情を露にしながら森林を歩んでいた。

 お尻を隠すぐらいまでに伸びたセーラー服調の上半身に、可愛らしいプリーツスカート、そして膝を覆うソックスといった女性アークス研修生が着用を義務付けられている制服に身を包み、青みがかかった長髪を揺らしながら、彼女は木の根っことかに足をとられかけ、時折小さな悲鳴を上げては、森林を危なげな足取りで進んでいく。 
 十四歳というまだまだ少女の域を抜け出ない彼女であるが、れっきとしたアークスの卵である。弱音を吐けるのもドジを踏めるのも研修生である今の内だけというのは、彼女も分かっていた。しかし。

(うう、せんぱぁい……怖いですよやっぱりぃ……)

 心中で泣き言を漏らすのは致し方ないであろう。ロッティは日頃研修生の課題であるレポートを手伝ってくれている先輩(たまにすっぽかされることもあるが)を思い出し、弱気過ぎる発言を心の中で何度も言い続ける。
 
 そんな感じで不安になりながらも、視線をあちこちに促し、周囲の景色を目に焼き付けながら歩みを続けるロッティの眼前に、今までの緑一色の世界から隔絶されたような異色な物質を発見した。

「ん? なんだろこれ、黒……いや、赤い……玉?」

 疑問符を浮かべるロッティの目に映ったのは、直径2メートル程の丸い球が彼女の目線の高さぐらいの高度をフワフワと彼女の十歩ほど先で漂っているものであった。
 ここで普通のアークスならこれを警戒し、離れるなり、通信を取るなりして慎重な行動を取っただろう。しかし、そもそも調査という事自体が初めてな彼女にとって、マニュアル通りにない現象が発生した場合の対処を忘れるのも無理はなく、ロッティは興味本位のままに動くという行動をとってしまった。

 すなわち、無策での接近。

 そろそろと怖さ半分興味半分といった表情で、一歩、また一歩とその距離を詰めていく。玉のような物と自身の距離が縮んでいくにつれて、その赤い玉のように見えた物の表面がなんなのか、彼女はおぼろげながらも知覚していく。

 丸い玉に見えた物は、幾つかの糸のような物が幾重にも重なりあった姿のようで、緩慢ながらも糸のような物が今までの玉にゆったりと上から巻きつくように蠢いており、近づけば近づくほど明確な嫌悪感を彼女に与えた。
 そしてここに来て、ようやく彼女はこの事を報告しようと通信機に手を掛け、声を出した所で、

 赤黒い玉が行動を起こした。

「へ? え? きゃ!?」

 フワフワと彼女からは無害そうに見えていた玉から、その形状を務めていた赤黒い糸がいくつも飛び出し、無闇に近づいていた彼女の肢体をあっけなく絡め取ったのだ。
 赤黒い物質に対して警戒がそれほど深くなかったロッティは、呆気なく糸にその身体を預けられてしまい、身動きを封じられ、逃走という選択がとれなくさせられた。

「ヒ、ヒルダさん。な、なんですかこれ? なんか赤い玉のようなものが……ッッ!」

『!? なんだ! 何があった!?』

「ヒ、ヒルダさん! こいつはいったいなんなんですか!!! どんどん糸のような物が絡みついてきて……ヒッ! き、気持ち悪い……! いやっいやああッ!!」

 右腕、左腕、右足、左足、そして腹部と瞬く間に絡みつかれ、ロッティは訳も分からずに絶叫する。しかし、糸はその間にも淡々と二十、三十と飛び出し、全身に絡みついていく。
 何が起こっているか不明なまま、無我夢中で糸を引きちぎろうと玉から離れるように力を込める。だが、ただでさえ非力な彼女が、文字通り全身を糸で包まれ始めている状態でそれを千切る行為が出来る訳もなく、糸による蹂躙を受け続け、ロッティはその状況から抜け出したくて必死に助けを求めた。
 それが誰にも届いていないとも知らずに……。

「ヒルダさん!? 返事をしてくださいヒルダさん!? なんで!? なんで通信が来ないの!? あ……、い、いや、引っ張らないで……!! やめて……やめてやめてやめてええええええええええええええええ!!!!!」

――――――――――――――――――――

「なんだこれは……データアンノウン? ま、まさか新手のダーカーだと!? ロッティ! 至急帰還装置を送る、届き次第それでキャンプシップに戻れ! 聞こえているか!? ただちにキャンプシップへ戻るんだ! 研修生のお前ではそいつは危険すぎる! 直ぐにそこから離れろ!! 聞こえているかロッティ! ロッティ!?」

「ダメです、レーダーと通信回線が機能していません! 新種ダーカーのジャミング能力かと思われます!」

「なっ……!? クソッ!! ブリギッタ!! 森林にいる誰かを救出に向かわせろ! 早く!! 手遅れになる前に彼女を救うんだ!!」

「はい! ……え? そ、そんな! 森林全体にジャミングが施されている模様! 森林にいるアークスの座標不明、連絡も不能!」

「クソッ!!! ならアークスシップにいるアークスに連絡を! 急げ!!」

「了解! マールーさん! 聞こえていますか? マールーさん!!」

『……ええ、聞こえているわ』

 マールーと呼ばれた女性は、急な通信にも驚くことなく、ゆったりと、しかし毅然とした口調でオペレーターに返事を返す。

「至急森林に向かって下さい。アークス研修生が一名、新種のダーカーと思われる存在と会敵、その後新種ダーカーによるジャミング能力にて森林における通信回線とレーダーが妨害され現在彼女の消息不明! ただちに救出作業に向かって下さい!」

『レーダーと通信回線が妨害された……?』

「はい、ですから森林に到達した後は全てそちらに一任することになります。私たちは動向を確認することが出来ません。なので森林到達後、研修生を救出しダーカーを殲滅する必要があります」

『任務の概要はわかったわ……じゃあ、準備が終わり次第キャンプシップに乗り込むわね。時間もあまり残されてないみたいだし』

「既にいつでも発信準備は出来ています。マールーさんが入り次第、全速力で惑星ナベリウス、森林実施研修エリアへ向かいます、ご武運を……」

―――――――――――――――――――――

「いやはははははははははははははははは!! やめてっやめてやめてやめてやだやだやだやだあああああはははははははははははは!! あはははははははははははッ!! くひひひひひッ! ひははははははははははははははは!」

 オペレーター達からの連絡が途絶えて以降、糸によって赤黒い玉のような物質へとなすすべなく引っ張られたロッティはその身の背中を赤黒い物質に押し付けられた。
 その際、両手は横に大きく広げられ、さらにそれを固定するかのごとく赤い糸が何重にも腕に絡みつき、また、押し付けられた反動で僅かに開いていた足にも糸が幾重に巻きつき、拘束されたと言っても過言ではない状態にロッティは陥った。

 それ自体に痛みこそ感じなかったものの、四肢を封じられた今、何が起こるかわからない、何をされても抵抗できない事に対して得も知れない恐怖を覚え、がむしゃらに通信機に救援を求め続けていたが、その声は今は別の感情によって封鎖されていた。
 
 それは、くすぐったいという感情。

「くすぐったいですっ! くすぐったいひひひひひひひひひ!! ひひゃぁああははははははははははっははははは! ふ、服の中でざわざわしないでくださいひひひひひひひひひ!! あああはははははははははははははははは!!」

 背中でモゾモゾと蠢いている赤黒い物質から、無数とも思える糸が磔にされた彼女を蹂躙し始めたのだ。
糸の細さを利用し、シュルシュルと音を立てながら隙間だらけのスカートから侵入し、そこから胴体全域へ糸をしのばせ、その全身に糸の側面から僅かに浮き出た柔らかい毛のようなものを巧みに使いくすぐったい刺激を与える。

 服の中で轟く刺激、それはロッティの目には移らない場所で行われるということであり、実際に視界の中で行われているそれよりも何倍ものくすぐったさとなって襲い掛かってきているような錯覚を覚えてしまう。 
 また、糸によって服がグニグニと不規則に轟く様子は、見る物の想像をどうしようもなく膨らませながら、当の本人をどうしようもなく困らせる。

「んぎぃいいひひひひひひひひひひ!! むり、たえられないぃいいいいいひひひひひっひひひ!! きゃはははははははっははっはっはははははは!! よして、もうだめですってばぁああはははっはははははっはははははははははははははは!!!

 一本一本では特にどうといった刺激ではないだろう、しかし、それを百本二百本ではきかないぐらいの数を彼女の身体に忍ばせているのだ。束になったくすぐったさは、いともたやすく少女の我慢の壁を打ち破る。

 元々、十四歳という過敏な年頃な彼女にとって、そしてくすぐりという行為自体が苦手な彼女にとって、それはあまりにも耐えがたい刺激だった。だが、ダーカーはそんな彼女に対して、糸を戻すどころかあろうことかさらにその数を増やし、彼女の身体に侵入させ、無慈悲なまでに責め立てていく。

「ひゃえええええ!! それひゃめへくらはひひひひひひひひひひ!! ひひゃっっひひひひひ……あひゃははははははははは!! ひゃひ!! はひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! やっやぁああああ!! やらああはははははははははははは!!!」

 こうなっては最早、慣れる慣れない所の話ではない。慣れる力よりも圧倒的にくすぐってくる糸の数が増える方が早いのだ。
 緩急をつけてくすぐったさに慣れさせないようにするような小細工を一切合切無視して延々と襲い掛かってくるくすぐったさに、何一つ対抗する手段を持たされていないロッティは、眉をハの字に歪めながら、笑い悶える事しかできなかった。

 首をイヤイヤと左右に振り回し、汗と目から零れる涙を拭く事も出来ぬまま、赤黒い物質によるくすぐりに翻弄され、喉の奥からはじき出されているような可愛くも甲高い笑い声を物質の望むままに、自分の望まないままに上げさせられていた。

「やらっっやらぁぁあっはははははははははは! こんなのっっんぁぁあああ!! んぎひひひひひひひひひひひ!! あっはははははははははははははははは!! たすけてくだひゃひひひひひひひひっだりぇかはははははははははははははは!! たすけったすけぇええへへへへへへへへへへ! あはははっはははっはっはははははははは!!」

 呂律の回らない舌で笑い交じりの助けを懇願する。だがここは研修生が実施研修を行うときのみに使用される特別エリア。
 そして、今日の実施研修は彼女のみ、誰かが偶然ここを通りがかるなんて可能性は無きに等しく、また、オペレーター達が危険を察知して何かしらの救援を要請してくれてても、それがいつ来るかわからない。まさに絶望が彼女を襲っていた。
 
 また、糸が次々と侵入し、中で轟く影響でスカートが捲れ上がり、スカートの意味を喪失し、少女ながらもそこはかとない色気を醸し出している状態ながらも、彼女はそこに対して何かを感じることは出来なかった。それら全てを塗りつぶすたった一つの感情がロッティをひたすらに苦しめていたからだ。

「脇にそれあてないでくださあはははははははははははははははははは!! くすぐったいぃぃいい~~~~~~~!! いやっいやはははははははははは! やめてそこもうくすぐらないでおねがいですからぁああっっあはは! あははははははははははははッ!!」

 横に広げられて閉じられない脇を良い事に、何十もの糸がそこを無造作にほじくり回し、つつき、撫で、その糸の上からさらにいくつもの糸が先端を使って強引に押し込むようにくすぐってくる。

 それに対して防衛手段をとりたくとも、腕に絡みついた糸はロッティの防御行動を決して許しはせず、決して彼女の思い通りに事を進ませなかった。
 そして蹂躙されるだけの自身の弱点の一つともいえる脇に対してこれでもかと攻撃を続ける糸の群れに、ロッティは笑い声をばら撒きながら懇願を絶叫するも、その返事は脇の下への攻撃を続行することで答えを返し、彼女の笑みをさらに深めさせ、終わりの訪れない苦しみに悶えさせた。

「しんじゃいますっぅぅうううふふふふふふっふあああははははははははははは!! このままじゃわたしっわたしぃひひひひひひひひひ!! っひゃははははははは!! あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! ん゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」 

 彼女を悶えさすのは脇だけではなかった。スカートから伸びた、ほっそりとしているが、健康的な色をした太ももを糸は何十、何百回とツンツン、サワサワ刺激し、そこから送られるその絶妙なくすぐったさに、出来る限り内股に寄せながら悩ましげに足をプルプルと痙攣させていたロッティだったが、糸はその行動範囲をさらに拡大していく。
 赤黒い糸が太ももから下へ下へと徐々にその行動範囲を広げる毎に、ロッティの口からは艶やかな笑い声が迸り、肢体が艶めかしく震える。

 ロッティはその糸に対して止めてと言おうとするが、その声は全て笑い声が上書きし、やめてと言うひとつの単語になることはなかった。
 ロッティがそう言った努力を行っている間に、糸はその細さを利用して、ソックスの中にも侵入していく。

 そして糸はさらなる追撃を始めんと、まずソックスのわずかな隙間を先端などを使って器用に広げ、穴を作り、そこに大量の仲間を呼んだ。

「あはははははははは!! はひぇぇ!? こ、こんどはなにっっこんどはなにするきなんですかぁあああ!! あはっははははは!! あははははははははははっはははは!! もうかんべっぷひゃははははは!! もう、もうとめてっっあひゃひゃひゃひゃ!」
 
 ビクビク!! と、糸が次々に侵入してくる刺激だけで彼女の身体がくすぐったさに反応して否応なく跳ね上がる。

 その段階ですらロッティはくすぐったさで頭がいっぱいになるというのに、この仲間たちはそれでは足らないという風に、ふくらはぎから膝頭、その裏、はてには足の裏にまで浸食し、ソックスの中に侵入した数えるのも億劫な程の仲間達は、それぞれ思い思いの部位に接着し、グニュグニュコソコソコチョコチョと満足に動かせない足を好き放題にくすぐり出し、彼女をこれ以上ないくらいに笑い地獄に叩き込んだ。

「あっあぁああぁあ~~~~~~~~~~~~!!! あはははっあはははははははっっあははははははははははははッッ!!!!!! だ、だめええええ!! やめて!! 足くすぐっちゃいやあああああああああ!!! お、おねがいだからあああはははははははははははははははは!! あ、あしだめええええっっはははははははははははははは!!」

 ソックスの中を蹂躙され、靴で守られていたと思っていた足裏にまでもくすぐりの魔の手に晒された今、ロッティは文字通り全身をくすぐられていた。
 背中を預けている丸い物質からはそこから生えた少し太い糸が服の中を介さず、直接背中全体を責め立て、またその付近にある脇腹をも揉み解すように乱暴な責めを施していく、その乱暴さすらも今の彼女にはくすぐったいとしか認識できず、よだれと共に大きな笑い声でくすぐったさを表現する。

「よしてくださっんぁああっ!! せ、せなかはよわいんですぅうう!! あ、あはははは!! 脇腹も揉んじゃだめっっそんなくすぐりやめぇええへへっへへへへへへへ!! んははははははは!! はひっっっはひぁああはははっはははっははっははははははははは!!」
 
 絶叫を上げるロッティをよそに、赤黒い糸による彼女の全身くすぐり責めはさらに濃厚となっていく。
 柔肌を延々と絶え間なく刺激するダーカーの糸は、女性にとっての性感帯ともいえる胸部にも容赦なく責めを行っていた。
 成熟した女性と比べても遜色ない、いやそれよりも大きいと評される彼女の胸を、ダーカーの糸は他のくすぐっている箇所と同様に苛め抜く。
 
 下着による防御などいとも簡単にすり抜けて、直接彼女の豊満な胸全体を撫でるように責め立てては、彼女に思いもよらぬ官能的な悲鳴を上げさせ、さらにその頂点にある小さな突起を器用に巻きつき、糸から無数に生えている毛を利用して締め付けるようにくすぐり上げると、それは明確な気持ちいいという感情となって、彼女の脳内に叩き込んでいく。
 
「はっはぁぁあああああ!! あっっあはあははははははははは!! ひゃめっっおっぱいくすぐりゅのやめてくらひゃひひひひひ!! あっっんあぁぁああああああああッッ!? あ、だめっっまきついちゃひゃめぇええへへへへへへへへ! そんなとこ、そんなくすぐっんぁぁあん!! あぁっはぁぁあぁああ~~~~~~!! いやっひひゃああははっはははははははは!!」

 未だ性についてそこまで知っているわけでもない微妙な年頃の彼女であったが、そこを強引に否応なく刺激されては、それを感じずにはいられないのは明白であり、それは彼女の口からあふれ出す苦しみを伴った笑い声に紛れて不意に飛び出す甘い声となって、明確に認識させられていく。
 くすぐりによる笑い声の中に、荒い息と官能的な叫び声が混ざり始める。それが彼女の女としての快感を求めるが故の声であることを、彼女自身はまだ知らない。ただされるがままに感じた気持ちいい事をそのままにして叫んでいるだけなのだ。

 そして、そんなろくに自慰もしたことすらなさそうな初な少女に、今まで散々くすぐりによってさんざんに嬲られ、反射的に体が火照っていたこの状況で、胸への性感混じりのくすぐりはロッティに初といってもいい絶頂感を与えるのには充分すぎる刺激だった。

「あはぁぁっんあぁあはははっはははははは……ああははははははは!! お、っぱい……やめてくらしゃっっはひぁあはあっははっはははははははははは!! あっ、あっっ!! ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ!!!」

 声にならない叫び声を上げ、一瞬身体を震えさせた後、そのままぐったりと彼女は項垂れた。
 頬はこれでもかというほど赤く紅潮し、息は荒く、スカートを捲りあげられ、おおっぴらに露見させられてる股間からは、絶頂に至ったことを暗に証明する透明の糸が純白の下着を湿らせ、零れ出ていた。

 しかし、息をつく暇はダーカーは与えてくれなかった。糸は彼女に休憩の時間を与えずに、再度苦痛のくすぐり責めを全身に施していく。
 先ほどの彼女の数秒とも言っていい安らぎは、ひょっとしたら彼女が絶頂することによって体感速度が遅くなり、偶然得られた産物だったのかもしれない。しかし、今彼女の身体に訪れているのは、まぎれもないくすぐったさの嵐だった、絶頂の余韻を残したまま、彼女は再びくすぐり地獄に身を投じさせられた。

「あははあはははっははははははっははははははははは!! も、ゆるしっっやひゃはははははっはははっははははははっはははは!! おにぇがぃでしゅからぁぁあはひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! もうはにゃしてくりゃひゃひひいひひひひひっひひっひひひひひ!! ひあああはははははっははははっははははははははははは!!」

 なんでこんなことをダーカーがするのか、そもそもくすぐるだけの存在なのか、わからない事だらけのこの新種ダーカーだが、それを考察しようとする余裕をロッティは持っていない。訳も分からぬまま悶え狂うだけだ。

 細い腕を糸が凌辱し、脇の下をさまざまな方法で弄りつくされ、首筋などもどんなにすぼめても安々と侵略を許し、したいようにくすぐられ、胸を快感交じりの方法で弄ばれ、脇腹とお腹をこれでもかと言わんばかりに糸で覆ってくすぐって、お尻も全体を這いまわっては耐えがたい苦痛を与え、愛液でぬらされた股間は先ほどよりも強烈な官能とくすぐったさが襲い掛かり、足の裏は汗によって滑り気を帯び、弱点がさらなる弱点となって、足の裏から全身へと、くすぐったさが駆け巡る。

「やらぁあああああ!! 脇やっ! お腹もやらぁああ!! あははっあははははははははははは 足も足の裏も腰も背中も脇腹もお尻も全部くしゅぐったいぃいひひひひひひひひひ!! 誰か、誰かこの地獄から解放してくださいぃいひひひひひひひ! お、おかひくなっひゃいまひゅぅああああはっはははははっはははははははっはははははははは!!」

 既に喉が枯れてもおかしくないぐらいなのに、彼女の声は一向に衰えを見せず、最初にくすぐられて笑った時と同じ、苦悶に満ちた可愛い笑い声を捻り出されている。
 制服は糸の力によって徐々に破れが生じ、はだけ始め、服の内に宿していた誰にも見られた事のない白い体が見え隠れし始め、その身体がくすぐりによって赤く染まり、またピクピクと跳ねる姿がまた非常にエロチックな姿となっている。
 
 容赦なく糸はロッティの身体のありとあらゆる場所に絡みつき、優しく締め付けては、シュルリと柔肌の上を走り抜け、くすぐったさと性感を高めていく。

「くるしっくるしぃいひひひっひひひひひひ!! あ、あはっあははははははははははははは!! いやっいやっっいやぁあああああああはっははははっはははははははは!! きちゃう!! またきちゃう、きちゃうよぉぉおっっふひひひああああははっははっはははははは!! あっいやぁぁあぁぁあ~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!」

 身体をあらん限りに動かしながら、襲い来る快楽に耐えられず、ロッティは本日二度目の絶頂に至った。

―――――――――――――――――――――

「…………確かに、レーダーも通信も正しく機能してない。急がないと危ないわね」

 オペレーターであるブリギッタからの連絡後急いで自身の戦闘服であるロングスカートのローブに着替えた後、キャンプシップに乗り込み、三十分のキャンプシップでの移動による待機時間を過ごした後、キャンプシップは目的地である森林の研修生実施エリアに到着した。
 マールーは、シップから降り立つと、まずレーダーと通信機能とチェックし、その状態を把握した。情報通りジャミングか何かでも施されているのか、座標はでたらめの値を示し、通信機はノイズが走っていることを確認すると、彼女は首の根元まで伸ばした透き通った白髪をなびかせながら、研修生実施訓練エリアを道なりに進んでいく。

 数分ほど進んでいると、突然マールーの耳に、今まで森で聞いた事がない声が響いてきた。咄嗟にマールーは手近な岩陰に身を隠し、件のダーカーの物の可能性が高いと判断し、聴力に神経を注ぎ始める。やがてその声を認識したマールーだったが、それは彼女が予想していたものとは大いに差異があるものであった。

(あはは……あはははははははは!! くぁっんあぁああああ!! 直接やだ……背中は弱いぃいい!! あはは、あははははははっははははははははははは! もうだめ! もうダメェええ~~~~~~~!! ああああははっはははははははははは!!)

(な……!?)

 思わず耳を疑った。てっきりダーカーの鳴き声が遠くから聞こえてきたものだと思ってたマールーにとって、女の、推測するにこれは研修生のだろう。その研修生のまるで無理やり吐き出させられているかのような笑い声が届いてきた事実は、今までアークスとして戦ってきた彼女にとって、不明点でしかなかったからだ。

 何かよくわからないけど、研修生が危険である可能性が高い。決断を下したマールーは先ほどより大胆に森林を進んでいく。それにつれ、女の笑い声はさらに正確に彼女の耳に届いてくる。急がないと。マールーの足取りは次第に速度を増していく。
 
 いくつかの木々を抜け、数体の原生種を撃破しながら声のする方へ向かっていく。僅かな不安と多少の焦りが彼女を覆いながら、それでも足は止めることなく救助ポイントと予想される声が聞こえる方角へ足を運ぶ。
 そして数分の時間を走りきった後、彼女はそれを発見した。通信が断絶し、レーダーが異常をきたす原因を、研修生と会敵した新種のダーカーを。しかしそれは、彼女が出発前に聞いていた僅かばかりの情報とは異なる存在だった。

「な……に……これ……」

 目に移りこんできた衝撃に、思わず彼女は呆然と立ち止まってしまった。話に聞いてた限りだと直径2~3メートル程度の球体状のダーカーだと言っていたはずだ。しかしマールーがその目に捉えたのは、ゆうにその三倍はある大きさで、彼女を圧倒し、形状も球体ではなく、縦に伸びた歪な楕円で、そこから赤黒い糸が、否、もはや綱といっても過言ではない太い物質が周囲を取り巻いていた。
 そしてここにきて、ようやくさっきまで聞こえてた声がどんな理由で出されているのかわかった。そして、なにをされているのかも。

「あははっははははははははは!! やだっもうしぬっっぁあああああああははっはははははははは! くすぐったいぃいひひひっひひひひひひひ!! やぁぁ、やめええええっっんぎぃいいいっひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」

(……くすぐられている……そんなダーカーがいるなんて……)

 周囲を取り巻く太い糸もあれば、それよりも圧倒的に小さい細い糸のような物もある、それらが幾重にも群がって研修生の全身をまさぐり、まきつき、撫で、つつき、ほじくりまわしていたのだ。それがいかに凄まじいかは研修生の声の大きさとその乱れっぷりから見て取れる。
 研修生は衣服をほぼ全てはぎ取られたかそれとも破かれたか、身にまとっていたものはもう服とは呼ばず、ただの布きれと表現した方が適切なぐらいに原型を留めていなかった。
 さらにその布きれの面積の少なさに比例しているかのように、研修生の肌が露出し、その事が今までダーカーによって行われていたことの凄惨さを物語っている。アークスとしてではなく、一人の女として、彼女をあの生き地獄から助けたいという気持ちがふつふつと湧き起こってくるのを心のどこかでマールーは感じた。

 見ると、彼女の身体はダーカーの身体に取り込まれ始めているのか、二の腕から先が完全に赤黒い物質の中に溶け込んでいた。
 その状態で、未だ取り込まれていない脇の下を何十何百もの糸のような物質がくすぐったくさせるように脇の下を刺激し、研修生はその動きに応えるように首を振り乱し身悶えている。見てるこっちまでくすぐったくなってくる悶え様であった。

(人間を吸収して肥大しているの? てことは……あのくすぐっている機能は対象の精神力と体力、そして思考能力を奪うためのものね……。成程、自身の成長を潤滑に進めるための機能ってこと……ジャミング能力も救援を呼ばれないようにするため、か……)

「んぎぃい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!! うぁあああははははっははははっはははははははははははははははは!! た、たすけてっそこのひとたすけてくだしゃひひひひひっひひひひ!! 死んじゃうぅううううううう!! うああああはははははははは!!」

 何とか振り絞ったかのような研修生の助けてという声に、マールーはハッとして思考を中断し、戦闘準備をする。自分の身長程の長さのある杖を担いでいた背中から抜き、構え、静かに集中し、杖の先端を光り輝かせる。
 それを今からダーカーに向けて放とうとした瞬間、対象から無数の糸が驚くべき速度でこちらに向かって伸びてきた

(な、はやっ……)
 
 例えば、誰かがボールをこちらに向けて投げたとする。それを自身が勝手に予測していた速度より早かった場合、反応はどうしても遅れてしまう。今回のマールーはまさしくそれだった。あまりにも速度が速すぎた。杖から迸っている光を相手にぶつけることも、避けるという行動も、一瞬取ることが出来ずに体が硬直してしまった。それが彼女が犯した最大のミスだった。 
 油断しているつもりはなかった。だがまさかここまで射程と速度を持っているとは思わなかったマールーは、回避行動を取る前にその両腕を掴まれてしまったのだ。その拍子に、自身の相棒である杖を落としてしまうドジを踏んでしまった

(しまっ、た。捕まった……!)

 まずい、これはまずい、助けにきたが、助けを待つ立場に変わってしまった。オペレーター達と連絡が取れない今、助けが来るのは大分後になるだろう。このままではいけない。そう頭が察知するも、そこからの打開策が何一つ思い浮かばない。
 そして何もすることが出来ないままでいると、今度は彼女を掴んだダーカーが行動を起こし始めた。
 今もダーカーに密着した状態で悶笑している研修生に向けてやったように、まずは自分の元へと招きよせるための吸引を。

「あ、いや……ひ、引っ張らないで……わ、私、く、くすぐり、いやなの……ねえ! おねがっっ……」

 抵抗手段を失い、そして眼前で研修生に行われている行為が己にも降りかかる事を察して、途端に弱気になったマールーの懇願むなしく強引に楕円形のダーカーの元に彼女は引っ張られていく。
 出来る限り糸を千切ろうと頑張っていたマールーだが、その頑張り儚く、まるで抱き枕を抱きしめるような体勢で楕円形のダーカーに密着され、そのまま両手両足を拘束された。
 そして、彼女にもダーカーの成長を潤滑させる行為が始まる。つまり、くすぐりが

「……ッ! く、くふっふひひ……ひぃ……ひぁっっんっ! んくっくひひ……!」

 抱きつくように磔にされたマール―に向かって、楕円形の物質から生え出ている人の指程度の太さの物質がフニフニと彼女の前面を衣服の上からくすぐり出す。
 首、脇腹、胸、脇の下、お腹、太ももといった一般的にくすぐりに弱いとされる個所を容赦なくダーカーは弄っていく。だが、衣服の上からだというのが幸いしているのか、彼女は精一杯な表情を浮かべながらも、未だ吹き出さず、懸命に笑うまいと堪えていた。

「あっあは……はひっっひぃ……ひひひ……や、やめっっやめっっ!!!」

 だが、それでも苦しい物は苦しいのか、きつく閉じようと誓っている口からは、その誓いを破るくぐもった笑い声が小さく飛び出しており、その声が妙に扇情的だ。
 抱きしめるように広げられた両腕は、色々とダーカーのやりたい放題にくすぐられている脇の下だけでもなんとかして守りたいのか、閉じようと力を込めているが、わずかに動く事すらできず、その成果は閉じれずにくすぐりを受け続けていることから見るに、あまりいい結果は望めそうになかった。

 このままでは、自分は遠からず笑い声を我慢できずに笑い出してしまう。そんなことわかっているのに、それを抑えることが、その笑いたい衝動を抑制する術が、マールーにはなかった。
 
「はっはぁぁぁぁぁあああああ!! あ、そ、そこは……やっっくふっくくく……ひぃあ!! ひゃう! ぁっ! はひひっいひひ……!」

 口数が少ない彼女であったが、体全体を嬲ってくるダーカーの赤黒い物質がよほどくすぐったいのだろう。小声でこそあれど、強制的に笑わせられてるそれは、普段の彼女からすれば想像もつかない程に饒舌であった。
 
「あひひひ……ひっひぁぁ……このままじゃ…………、んう!! んふっふぁぁあ!!」

 少数の糸が彼女の腕の裾を介していくつか彼女の素肌を直接責め始めたのだ。素肌にくすぐったい糸が張り付いていくたびに、我慢我慢と頑張っていたマールーの口から、はっきりとした笑い声が零れ始める。
 口をギリリと固く結んでも、それでも抑える事の出来ない欲求に抗えずに、口からそれを漏らしてしまう様はとても官能的で、未成熟な研修生の彼女とは違い、大人であるがゆえの艶めかしさが、自分たちをくすぐるダーカーと、それに抗えずに今も笑い声を辺りにまき散らす研修生と、笑っては本当に救助できなくなると我慢し続ける己しかいないこの空間をやんわりと包み込んでいく。

「ひぅ……あっ! あっっ!! うぁ! ふ、ふくのなかにぃぃ……!! んぎひ! ぎひ! あひひひひひひひひ!!」

 そんな彼女の抵抗を砕こうとしているのだろうか。ダーカーは歪な楕円形の形状をした本体から太い綱のようなものを一本出現させた。それを彼女の足首辺りにあるロングスカートの裾の中から侵入させ、磔状態によって身動き取れないマールーをの太ももを彼女が着こんでいる服のピッチリ具合を利用してがむしゃらに暴れまわることで存分に刺激し、さらにそこからお腹、腰回り、背中、胸、脇の下と順番に太ももと同じように暴れるようにくすぐって刺激し、それぞれにとてつもないくすぐったさを送り込んだ。

「うあぁ!? あっあぁ!! んあ゛あ゛あ゛あ゛!!!」

 途端、彼女の目が強く見開き、ブルブルと苦しそうに痙攣していた身体が一際強く震えたかと思ったあと、動ける範囲で強く仰け反った。それと同時に、悲鳴のような嬌声が辺りにとどろく。その様子は、先ほどまで必死に笑うまいと耐えていた者とは思えない変わり様だった。
 そしてその変わり様は、間もなくしてもっとも具体的な形で現れる。そう、笑いだすという形で、我慢が出来なくなったという意味合いで。

「あっあははは……あはははははははははは!! そんな、服の中っあはははははは!! あははははははははははははははははははは!! ひゃめっひひゃぁああはっはははははっははははははは! っぁぁあ! ひひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」

 ローブという全身を一着の衣服で補う戦闘服を着込んでいたため、綱のような物質を彼女の服はいとも簡単に招いてしまった。元々くすぐりに弱い彼女が、なんで今まで笑わずにいられたかというと、一重に元々防御性能の高い服越しであったからという理由があったからだ。
 その理由が取っ払われた今、彼女に我慢するという事など出来る訳がなかった。笑わないと必死に閉じていた口からは、先ほどまで小声だったとは到底思えない大きな声で笑い声が辺りに響き渡っている。

 もう、彼女は助けに来たアークスなどではなく、ただくすぐりによって悶え狂う哀れな女性と化した。

「んぎぃいひひひいひひひひひ! つらいっつらいひひひひひひひひひひひ!! イボイボが……フサフサがっっんぁぁああっははっははははははははっははははははは!! それよしてっ、よしてっっ!! くひひひひひ!! ひあぁあははっあはははははははは!」

 マールーは既に囚われていた研修生と同様に、あらゆる場所に迫りくるくすぐったさに翻弄され何も考えることが出来ない状態に陥っていた。
 もう自分が助けるとかという次元ではなくなった。まず自分が助からないと研修生も助けれないのに。その自分が助かる道が存在しないのだ。ただなすがまま、されるがままにくすぐられ、このダーカーの成長を促す栄養剤と成り果ててしまっている。これをどうにかしようと思っても、具体的になにをどうすればいいのかわからない。くすぐったさによって、思考を放棄させられている。

「きゃぁあああああああああ!! いろんなとこ……さわらないでっっあははっはははははははは!! くるしひひひっっだめっっだめえええっっあああははっははっははっはははははっはははははっはははははははは!!」

 そんなマールーの意識をさらに一つの考え事に集中させんと、ダーカーは新たな責めを開始する。

 シュリュリと、彼女の首筋を責め立てていた一本の綱のような物質の根元部分が、マールーの足首に巻き付いたのだ。
 そのままシュルシュルと太もも、腰、胸と突起の付いた部分が丁度人間の女性がくすぐったいと特別感じるであろう部分に合わせるように螺旋運動を繰り返し、丁度脇の下を含むほぼ全身が触手の管理下に収まった。
これ以上何が起きるのか不安で仕方がなかったマールーだったが。それもすぐに解決した。巻き付いた触手がスカートの外へ戻り始めたのだ。優しく巻きついたままで、その突起に着いたイボを全身に付着させるように、くすぐったい場所を何度も何度も刺激する動きで。

「ひゃひぃぃい!? やっっ巻きつかないで…………それだめぇええええええ!!! うひゃははははっははははははははは!! くすぐったいっっくすぐったいくすぐったい!!! それ、それはぁあああはははっははははははははっははははは!!」

 それを反応良しと判断したのか、足元からさらに二本三本と、続けざまにロングスカートから潜り込ませていく。
 視線を僅かに下に向けていたマールーは、このダーカーが何をしようとしているのかを理解し、涙目になりながら首をイヤイヤと振るが、その願いが届けられる兆候はなく、代わりに最初の一本と同じように服の下に存在する傷一つない素肌をがむしゃらに動き、想像を絶するくすぐったさを全身に行き渡らせるという形で、彼女の想定していた最悪の結果を彼女自身の身体でもって知らせた。

「あ、そんなッっ複数なんて……ひきょっひきょうっっんぁぁあっっあ………! うぎゃはははははっははは! あはは! やらぁああああははははっははははは!!」
 
 そして、巻き付いた触手はそのままジュルリジュルリと嫌な音を立てながら彼女の身体で蠢き始め、ゆっくりと時間をかけて少しずつ抜き始めたのだ。巻きつきながら行われたそれはとてもくすぐったい感情を与える

「ひぎい゛い゛い゛い゛い゛!? や、巻きついたまま動かないで……抜かないでぇええええええええ!! ああああははっははははは!! あは! あぎゃはははははははははははははははははははははははははははははははははは!!」

 じっくりと体全体に染み込んでいくようなくすぐったさを強引に味合わされ、ダーカーが望む通りの苦悶溢れた笑い声を上げたマールー。
 つい数秒前に引き抜かれたばかりの綱のような赤黒い物質が、またも彼女のロングスカートの裾部分である足首付近から再び侵入を行い、最初に潜り込んだ時と同じように彼女のすね、ふくらはぎ、ふともも、うらもも、お腹、脇腹をその側面に付いている突起物を使ってグリグリと耐えがたいくすぐったさを与え、お尻、股間、首筋、胸、脇の下等を柔らかい先端でコチョコチョと苛め倒し、休息の時を与えぬまま彼女の体力と精神力を奪っていく。

「くぁぁあああっ! あっあっっあぁああははははっはははっはははははっははははははははははは!! 弱いの……くすぐりはぁぁ!! あははははっあはははははははは!! こんなきついの…………だめっっだめぇ!! ぁぁぁ~~~~~~~~ッッ!!」

 服の中で轟き、巻きつき、そのまま引き抜かれ、また侵入し再び轟く数本の太い綱のような物質によって、もう十分すぎるほど笑い、苦しみ、身悶えているマールーであったが、ダーカーの責めはそれだけでは終わらなかった。
 楕円形の形をしたダーカーは、研修生を責め立てた時と同じように細い糸を何十にも彼女の方へ伸ばしてきた。そのことにマールーが気づいている節はない。服の中で轟いているソレに悶えるのに精いっぱいなのだ。
 それをいいことに、ダーカーは早速作業に取り掛かる、彼女の靴を脱がすという、単純にして明快な作業に。

「あはははははっあははははははははは!!  ははははっふひぁああ!? な、なんで靴脱がし……いぎひひひひひひひひ!? だ、だから服の中でその太いのはやめっっやあぁあああっあはは! っやぁははははははっははははは!!」

 そこでようやく彼女はダーカーが何を行おうとしているのかに気付く、だが時すでに遅し。ダーカーの本体からマールーの足の裏めがけて、何十本もの赤黒い糸みたいな細い物質が飛び出し、徐々にその距離を近づけていった。

「な、なにするのっっひゃははははっははは!! なにをっっひぁぁああっ!! ひゃひひひひひひひひひ!! ま、まさか…………そこは、ダメ……絶対ダメっ!! ダメだってば…………んひゃひひひひひひ! ひひっっや、やっやっっ!!!」

 弱々しい笑い声を出しながら、ダーカー達がやろうとしていることに対して拒絶の言葉を吐く。
 けれど、糸のような物質の接近が止まる事はなかった。
 やだやだと足をぶんぶんと僅かに動かすが、それで逃げ切れるという上手い話が彼女に残されているわけもなく、遂に糸は彼女の足の裏と接触し、ビクンと足裏がそれに反応して痙攣し、逃げ場を求めて暴れ回ろうとするも、逃げ場すら覆い隠す程の圧倒的物量で迫ってきていたその糸によるくすぐりの洗礼を回避することなど出来ず、存分なくすぐったさをたっぷりとマールーは体験させられた。

「き、きゃぁああああああああああああ!!! あっあぁぁあはっあははははははははははは!! だ、だめだめだめえええ!! 足の裏ひゃめええへへへへへ!! ひぅ!! いきゃぁああははははははははははは! あ゛ッあ゛ははははははははははははははッ!」

 己の足の裏に対するくすぐり耐性のなさを恨むマールー。だがそれを今恨んだ所で、感じるくすぐったさは激しさを増すしかない。
 そしてそれを良しとするダーカーは、さらに足裏責めを加速させていく。次々に足の裏に向かって赤黒い糸を伸ばしていくダーカー。防御手段などまるっきり持ち合わせていない彼女は、あらんかぎりの大声で身悶え、笑い苦しんでいく。

「い、ふひひひひひひ! ひぁっっくひぅぅぅうっっひゃはははっはははははっはははははははは!! あはははははっあははっあ゛はははははははははは!! あしやっっそこやぁあああっっっんぎっぎひいいいい!! ぎひゃあはあはははははははっはあっはははははははははは!!」

 ジタバタと上下に動き回る足を見てくすぐりにくいと学習したダーカーは、彼女を擽っている糸とは別の細い糸のような物質を放出し、それで彼女の両足首をひとまとめにするように縛り上げた。
 これにより、彼女は先ほどまで、僅かばかり許されていた範囲での逃亡すらできなくなり、今度こそ逃げ場なしのくすぐりを甘受させられる。

「いぁああああああああああああああ!? あ、あしぃっっうごかせなっっあぎひゃゃはははははははははははははははははッ! そ、それははんそっっはんそくぅうぅひいひひひひひひひひひ! うごかさせてっあしうごかひゃはははっははははははっははははは!!」

 何十本もの糸が足の裏を隅から隅まで蹂躙する。指の間をコスコスと擦られ、悲鳴にも似た笑い声を上げれば、土踏まずを先端でツンツンと押さえつけられ。自身に似合わない半狂乱のような絶叫を喉の奥から迸らせる。
 胴体にも施された巻きつけ責めと他の十本以上の糸によるツンツン、グリグリ、コチョコチョといった両立された足の裏責めを施され、そうして生みだされた到底耐えきれないくすぐったさにその声で応じている間にも、脇腹やわきの下への責めは緩みを見せず、逆に激しさを増していく。
 
「あははは!! ぎゃはははははははははは!! ひぁあっぁっ!! あぁっっはははっははっははっははははははははは!! ぐぎぃぃいいいっっあひぁああはははっははははははははははは!! あっっああぁあぁっっぅぁぁあああああああああああああ!!」

 既にマールーに抵抗力はなかった。否、くすぐったさから解放されたいと抵抗事態はするだろうが、それがこのダーカーを撃退するであろう、この救出作戦が成功するであろう見込みはもう望めなかった。
 そしてそれは、今まで散々くすぐられ、やっと助けが来たと思ってくすぐりに苦しみながらも、僅かばかりの安堵感を得ていた彼女にとって何よりもの絶望の種となって、襲い掛かる。

「ふやああははっはははははははははははは!! そんな……そんなぁあああはっははははははは!! 死にたくないぃぃ!! 私死にたくないよぉおお!! きゃはっんきゃはははははっはははっはははははははっははははは!! やだっやだぁ!!」

「ごめっごめんなさいっっあはっひひゃははははっははっはははははあははははは!! いや、むりぃ!! 抜いてぇえ!! この太いの服からぬいてぇええ!!! あぁああはははっはっははっははっははっははははははは!! いやあああはははははははははっ!」

 何十分もくすぐられ、そろそろ体力も限界に近づきつつあった研修生のロッティ。それに加えて、徐々にその身体がダーカーによって取り込まれていることに気づいている彼女は、死という現実が間近に迫ってきていることに焦りを隠せず、半ば半狂乱になりながら泣き叫ぶ。無論、その表情に笑みを絶やせないままに。
 
 そんな研修生の暴れっぷりに対し、そしてその想いを汲み取れたマールーも、助けれなかったことについて謝罪の言葉を述べようとするが、それもダーカーからの到底耐える事のできないくすぐりによって邪魔され、言葉足らずの段階で終割り、あまつさえ自身に襲い掛かるくすぐったさに対処するのに一杯一杯となってしまう。

「やぁあああ!! 取り込まれるッっ取り込まれ…………あははははっはははははは!! たすけっったしゅけへへへへへへへへ! 誰かっ誰かぁぁあああああ!!」

「必ず……必ずだれかがっはははは……んぁああははっははははははははは! 誰かが来るからっはひぃっっはひああはっははははははははは!! それまでっっぎひぃぃ!? まきついっっぎひゃはははははははははははははは! それダメってさっきっさっきぃいいいいひひっひひひひ!! あははははははははははははははは!!」 

「いやっいやっっいやぁああああああああああああ!!! くすぐったひひひひひひひひ!! くすぐったいのいやああああああああああ!! いやひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」

「あひぃひひっひひひひひひ!! し、たぎっぬがさっぅあぁああはっはははっははははは!! ぬがさなっっんひゃはははははは!! はひっっいひゃはははっはははははははは! あはぁっちょくせ……つはっだめっっだめええええええええええええええ!!!」

―――――――――――――――――――――

 あれから、マールーからの連絡が入ることはなかった、それは、彼女が救出に失敗し、彼女自身が要救助者になったことを意味していた。
 それから、ヒルダ達は他のアークスにも救助を依頼し、森林に送り出した。しかし、遂に誰も帰ってくることはなかった。
 そして、最初に研修生の消息が途絶えてから、実に二十四時間が経過しようとしていた頃、

「クソ!!!」

 オペレータールームにて、ヒルダの憤慨と自身への怒りを込めた一撃が机を叩き、その音にブリギッタとメリッタは思わず身体を震わせ、怯えを覚える。

「……何人だ……あれから何人の消息が不明になった……?」
 
 顔をこちらに向けずに、俯いたまま問うてきたヒルダからの質問に、ブリギッタは資料を引っ張り出し、恐る恐ると言った声色で、事実を述べ始める。

「……自称情報屋の双子と、最近アークスたちの間に人気を賭していたアイドル、そして六芒均衡のナンバー5、その他にも数名の女性アークスの消息が不明になったとの情報が……」

「……招集しよう」

「……え?」

「緊急指令だ、全アークス一斉参加による大規模作戦を森林エリアで実施する!! 最早なりふりかまっておられん! これ以上犠牲者を出すわけにはいかない!」

「は、はい! アナウンス開始します!」

『現在、惑星ナベリウス、森林エリアのエネミーに対して、全アークス一斉参加の大規模な作戦を準備中……』

「…………頼むぞ、彼女たちを、救ってくれ……」

 ヒルダが小さく呟いたその言葉は、誰にも聞こえることはなかった。

 果たして、彼女たちは生きているのか、それとも生存していないのか。それをヒルダ達が知るのは、あと数時間ほど先の出来事である。

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